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ソフィア俳句会
令和六年十一月例会報告
兼題 大根

2024年12月09日

十一月例会は予定通り28日に開催され、新入会員の宮崎朋子さん(朋重・ともえ)をお迎えし、会員相互の意見交換も活発に行われました。
句会代表の根来久美子氏、会員の坂井都代子氏、吉迫まありい氏による選句、会員選最多句、及び自薦句は以下の通りです。

会場

ソフィアンズクラブ A、B会議室

参加者

16名(欠席投句1名を含む)

兼題

「大根」

五句出句 十句選

   

根来久美子 選

(特選)

透きとほる色の日本画冬の噴水

都代子

掘り終へし穴のよろしき聖護院

爆音のなき青空よ柿紅葉

ちあき

(並選)

乗り降りはボタンを押して旅小春

ザザ虫

ふくろふや机の上の丸眼鏡

ザザ虫

謂れ無き罪償ひて帰り花

深雪

マフラーを結び右端強く引く

都代子

砂漠より戻りて母のぶり大根

さむ

誕生日七十年間小春空

まありい

自販機の百円大根引き出しぬ

怜子

源流を懐深く山眠る

弥生

坂井都代子 選

(特選)

掘り終へし穴のよろしき聖護院

乗り降りはボタンを押して旅小春

ザザ虫

けふ一日律儀に生きて大根煮る

百合子

長考の果ての居眠り懐手

久美子

(並選)

卵酒祖父直伝の風邪薬

弥生

大根煮る湯気に温もる日暮かな

弥生

爆音のなき青空よ柿紅葉

ちあき

さくさくと枯葉を踏んで逢ひに行く

ちあき

眼裏に眩しさ残し冬日落つ

知子

初霜や空に十字架尖りたり

知子

二日目は早き者勝ち大根煮

香文

魔法かけ着こなす古着返り花

久美子

大根の引抜き跡の土香る

まつ子

冬日差朝餉の足へ伸び来り

海村

吉迫まありい 選

(特選)

透きとほる色の日本画冬の噴水

都代子

金の雨降らす欅や冬茜

都代子

謂れ無き罪償ひて帰り花

深雪

(並選)

新しき革手袋でグーチョキパ

さむ

砂漠より戻りて母のぶり大根

さむ

立話おへて再び落葉掃き

さむ

雲間よりスポットライト冬日差す

まつ子

大根の引抜き跡の土香る

まつ子

掘り終へし穴のよろしき聖護院

自販機の百円大根引き出しぬ

怜子

乗り降りはボタンを押して旅小春

ザザ虫

勇ましやすずかけ落葉肩に貼り

香文

爆音のなき青空よ柿紅葉

ちあき

会員選最多句

掘り終へし穴のよろしき聖護院

今日の一句

長考の果ての居眠り懐手

久美子

(根来久美子 80文国)

大根煮る湯気に温もる日暮かな

弥生

(岩渕純子 64外英)

透きとほる色の日本画冬の噴水

都代子

(坂井都代子 66文英)

聖堂の尖りの先に冬日差す

まつ子

(中岡昭子 67文教)

ポインセチア色なき庭を明明と

怜子

(和高怜子 67文新)

啄木鳥や老いては耳をあてにせず

(後藤洋 68理物)

面取りの大根重たき夜更けかな

海村

(畔柳文雄 68理物)

立話おへて再び落葉掃き

さむ

(新山修 71経経)

誕生日七十年間小春空

まありい

(吉迫まありい73 国際)

目交にシリウス明日もいい日ならむ

ちあき

(國司千晶 74文仏)

ハロウィンの絵本せがまれ魔女となる

百合子

(門倉百合子 75文独)

二股の大根妙に艶めきて

深雪

(岩瀬深雪 78外独)

焼き芋や囲む熾火にひそむ赤

香文

(田中香文 79文国)

銀杏降る逝きし友との通学路

知子

(山田知子 79文国)

秋日濃し床に映ゆる照葉かな

朋重

(宮崎朋子 82文史)

(欠席投句)

乗り降りはボタンを押して旅小春

ザザ虫

(小池拓夫 64法法)


【次回例会】

日時:

12月19日(第3木曜)←ご注意ください 12時開場12時10分投句締切

場所:

ソフィアンズクラブ A、B会議室

兼題:

「冬木」「冬木立」「枯木」「枯木立」

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