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ソフィア俳句会
令和七年九月例会報告 兼題 秋扇

2025年10月15日

九月例会は予定通り25日に開催され、会員相互の意見交換も活発に行われました。
句会代表の根来久美子氏、会員の鈴木榮氏、坂井都代子氏による選句、会員選最多句、及び自薦句は以下の通りです。

会場

かながわ県民センター 1501室

参加者

15名 (欠席投句者2名含む)

兼題

「秋扇」

五句出句 十句選

     

根来久美子 選

(特選)

秋草やその後の律の話など

ちあき

いつの間に仲直りして衣被

ザザ虫

古の土器の復元鳥渡る

(並選)

首傾げ夢二の女新酒注ぐ

陽花

鳥獣戯画ひらひら踊る秋扇

陽花

長考の一手に閉づる秋扇

コスモスや風に委ぬる道もあり

秋天を映し流るる黒部川

百合子

観客の秋扇止まりトスカ幕

さむ

一吹きの風に膨らむ萩の道

ザザ虫

鈴木榮 選

(特選)

旅カバン底から顔出す秋扇

占爐

いつの間に仲直りして衣被

ザザ虫

岸壁に停泊船や秋燕

都代子

(並選)

秋天を映し流るる黒部川

百合子

かなかなや夕暮の空切取りぬ

百合子

秋出水我足掬ひ遁走す

百合子

朝夕の風の訪れ捨て団扇

まつ子

花野往く青春の日々語り合ひ

まつ子

鰯雲背に広がりて旅果てり

まつ子

ホルン吹く土手の少年秋の雲

さむ

だいすきと敬老の日にハガキ受く

香文

一吹きの風に膨らむ萩の道

ザザ虫

京言葉いまだ馴めず秋扇

ちあき

坂井都代子 選

ひとつづつつまむ沈黙くろぶだう

久美子

充分に長生きしたね秋扇

弥生

鰯雲背に広がりて旅果てり

まつ子

(並選)

忍び寄る雲恨めしく月の宴

さむ

ぷるぷると青空抱き芋の露

さむ

塩振りてなほ輝けり初秋刀魚

さむ

秋草やその後の律の話など

ちあき

秋うらら何処へ行くにもスニーカー

ちあき

古の土器の復元鳥渡る

長考の一手に閉づる秋扇

月の湯や浮き蓋少しづつ沈め

怒らぬやう転ばぬやうに秋の暮

ここで果つ線路秋思のかたちして

久美子

一吹きの風に膨らむ萩の道

ザザ虫

今はまだ忍ばせてをり秋扇

香文

会員選最多句(8名)

一吹きの風に膨らむ萩の道

ザザ虫

今日の一句

ここで果つ線路秋思のかたちして

久美子

(根来久美子 80文国)

ボロなれば輪廻を待つか秋扇

占爐

(鈴木顯一 62文哲)

コスモスや風に委ぬる道もあり

(鈴木栄 64経経)

一吹きの風に膨らむ萩の道

ザザ虫

(小池拓夫 64法法)

滑らかに畳めず居りぬ秋扇

都代子

(坂井都代子 66文英)

朝夕の風の訪れ捨て団扇

まつ子

(中岡昭子 67文教)

蜩にありけやき派とくすのき派

 (後藤洋 68理物)

船上のジャズに波音星月夜

陽花

(野地陽子 69外英)

観客の秋扇止まりトスカ幕

さむ

(新山修 71経経)

広げれば球子の富士や秋扇

ちあき

(國司千晶 74文仏)

言ひたきを胸にしまひて扇置く

百合子

(門倉百合子 75文独)

秋扇立つも座るも寝そべるも

深雪

(岩瀬深雪 78外独)

今はまだ忍ばせてをり秋扇

香文

(田中香文 79文国)

(欠席投句者の一句)

風は秋行く先がまだ決まらない

弥生

(岩渕純子 64外英)

落語聴く夜のつれづれ秋扇

知子

(山田知子 79文国)


【次回例会】

日時:

日時:10月23日(第4木曜) 12時10分投句締切

場所:

ソフィアンズクラブ

兼題:

「天高し」

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