ソフィア俳句会
令和七年六月例会兼題「紫陽花」報告
2025年07月07日
六月例会は第四木曜26日に開催され、会員相互の意見交換も活発に行われました。
句会代表の根来久美子氏、会員の鈴木占爐氏、吉迫まありい氏による選句、会員選最多句、及び自薦句は以下の通りです。
会場 |
かながわ県民センター 会議室 |
参加者 |
16名 |
兼題 |
「紫陽花」 |
五句出句 十句選 |
根来久美子 選 | |||
(特選) | |||
紫陽花を躱しかはして雨後の寺 | 海村 | ||
雲上の爆音低し梅雨に入る | 知子 | ||
木下闇更なる闇へ誘へり | ちあき | ||
(並選) | |||
神聖な船には素足長良川 | まありい | ||
夏シャツに白波色の貝ボタン | まありい | ||
沈黙に嘘のにほひや七変化 | まありい | ||
畔道に校名の札青田かな | まつ子 | ||
老鶯の思ひのほかの近さかな | 都代子 | ||
ひと群れのあぢさゐ眼満たしけり | 百合子 | ||
紫陽花の海に溺れて望む海 | 榮 | ||
はけの水引きたる辺り半夏生 | 海村 | ||
青あぢさゐ一時預かる空の色 | さむ | ||
鈴木占爐 選 | (特選) | ||
慈雨といふ色なき色を七変化 | 久美子 | ||
(並選) | |||
老鶯の思ひのほかの近さかな | 都代子 | ||
日向にも陰にも群れてどくだみ草 | 都代子 | ||
紫陽花を躱しかはして雨後の寺 | 海村 | ||
茹でたての初枝豆に止まらぬ手 | 香文 | ||
濡れそぼつ西郷像や梅雨深し | ザザ虫 | ||
父の日の父はいつもの父のまま | 弥生 | ||
あめんぼう水と空とを取り持つて | 久美子 | ||
清涼の零るる碧き手毬花 | 洋 | ||
青あぢさゐ一時預かる空の色 | さむ | ||
吉迫まありい 選 | |||
富士山の裏も富士山田植歌 | 弥生 | ||
色褪せし夢の切れ端夏帽子 | 弥生 | ||
味深し遠流の島の飛魚くさや | 榮 | ||
鎌倉の四葩に陽あり歴史あり | 洋 | ||
(並選) | |||
銘石の艶めく園の白雨かな | 榮 | ||
紫陽花の海に溺れて望む海 | 榮 | ||
振り返る青春の傷藪蚊ほど | 榮 | ||
梅雨晴間ノースリーブの腕白し | 知子 | ||
一年生道草もして夏近し | 知子 | ||
紫陽花や路面電車のよく似合ふ | 知子 | ||
熱帯夜生き延びコップ水一気 | さむ | ||
青あぢさゐ一時預かる空の色 | さむ | ||
さくらんぼう水の光るガラス皿 | まつ子 | ||
生きづらさでんでん虫を見つめをり | まつ子 | ||
パレットに全色紫陽花描きまくる | 弥生 | ||
紫陽花のひそり迎へる縄のれん | 占爐 | ||
あぢさゐの毬は重たげ昼の酒 | ザザ虫 | ||
会員選最多句(7名) | |||
紫陽花を躱しかはして雨後の寺 | 海村 | ||
今日の一句 | |||
慈雨といふ色なき色を七変化 | 久美子 | (根来久美子 80文国) | |
咲ききそひ色を集めて七変化 | 占爐 | (鈴木顯一 62文哲) | |
銘石の艶めく園の白雨かな | 榮 | (鈴木榮 64経経) | |
どつちともつかぬ返事や七変化 | ザザ虫 | (小池拓夫 64法法) | |
ブラウスの青葉しぐれに浸むるまま | 都代子 | (坂井都代子 66文英) | |
畔道に校名の札青田かな | まつ子 | (中岡昭子 67文教) | |
画眉鳥や谷戸の茂りは噎せるほど | 洋 | (後藤洋 68理物) | |
紫陽花を躱しかはして雨後の寺 | 海村 | (畔柳文雄 68理物) | |
梅雨空に墨散らすごと鴉舞ひ | さむ | (新山修 71経経) | |
夏シャツに白波色の貝ボタン | まありい | (吉迫まありい 73国際) | |
木下闇更なる闇へ誘へり | ちあき | (國司千晶 74文仏) | |
ひと群れのあぢさゐ眼満たしけり | 百合子 | (門倉百合子 75文独) | |
今年また友に届ける四葩剪る | 香文 | (田中香文 79文国) | |
(欠席投句者の一句) | |||
富士山の裏も富士山田植歌 | 弥生 | (岩渕純子 64外英) | |
一年生道草もして夏近し | 知子 | (山田知子 79文国) | |
色とりどりの毬に触るる子紫陽花や | 朋重 | (宮崎朋子 82文史) |
【次回例会】
日時: |
日時:7月24日(第4木曜) 12時10分投句締切 |
場所: |
ソフィアンズクラブ |
兼題: |
「涼し」 |
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