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ソフィア俳句会
令和七年四月例会報告
兼題 春惜しむ

2025年05月12日

四月例会は予定通り24日に開催され、会員相互の意見交換も活発に行われました。
句会代表の根来久美子氏、会員の坂井都代子氏、山田知子氏による選句、会員選最多句、及び自薦句は以下の通りです。

会場

ソフィアンズクラブ A,B会議室

参加者

17名

兼題

「春惜しむ」

五句出句 十句選

     

根来久美子 選

(特選)

行く春を飛行機低くまた一機

ちあき

鳥帰り落丁の空残りけり

陽花

ふらここやみんな遠くへ行きたがる

弥生

櫱やいつの間に吾子すくと立ち

百合子

(並選)

花は葉にポニーテールの耕運機

土室の闇裂く香り独活ま白

斑雪嶺 はだれね のやがてかそけき夕茜

つぎつぎと鍬に目覚むる春の土

向き合ひて復活祭の赤ワイン

ザザ虫

頬ばかり膨らます子ゐて紙風船

幸子

み仏の頬に影差し花は葉に

陽花

惜春やふうはり透けし昼の月

弥生

坂井都代子 選

(特選)

鳥帰り落丁の空残りけり

陽花

ふらここやみんな遠くへ行きたがる

弥生

櫱やいつの間に吾子すくと立ち

百合子

(並選)

ふるさとは海の彼方やつばくらめ

陽花

み仏の頬に影差し花は葉に

陽花

目黒川幾度も通ひ春惜しむ

百合子

それぞれに蝌蚪遊ばせて千枚田

久美子

掘り起こす土黒々と別れ霜

ザザ虫

仔猫の名貰ふ前から決めてをり

海村

土室の闇裂く香り独活ま白

段葛脱けて海まで桜まじ

まつ子

春惜しむ名句遺して友逝きぬ

深雪

減り張りのつかぬ春とて惜しみけり

山田知子 選

土室の闇裂く香り独活ま白

制服に着られてゐる子風光る

都代子

つぎつぎと鍬に目覚むる春の土

(並選)

減り張りのつかぬ春とて惜しみけり

耳遠くなれば大声山笑ふ

千駄木の路地をふらりと春の夕

陽花

老夫婦だましだまされ四月馬鹿

弥生

春惜しむ名句遺して友逝きぬ

深雪

フランチェスコに倣ひし牧者春逝けり

明子

見上ぐれば異次元しだれ桜降る

香文

小糠雨掌に受け惜しむ春

さむ

春の波静かに寄する硫黄島

百合子

通勤路一気に異界花吹雪

ちあき

会員選最多句(9名)

土室の闇裂く香り独活ま白

今日の一句

春惜しむ置かれしままの庭の椅子

久美子

(根来久美子 80文国)

菜園の区画抽選山笑ふ

(鈴木栄 64経経)

ゆつくりと箱根を包む穀雨かな

ザザ虫

(小池拓夫 64法法)

ふらここやみんな遠くへ行きたがる

弥生

(岩渕純子 64外英)

コンサートはぬる黄昏春惜しむ

都代子

(坂井都代子 66文英)

路地裏にむらさき揺れて花大根

幸子

(稲田幸子 67文教)

葉桜に揺れる光の堤かな

まつ子

(中岡昭子 67文教)

存在と時間と春を惜しみけり

(後藤洋 68理物)

ルーキーの初残業や星朧

海村

(畔柳文雄 68理物)

み仏の頬に影差し花は葉に

陽花

(野地陽子 69外英)

復活祭の祝福残し逝きし人

明子

(中村明子 70文史)

散る花の風の気ままになすがまま

さむ

(新山修 71経経)

行く春を飛行機低くまた一機

ちあき

(國司千晶 74文仏)

清明や能登の棚田の水光る

百合子

(門倉百合子 75文独)

春惜しむやうに北へと旅に出づ

深雪

(岩瀬深雪 78外独)

休み休み母との散歩春惜しむ

香文

(田中香文 79文国)

もう彼から貰へぬ言葉春惜しむ

知子

(山田知子 79文国)


【次回例会】

日時:

日時:5月29日(第5木曜) 12時10分投句締切

場所:

ソフィアンズクラブ B,C会議室

兼題:

「薔薇」

【予告】

六月句会:

6月26日(第4木曜) 労働プラザ 石川町駅 中華街口(北口)徒歩3分

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