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ソフィア俳句会
令和七年三月例会報告
兼題 春めく

2025年04月10日

三月例会は予定通り27日に開催され、会員相互の意見交換も活発に行われました。
句会代表の根来久美子氏、会員の岩渕弥生氏、畔柳海村氏による選句、会員選最多句、及び自薦句は以下の通りです。

会場

ソフィアンズクラブ A,B会議室

参加者

17名

兼題

「春めく」

五句出句 十句選

   

根来久美子 選

(特選)

母からの手紙のやうな春の雪

弥生

なか空のゆるびて谷の初音かな

陽花

春めくや対物レンズのさきの鳥

(並選)

山坐り雲立つ甲斐や風光る

水が水押し圧してゆく雪解川

落椿踏めば何かの壊れゆく

ちあき

春吹雪地図なき街へ投げ出され

ちあき

ピアス落つ地獄の釜の蓋の中

深雪

春の海舟屋寄せ合ふ佇まひ

春めくや関節くるりと動き出す

知子

菜を刻むスタッカートや春めきぬ

陽花

グラウンド春めくものに濃き白線

都代子

産土は諏訪湖のほとり蜆汁

ザザ虫

なかんづく奈良三条の蓬餅

海村

岩渕弥生 選

(特選)

水温む白寿の母に粥を炊く

深雪

(並選)

オホーツク流氷明けの蟹ずしり

怜子

春めくや白いシチューにアスパラガス

怜子

通院の帰りに今日は桜餅

怜子

ひと日また死に近づくも草萌ゆる

都代子

紛れては飛び立つ小蝶辛夷より

都代子

幼きは初めての寺お中日

百合子

啓蟄やパスポートまた更新す

百合子

やどかりを追ふ子の足に波やさし

さむ

ひとときをベンチに座り木の芽風

ザザ虫

場所取つて夕桜までハーモニカ

久美子

春めくや関節くるりと動き出す

知子

八十年平和噛み締む桜餅

陽花

山坐り雲立つ甲斐や風光る

畔柳海村 選

春めくや袂に入れし飴と風

久美子

菜を刻むスタッカートや春めきぬ

陽花

紛れては飛び立つ小蝶辛夷より

都代子

(並選)

八十年平和噛み締む桜餅

陽花

なか空のゆるびて谷の初音かな

陽花

囀の庭で祈れり老司祭

知子

春めくや一駅歩く小き旅

知子

川沿ひの厩舎の臭ひ春めけり

怜子

山坐り雲立つ甲斐や風光る

春めくや今日の薬味を選る狭庭

久美子

母からの手紙のやうな春の雪

弥生

閉ざしたる門扉のかむる花ミモザ

都代子

春泥を三和土に残し孫帰る

まつ子

春泥を三和土に残し孫帰る

まつ子

石畳に2CVがたごと春めける

ちあき

会員選最多句(10名)

山坐り雲立つ甲斐や風光る

今日の一句

春めくや袂に入れし飴と風

久美子

(根来久美子 80文国)

白鳥引く鼓翼全開水面蹴り

(鈴木栄 64経経)

産土は諏訪湖のほとり蜆汁

ザザ虫

(小池拓夫 64法法)

母からの手紙のやうな春の雪

弥生

(岩渕純子 64外英)

紛れては飛び立つ小蝶辛夷より

都代子

(坂井都代子 66文英)

波頭光の先に春日立つ

まつ子

(中岡昭子 67文教)

しやきしやきと清き山独活香気満つ

怜子

(和高怜子 67文新)

芽吹き初む今も定位置大欅

(後藤洋 68理物

昼の部へ万年橋を春日傘

海村

(畔柳文雄 68理物)

なか空のゆるびて谷の初音かな

陽花

(野地陽子 69外英)

ふらここのピンクの少女空に舞ふ

さむ

(新山修 71経経)

落椿踏めば何かの壊れゆく

ちあき

(國司千晶 74文仏)

啓蟄やパスポートまた更新す

百合子

(門倉百合子 75文独)

水温む白寿の母に粥を炊く

深雪

(岩瀬深雪 78外独)

流鶯にお喋り止みし円覚寺

香文

(田中香文 79文国)

囀の庭で祈れり老司祭

知子

(山田知子 79文国)

ギヤマンの光とほして春めく日

朋重

(宮崎朋子 82文史)


【次回例会】

日時:

4月24日(第4木曜)  12時10分投句締切

場所:

ソフィアンズクラブ A,B会議室

兼題:

「春惜しむ」

【予告】

五月句会:

5月29日(第5木曜) ソフィアンズクラブ B,C会議室

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