ソフィア俳句会
令和六年五月例会報告
兼題 薄暑
2024年06月03日
五月例会は予定通り23日に開催され、会員相互の意見交換も活発に行われました。
句会代表の根来久美子氏、会員の畔柳海村氏、山田知子氏による選句、及び自薦句は以下の通りです。
会場 |
神奈川県民センター 1501会議室 |
参加者 |
14名 |
兼題 |
「薄暑」 |
五句出句 十句選 |
根来久美子 選 |
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(特選) |
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青嵐まるごと纏ふ只見線 |
まつ子 |
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池の葉の陽をゆりかごに青蛙 |
陽花 |
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山の神定めしところ筍生ふ |
洋 |
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(並選) |
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空港に祈祷室あり薄暑光 |
百合子 |
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南国の夜店に光る虎魚の目 |
百合子 |
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はてこれは恋やもしれぬ夏みかん |
深雪 |
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遠くからすぐに見つかる夏帽子 |
海村 |
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奈良町の軒の猿揺れ薄暑なる |
占爐 |
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山荘の開かずの扉緑さす |
陽花 |
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雑巾を固絞りする五月かな |
都代子 |
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雲映し風の撫でくる代田かな |
まつ子 |
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筍の土の湿りの和毛かな |
洋 |
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畔柳海村 選 |
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(特選) |
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潮の香も供す薄暑のカフェテラス |
久美子 |
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本閉ぢて窓を開くや夕薄暑 |
克 |
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マロニエや幼き頃はお転婆で |
ちあき |
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(並選) |
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遊行寺へあと一息や坂薄暑 |
ザザ虫 |
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小走りに渡る歩道や街薄暑 |
ザザ虫 |
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塩梅を試す一粒らつきよ漬 |
ザザ虫 |
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緑陰にシチリアレモン山積に |
ちあき |
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白い花街に野に満つ五月来る |
ちあき |
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池の葉の陽をゆりかごに青蛙 |
陽花 |
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湯上りの素肌薄暑の縁側に |
陽花 |
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紅薔薇を映す老いの目幼き目 |
洋 |
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買ひたての下駄で床屋へ薄暑かな |
さむ |
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評判のパン屋へ急ぐ町薄暑 |
まつ子 |
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山田知子 選 |
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(特選) |
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山寺の鐘の音ぬるく薄暑なる |
占爐 |
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薔薇垣の隙間で交はす会釈かな |
海村 |
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雑巾を固絞りする五月かな |
都代子 |
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(並選) |
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紅薔薇を映す老いの目幼き目 |
洋 |
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薔薇に棘少し控へて貰へんか |
洋 |
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青嵐まるごと纏ふ只見線 |
まつ子 |
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雲映し風の撫でくる代田かな |
まつ子 |
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はてこれは恋やもしれぬ夏みかん |
深雪 |
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潮の香も供す薄暑のカフェテラス |
久美子 |
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本閉ぢて窓を開くや夕薄暑 |
克 |
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粽解く楽しみありてまた一年 |
さむ |
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新茶汲む香りも音も淹れて汲む |
海村 |
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遊行寺へあと一息や坂薄暑 |
ザザ虫 |
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今日の一句(自薦) |
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花嫁と父の歩調や新樹光 |
久美子 |
(根来久美子 80文国) |
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本閉ぢて窓を開くや夕薄暑 |
克 |
(五十嵐克至 60法法) |
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奈良町の軒の猿揺れ薄暑なる |
占爐 |
(鈴木顕一 62文哲) |
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牛糞を軽トラ一杯村薄暑 |
ザザ虫 |
(小池拓夫 64法法) |
|
薔薇の花箱より出でて水を得る |
都代子 |
(坂井都代子 66文英) |
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青嵐まるごと纏ふ只見線 |
まつ子 |
(中岡昭子 67文教) |
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ベランダに一鉢増やす薄暑かな |
洋 |
(後藤洋 68理物) |
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ロワールに古城の数多麦の秋 |
海村 |
(畔柳文雄 68理物) |
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池の葉の陽をゆりかごに青蛙 |
陽花 |
(野地陽子 69外英) |
|
梅雨の月不随の友と長電話 |
さむ |
(新山修 71経経) |
|
マロニエや幼き頃はお転婆で |
ちあき |
(國司千晶 74文仏) |
|
空港に祈祷室あり薄暑光 |
百合子 |
(門倉百合子 75文独) |
|
一万歩超えられさうな薄暑かな |
深雪 |
(岩瀬深雪 78外独) |
|
あく抜きを待つ筍や夜も更けて |
知子 |
(山田知子 79文国) |
【次回例会】
日時: |
6月27日(第4木曜) 12時開場12時10分投句締切 |
場所: |
ソフィアンズクラブ |
兼題: |
「五月雨」「さみだれ」「さみだるる」「さつきあめ」 |
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