ソフィア俳句会
令和六年三月例会報告
兼題 椿
2024年04月09日
三月例会は予定通り28日に開催され、会員相互の意見交換も活発に行われました。
句会代表の根来久美子氏、会員の五十嵐克氏、野地陽花氏による選句、及び自薦句は以下の通りです。
会場 |
上智大学ソフィアンズクラブ会議室 |
参加者 |
13名 |
兼題 |
「椿」 |
五句出句 十句選 |
根来久美子 選 | |||
(特選) | |||
小流れの水のためいき落椿 | ザザ虫 | ||
春昼やプジョーゐさうな石畳 | ちあき | ||
御神火のしづもる島の椿燃ゆ | 榮 | ||
ひつそりと日差しまとふや藪椿 | 占爐 | ||
初音して句の推敲の三度四度 | 克 | ||
(並選) | |||
山鳩のこゑやはらかに森の春 | さむ | ||
壁龕に今夜は椿歌劇場 | さむ | ||
寅彦を忘るる頃の落椿 | 洋 | ||
残雪や茅葺き屋根に火伏せ文字 | 洋 | ||
枝先に色を探して花待てり | 香文 | ||
松生ふる庭に一樹の紅椿 | 知子 | ||
白椿雨後の陽ざしに透きとほる | 弥生 | ||
故郷は残る墓のみ桜蕊 | 克 | ||
五十嵐克 選 | |||
(特選) | |||
山鳩のこゑやはらかに森の春 | さむ | ||
残雪や茅葺き屋根に火伏せ文字 | 洋 | ||
野の風に揺るる三寸つくしんぼ | 陽花 | ||
マーマレード煮つめる香り春の宵 | 弥生 | ||
(並選) | |||
手のひらをひろげて受けぬ春の雪 | 百合子 | ||
御神火のしづもる島の椿燃ゆ | 榮 | ||
五島列島そこここ椿とマリア像 | 弥生 | ||
胸を張り指先ぴんと卒園児 | 香文 | ||
浅信心たまご目当ての復活祭 | さむ | ||
春の空仰ぐ襟首頼りなく | ちあき | ||
春休み補助輪外す日の近し | 香文 | ||
蔵まちの門々を舞ふ彼岸獅子 | 洋 | ||
野地陽花 選 | |||
(特選) | |||
御神火のしづもる島の椿燃ゆ | 榮 | ||
枝先に色を探して花待てり | 香文 | ||
残雪や茅葺き屋根に火伏せ文字 | 洋 | ||
一輪の椿茶会に届けたり | 百合子 | ||
(並選) | |||
屋久杉の苔むす島の朧月 | 榮 | ||
学童の大利根渡し花菜風 | 榮 | ||
山鳩のこゑやはらかに森の春 | さむ | ||
八重椿落ちて波紋や二重三重 | 克 | ||
ウクライナ・ソフィア会起ち風光る | 百合子 | ||
長閑けしや猫駅長は三代目 | 洋 | ||
胸を張り指先ぴんと卒園児 | 香文 | ||
椿咲く島に新卒教師かな | ザザ虫 | ||
今日の一句(自薦) | |||
箸先に香る点描青菜飯 | 久美子 | (根来久美子 80文国) | |
八重椿落ちて波紋や二重三重 | 克 | (五十嵐克至 60法法) | |
ひつそりと日差しまとふや藪椿 | 占爐 | (鈴木顕一 62文哲) | |
御神火のしづもる島の椿燃ゆ | 榮 | (鈴木榮 64経経) | |
マーマレード煮つめる香り春の宵 | 弥生 | (岩渕純子 64外英) | |
小流れの水のためいき落椿 | ザザ虫 | (小池拓夫 64法法) | |
残雪や茅葺き屋根に火伏せ文字 | 洋 | (後藤洋 68理物) | |
野の風に揺るる三寸つくしんぼ | 陽花 | (野地陽子 69外英) | |
壁龕に今夜は椿歌劇場 | さむ | (新山修 71経経) | |
春昼やプジョーゐさうな石畳 | ちあき | (國司千晶 74文仏) | |
ウクライナ・ソフィア会起ち風光る | 百合子 | (門倉百合子 75文独) | |
胸を張り指先ぴんと卒園児 | 香文 | (田中香文 79文国) | |
松生ふる庭に一樹の紅椿 | 知子 | (山田知子 79文国) |
次回例会
4月25日(第4木曜) 12時開場12時10分投句締切
場所:ソフィアンズクラブ会議室
兼題:「囀」
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