ソフィア俳句会
令和六年八月例会報告
兼題 芙蓉
2024年09月04日
八月例会は予定通り22日に開催され、会員相互の意見交換も活発に行われました。
句会代表の根来久美子氏、会員の後藤 洋氏、くにしちあき氏による選句、及び自薦句は以下の通りです。
会場 |
ソフィアンズクラブ A、B会議室 |
参加者 |
15名 |
兼題 |
「芙蓉」 |
五句出句 十句選 |
根来久美子 選 | |||
(特選) | |||
食ひ込みし指輪の抜けぬ残暑かな | ちあき | ||
芙蓉揺れ一輌で足る荒川線 | 洋 | ||
なかなかに骨休まらぬ秋扇 | 海村 | ||
(並選) | |||
冷奴すぐに崩るる志 | 弥生 | ||
枝豆を手向け写真と語り合ふ | 弥生 | ||
八月の球場赤き広島戦 | 知子 | ||
川沿ひに並ぶ蔵壁紅芙蓉 | 海村 | ||
ベーリング海峡渡る雲の峰 | 百合子 | ||
漁り船上げ秋を待つ港町 | 都代子 | ||
蜩や対岸ぽつり灯りたる | ちあき | ||
空蝉や門に浪士の刀跡 | 陽花 | ||
後藤洋 選 | (特選) | ||
高飛込しゆぽんと異世界へ嵌る | 久美子 | ||
枝豆を手向け写真と語り合ふ | 弥生 | ||
二胡の音の洩るる八尾や紅芙蓉 | ザザ虫 | ||
虫の声ふと止み夜の訪問者 | さむ | ||
(並選) | |||
芙蓉咲くけふはきのふと同じ道 | 都代子 | ||
水垢離の飛沫を浴ぶる登山道 | 都代子 | ||
漁り船上げ秋を待つ港町 | 都代子 | ||
ロカ岬地の涯に落つ大西日 | 陽花 | ||
空蝉や門に浪士の刀跡 | 陽花 | ||
ミサ帰り線香求む盆のころ | さむ | ||
酔芙蓉恋もあるらし老いの園 | さむ | ||
冷奴すぐに崩るる志 | 弥生 | ||
夕暮に少し間があり酔芙蓉 | まつ子 | ||
秋暑し読経約まり苦笑ひ | 深雪 | ||
くにしちあき 選 | |||
(特選) | |||
枝豆を手向け写真と語り合ふ | 弥生 | ||
八月の球場赤き広島戦 | 知子 | ||
芙蓉揺れ一輌で足る荒川線 | 洋 | ||
(並選) | |||
浜風や残暑の椅子に足投げて | まつ子 | ||
夕暮に少し間があり酔芙蓉 | まつ子 | ||
祭笛夜つぴて流れ港町 | 陽花 | ||
ロカ岬地の涯に落つ大西日 | 陽花 | ||
涼しさや立居振舞むだのなく | 都代子 | ||
漁り船上げ秋を待つ港町 | 都代子 | ||
汗の頬吹けば自在にガラス玉 | 洋 | ||
その先に三姉妹住む芙蓉館 | 深雪 | ||
冷奴すぐに崩るる志 | 弥生 | ||
二胡の音の洩るる八尾や紅芙蓉 | ザザ虫 | ||
今日の一句(自薦) | |||
毳々しき古着羽織りて蛾の夜会 | 久美子 | (根来久美子 80文国) | |
一輪の芙蓉捧げし恋いづこ | 占爐 | (鈴木顕一 62文哲) | |
艶やかに一ト日粧すや紅芙蓉 | ザザ虫 | (小池拓夫 64法法) | |
枝豆を手向け写真と語り合ふ | 弥生 | (岩渕純子 64外英) | |
芙蓉咲くけふはきのふと同じ道 | 都代子 | (坂井都代子 66文英) | |
浜風や残暑の椅子に足投げて | まつ子 | (中岡昭子 67文教) | |
夏野菜カレーに夏をごろごろと | 怜子 | (和高怜子 67文新) | |
ほぐされて生絹のような秋の雲 | 洋 | (後藤洋 68理物) | |
新涼や万年筆で手紙書く | 海村 | (畔柳文雄 68理物) | |
ロカ岬地の涯に落つ大西日 | 陽花 | (野地陽子 69外英) | |
酔芙蓉恋もあるらし老いの園 | さむ | (新山修 71経経) | |
アオザイの過る夕闇酔芙蓉 | ちあき | (國司千晶 74文仏) | |
姉眠る塔頭白き芙蓉かな | 百合子 | (門倉百合子 75文独) | |
草叢にすくと一輪百合の花 | 深雪 | (岩瀬深雪 78外独) | |
朝露に獲物を放し帰京の子 | 知子 | (山田知子 79文国) |
【次回例会】
日時: |
9月26日(第4木曜) 12時開場12時10分投句締切 |
場所: |
ソフィアンズクラブ A、B会議室 |
兼題: |
「数字」(数字を詠みこんだ秋の句) |
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