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ソフィア俳句会
令和七年八月例会兼題「新涼」報告

2025年09月08日

八月例会は予定通り28日に開催され、会員相互の意見交換も活発に行われました。
句会代表の根来久美子氏、会員の後藤 洋氏、くにしちあき氏による選句、会員選最多句、及び自薦句は以下の通りです。

会場

ソフィアンズクラブ A,B会議室

参加者

14名

兼題

「新涼」

五句出句 十句選

     

根来久美子 選

(特選)

銀漢や明日去る宿の白き湯に

柔土にはや影生れし菜を間引く

尺玉を音で聞き分く遠花火

海村

日の匂ひ撒き散らす子ら夕涼み

知子

(並選)

新涼や朝餉の後の茶の柱

海村

鈴の舌に賢治のカタカナ詩

海村

新涼の砂きゆるる鳴く足裏かな

陽花

湯上がりの身に新涼の山の風

陽花

新涼や備前の壺の肌に触れ

怜子

新涼や風に吹かれて風を聴く

深雪

斯く斯くと然然と過ぎ涼新た

打ちつける波の裏切り水母死す

まありい

後藤洋 選

(特選)

尺玉を音で聞き分く遠花火

海村

燈籠の身を寄せ合うて流れけり

海村

新涼の白磁の碗の薄茶かな

明子

新涼や戸を開け放ち招き入れ

香文

(並選)

八ヶ岳より風のすり足涼新た

ザザ虫

馬乳酒やシルクロードの星月夜

ザザ虫

新涼の切れ味川面跳ぶ小石

久美子

真剣に等分に切る大西瓜

久美子

被写体は新幹線と帰省子と

深雪

秋立つや洗礼受くる旅に出る

深雪

虫の音の止むは庭より待ち人か

さむ

新涼や備前の壺の肌に触れ

怜子

風鈴の舌に賢治のカタカナ詩

海村

湯上がりの身に新涼の山の風

陽花

江戸つ子の父と食べたし初秋刀魚

百合子

日の匂ひ撒き散らす子ら夕涼み

知子

跳人舞ふ三原色のねぶたの灯

まありい

新涼や北の前線連れ来たり

占爐

くにしちあき 選

新涼の糸のするりと針穴へ

久美子

新涼や風に吹かれて風を聴く

深雪

馬乳酒やシルクロードの星月夜

ザザ虫

(並選)

浦上に空蝉数多長崎忌

明子

初風や丹沢は伏し富士は立ち

湯上がりの身に新涼の山の風

陽花

牧童の牛追ふ声や秋夕焼

陽花

新涼や旅の予定を記す手帖

朋重

夕闇に白き波打つ百合の花

香文

秋扇やゆるりと行かむ下り坂

さむ

新涼の白磁の碗の薄茶かな

明子

秋立つや洗礼受くる旅に出る

深雪

会員選最多句(7名)

斧かざし蟷螂しばし風を読む

久美子

今日の一句

斧かざし蟷螂しばし風を読む

久美子

(根来久美子 80文国)

新涼と口にのぼるを待ちに待つ

占爐

(鈴木顯一 62文哲)

秋の蚊の老いの手するり躱しけり

(鈴木栄 64経経)

山の日や今年米寿の山男

弥生

(岩渕純子 64外英)

海色の朝がほ一輪海の風

怜子

(和高怜子 67文新)

傘寿超え色なき風の暮しはも

(後藤洋 68理物)

尺玉を音で聞き分く遠花火

海村

(畔柳文雄 68理物)

牧童の牛追ふ声や秋夕焼け

陽花

(野地陽子 69外英)

浦上に空蝉数多長崎忌

明子

(中村明子 70文史)

アンドロメダ踊子の手の先彼方

さむ

(新山修 71経経)

跳人舞ふ三原色のねぶたの灯

まありい

(吉迫まありい 73国際)

宝物見つけ手放し夏終る

ちあき

(國司千晶 74文仏)

赤道に沈む太陽夏の果

百合子

(門倉百合子 75文独)

新涼や旅の予定を記す手帖

朋重

(宮崎朋子 82文史)

(欠席投句者の一句)

八ヶ岳より風のすり足涼新た

ザザ虫

(小池拓夫 64法法)

新涼や風に吹かれて風を聴く

深雪

(岩瀬深雪 78外独)

夕闇に白き波打つ百合の花

香文

(田中香文 79文国)

日の匂ひ撒き散らす子ら夕涼み

知子

(山田知子 79文国)


【次回例会】

日時:

日時:9月25日(第4木曜)  11時45分投句締切

場所:

かながわ県民センター 第1501会議室(11時より入室可) 

兼題:

「秋扇」

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