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ソフィア俳句会
令和七年五月例会兼題「薔薇」報告

2025年06月18日

五月例会は第五金曜29日に開催され、会員相互の意見交換も活発に行われました。
句会代表の根来久美子氏、会員の鈴木榮氏、稲田幸子氏による選句、会員選最多句、及び自薦句は以下の通りです。

会場

ソフィアンズクラブ B,C会議室

参加者

16名

兼題

「薔薇」

五句出句 十句選

     

根来久美子 選

(特選)

彳亍 てきちょく と朝の薔薇また昼の薔薇

花殻を摘む音高く薔薇盛り

ちあき

アスパラ届く空気水土北海道

怜子

指先の未来見つむる袋掛

(並選)

五月闇音たて奔るはけの水

海村

高原の宿の目覚めや時鳥

海村

信号は青の点滅祭足袋

ザザ虫

全力で雲を追ひこし夏に入る

まありい

植木屋の梯子置き去り走り梅雨

怜子

里山の遠き近きに時鳥

まつ子

万緑や老いて叶はぬこと数多

するすると蕗を剥く手は母に似て

知子

十薬の雨受け止めて匂ひけり

幸子

さうだつた薔薇には棘があつたんだ

深雪

鈴木榮 選

(特選)

筍飯命をつなぐ母の味

まありい

連弾の手の交叉して五月晴

弥生

てのひらに天与のいのち繭ねむる

久美子

万緑や老いて叶はぬこと数多

(並選)

時の日も知らぬ素振りの電波時計

さむ

侘寂をはなれてをかし茶花の薔薇

さむ

久々に庖丁研ぎて初鰹

ちあき

白き花暮れ残る夕夏は来ぬ

ちあき

五月闇音たて奔るはけの水

海村

酒ありたり故に我あり海鞘酢あり

田植機の深き轍や畔の道

ザザ虫

屋久島は重ぬる枝葉夏の闇

都代子

麦の穂を挿して祝ひしお誕生

朋重

昼蕎麦にお猪口一杯青簾

陽花

稲田幸子 選

手のひらに緑の雫丸く受け

怜子

(並選)

信号は青の点滅祭足袋

ザザ虫

筍飯命をつなぐ母の味

まありい

全力で雲を追ひこし夏に入る

まありい

連弾の手の交叉して五月晴

弥生

久々に庖丁研ぎて初鰹

ちあき

あれこれの思案深まる扇子かな

搾りきる玉露一滴新茶汲む

するすると蕗を剥く手は母に似て

知子

会員選最多句(6名)

連弾の手の交叉して五月晴

弥生

搾りきる玉露一滴新茶汲む

久々に庖丁研ぎて初鰹

ちあき

今日の一句

たかんなや都の土のかぐはしく

久美子

(根来久美子 80文国)

蔓バラの花咲ききりて路に果つ

占爐

(鈴木顯一 62文哲)

薔薇談義をへて診察クリニック

(鈴木榮 64経経)

連弾の手の交叉して五月晴

弥生

(岩渕純子 64外英)

夏立ちぬ男子校行きシャトルバス

都代子

(坂井都代子 66文英)

書斎にも筍飯の湯気のぼり

幸子

(稲田幸子 67文教)

白ばらやコンクラーベのけむり白

まつ子

(中岡昭子 67文教)

白内障新しき眼に薔薇眩し

怜子

(和高怜子 67文新)

誉められて伸びるタイプや紅薔薇も

(後藤洋 68理物)

五月闇音たて奔るはけの水

海村

(畔柳文雄 68理物)

青楓しゆんしゆん沸きし野点の湯

陽花

(野地陽子 69外英)

目印は薔薇ホストファミリーはどこ

さむ

(新山修 71経経)

筍飯命をつなぐ母の味

まありい

(吉迫まありい 73国際)

花殻を摘む音高く薔薇盛り

ちあき

(國司千晶 74文仏)

プリンセスの薔薇に孤独の雫落つ

知子

(山田知子 79文国)

軒上の菖蒲揃ひて五月晴

朋重

(宮崎朋子 82文史)

(欠席投句者の一句)

喜気として米寿の姉の胸に薔薇

ザザ虫

(小池拓夫 64法法)

さうだつた薔薇には棘があつたんだ

深雪

(岩瀬深雪 78外独)

帽子取り髪かき上げし薄暑かな

香文

(田中香文 79文国)

薔薇の棘歯向かひてえも摘みやらず

純子

(梅本純子 82文仏)


【次回例会】

日時:

日時:6月26日(第4木曜) 12時30分投句締切

場所:

かながわ県民センター 301号室(12時より入室可能)

兼題:

「紫陽花」

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