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ソフィア俳句会
令和七年十月例会兼題「天高し」報告

2025年11月04日

十月例会は予定通り23日に開催され、会員相互の意見交換も活発に行われました。
句会代表の根来久美子氏、会員の岩渕弥生氏、吉迫まありい氏による選句、会員選最多句、及び自薦句は以下の通りです。

会場

ソフィアンズクラブ 会議室

参加者

17名(欠席投句者1名含む)

兼題

「天高し」

五句出句 十句選

     

根来久美子 選

(特選)

鶺鴒のつつと踏みしむロータリー

朋重

秋の噴水深空にほさき遊ばせて

都代子

寝転べば鰯雲刺す避雷針

怜子

秋澄めり魚板の音の永平寺

(並選)

小走りに逃げるでもなく石叩き

ザザ虫

秋高し筑波嶺よりの茜富士

秋高しコキアの丘のまろまろし

怜子

さやさやと恋歌ひけり秋桜

陽花

両の手を拡げ歩く子天高し

都代子

葡萄喰むアルハンブラの裏の庭

弥生

散り敷くを二の足を踏む金木犀

暮早し追はるるやうに山の宿

海村

岩渕弥生 選

(特選)

思ひ出に扉のありて金木犀

久美子

金木犀空から降つてくる香り

朋重

(並選)

園児らの声のふくらむ芋畑

静かさの闇を席巻虫集く

秋寒のガザといふ地に家のなく

さむ

栗の毬モンブランまで遠い道

さむ

鳥渡るよんどころなき事情とは

まありい

竜田姫うたふ奈良山風白し

まありい

白き畑続く車窓や蕎麦の花

香文

空海にもありし懊悩秋ともし

久美子

葉隠れの朝顔小ぶりとなりにけり

都代子

暮早し追はるるやうに山の宿

海村

天高し相模象る湖と川

吉迫まありい 選

思ひ出に扉のありて金木犀

久美子

萩盛り蝶呼び蜂呼び風を呼び

ちあき

(並選)

両の手を拡げ歩く子天高し

都代子

葉隠れの朝顔小ぶりとなりにけり

都代子

秋高しコキアの丘のまろまろし

怜子

秋風を追ひて国境渡り来る

深雪

葡萄喰むアルハンブラの裏の庭

弥生

天高く鼻先競ふゴール前

さむ

鳥獣戯画の猿踊り出す月夜かな

陽花

そろり舞ふ太極拳や秋高し

まつ子

秋澄めり魚板の音の永平寺

会員選最多句(6名)

暮早し追はるるやうに山の宿

海村

秋澄めり魚板の音の永平寺

今日の一句

思ひ出に扉のありて金木犀

久美子

(根来久美子 80文国)

天高し富士を小さく仰ぎ見て

占爐

(鈴木顯一 62文哲)

秋澄めり魚板の音の永平寺

(鈴木栄 64経経)

葡萄喰むアルハンブラの裏の庭

弥生

(岩渕純子 64外英)

搭乗の最終コールや秋の空

ザザ虫

(小池拓夫 64法法)

葉隠れの朝顔小ぶりとなりにけり

都代子

(坂井都代子 66文英)

軽みかも九十四歳太郎冠者の秋

怜子

(和高怜子 67文新)

そろり舞ふ太極拳や秋高し

まつ子

(中岡昭子 67文教)

出来秋の今朝一膳の熱き湯気

(後藤洋 68理物)

緞通のごと紅葉して弥陀ヶ原

海村

(畔柳文雄 68理物)

旅の夜の近江の宿の菊なます

陽花

(野地陽子 69外英)

秋寒のガザといふ地に家のなく

さむ

(新山修 71経経)

十六夜の水に映れる太鼓橋

まありい

(吉迫まありい 73国際)

秋高し母の生国訪ぬれば

ちあき

(國司千晶 74文仏)

鶺鴒のつつと踏みしむロータリー

朋重

(宮崎朋子 82文史)

白杖の人は見てをり秋の音

香文

(田中香文 79文国)

(欠席投句者の一句)

天高し握り飯ですささどうぞ

深雪

(岩瀬深雪 78外独)


【次回例会】

日時:

日時:11月27日(第4木曜)12時10分投句締切

場所:

ソフィアンズクラブ 会議室

兼題:

「初冬」

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