ソフィア俳句会
令和七年一月例会報告
兼題 新年
2025年02月05日
一月例会は予定通り23日に開催され、会員相互の意見交換も活発に行われました。
句会代表の根来久美子氏、会員の小池ザザ虫氏、くにしちあき氏による選句、会員選最多句、及び自薦句は以下の通りです。
会場 |
かながわ県民センター 303号室 |
参加者 |
16名(ライン参加1名含む) |
兼題 |
「新年」 |
五句出句 十句選 |
根来久美子 選 | |||
(特選) | |||
初観音潮の香りの濃かりけり | まありい | ||
波うねる四人がかりの紙漉場 | 榮 | ||
谷戸奥の水の暮れいろ石蕗の花 | 洋 | ||
書初やあめつちの気をひと筆に | 陽花 | ||
日ざしにも幽かなる音日脚伸ぶ | ちあき | ||
(並選) | |||
天平の絵箱の中身冬ぬくし | まありい | ||
金箔の風をあらはす屏風かな | まありい | ||
豆の皮指にまとはる寒旱 | 榮 | ||
天命を天に諾ひ年迎ふ | 洋 | ||
淑気満つ石に聞けよと穴太衆 | ザザ虫 | ||
年新た生垣の角福福し | 怜子 | ||
雲上に夕陽残して去年今年 | 深雪 | ||
考妣に語りかける日福寿草 | 知子 | ||
八十年不戦の海や年新た | 陽花 | ||
天井に池のゆらめき冬うらら | 香文 | ||
小池ザザ虫 選 | (特選) | ||
初電車のんどりと舞ふとんびかな | まありい | ||
裏木戸に輪飾りありし祖母の家 | まつ子 | ||
谷戸奥の水の暮れいろ石蕗の花 | 洋 | ||
八十年不戦の海や年新た | 陽花 | ||
(並選) | |||
珈琲の豆挽く音の四日かな | 海村 | ||
松納身ぬちの螺子を巻き直す | 海村 | ||
波うねる四人がかりの紙漉場 | 榮 | ||
玉砂利や足もとよりの年新た | 榮 | ||
初凪や一艘もなく日の出待つ | まつ子 | ||
書初やあめつちの気をひと筆に | 陽花 | ||
孫の引く凶は見ぬふり初御籤 | 知子 | ||
くにしちあき 選 | |||
(特選) | |||
八十年不戦の海や年新た | 陽花 | ||
跡はごんぎつねかも雪月夜 | 陽花 | ||
寒暁の海に釣船五つ六つ | ザザ虫 | ||
七草の小雨となりし古都の旅 | ザザ虫 | ||
(並選) | |||
初電車のんどりと舞ふとんびかな | まありい | ||
初観音潮の香りの濃かりけり | まありい | ||
蜜柑山より明け蜜柑山へ暮る | 久美子 | ||
わたくしの透き通りゆく初御空 | 久美子 | ||
こつくりと煮染仕上り年迎ふ | 知子 | ||
読初は江戸深川の瓦版 | 陽花 | ||
谷戸奥の水の暮れいろ石蕗の花 | 洋 | ||
玉砂利や足もとよりの年新た | 榮 | ||
会員選最多句(10名) | |||
八十年不戦の海や年新た | 陽花 | ||
今日の一句 | |||
わたくしの透き通りゆく初御空 | 久美子 | (根来久美子 80文国) | |
日陰より日向への道春隣 | 榮 | (鈴木栄 64経経) | |
淑気満つ石に聞けよと穴太衆 | ザザ虫 | (小池拓夫 64法法) | |
裏木戸に輪飾りありし祖母の家 | まつ子 | (中岡昭子 67文教) | |
小寒や水洟すすり黄昏るる | 怜子 | (和高怜子 67文新) | |
吾には過去孫には未来去年今年 | 洋 | (後藤洋 68理物) | |
鍋焼や話は長くなりさうな | 海村 | (畔柳文雄 68理物) | |
八十年不戦の海や年新た | 陽花 | (野地陽子 69外英) | |
初糶の値をきき我もマグロの眼 | さむ | (新山修 71経経) | |
初観音潮の香りの濃かりけり | まありい | (吉迫まありい 73国際) | |
初鏡ふと甦る鷹女の句 | ちあき | (國司千晶 74文仏) | |
大寒や長兄逝きて早や二年 | 百合子 | (門倉百合子 75文独) | |
爺負かし得意満面歌留多取 | 深雪 | (岩瀬深雪 78外独) | |
天井に池のゆらめき冬うらら | 香文 | (田中香文 79文国) | |
年始め祖母の手製の箸袋 | 知子 | (山田知子 79文国) | |
長男のドイツに帰る日冬薔薇 | 朋重 | (宮崎朋子 82文史) |
【次回例会】
日時: |
2月27日(第4木曜) 12時10分投句締切 |
場所: |
ソフィアンズクラブ B,C会議室 |
兼題: |
「立春」 |
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