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ソフィア俳句会
令和五年十月例会報告 兼題 茸

2023年11月10日

十月例会は予定通り26日開催され、会員相互の意見交換も活発に行われました。
句会代表の根来久美子氏、会員の五十嵐克氏、吉迫まありい氏による選句、及び自薦句は以下の通りです。

会場

上智大学ソフィアンズクラブ会議室

参加者

17名

兼題

「茸」「菌」しめじ、しい茸、松茸等

五句出句 十句選

根来久美子 選

(特選)

秋の日やふらり菊坂炭団坂

秋惜しむ生命線に日を掬ひ

硝子戸を引けば色鳥飛び立ちぬ

都代子

ブローニュの森のはづれの月夜茸

ちあき

ゑのころの触るるに任せ急ぎ足

知子

(並選)

朽ちし葉になりすましたる茸かな

ザザ虫

すれ違ひちらと眼をやる茸籠

ザザ虫

宅配の茸の表示「こわれもの」

考の忌の締めは妣味茸飯

花野行く母は何を見何を聞く

百合子

ひと仕事終へ背徳の夜食なり

深雪

長き夜や間延びして鳴る鳩時計

弥生

秋澄むや富士の頂見る日課

香文

五十嵐克 選

(特選)

長き夜や間延びして鳴る鳩時計

弥生

つくばひに葉つぱ一葉紅葉して

まつ子

すれ違ひちらと眼をやる茸籠

ザザ虫

(並選)

大籠に親子の会話茸狩

久美子

野菊は好き勉強苦手スポーツも

ちあき

菊日和またご先祖へ頼みごと

まありい

地方紙にくるまる茸母結び

占爐

一陣の風穂芒を囃しけり

父のメモ剥がされぬまま秋幾度

香文

道の駅松茸買ふは出来心

さむ

子等発ちて心にぽつかり秋の空

深雪

あつ見つけ夜のしじまの流れ星

まつ子

にぎやかな下校女生徒鳳仙花

吉迫まありい 選

(特選)

花野行く母は何を見何を聞く

百合子

長き夜や間延びして鳴る鳩時計

弥生

朽ちし葉になりすましたる茸かな

ザザ虫

父のメモ剥がされぬまま秋幾度

香文

秋惜しむ生命線に日を掬ひ

余命五年過ぎて食ひをりきのこ飯

獣道迷ひの果ての煙茸

(並選)

大籠に親子の会話茸狩

久美子

後の月しづかになぞる心字池

久美子

膨めば割つてみたくもけむり茸

あぶれ蚊やロダンの像の脹脛

老父より届く新米籾混じり

知子

ゑのころの触るるに任せ急ぎ足

知子

大連の友と囲めるきのこ鍋

百合子

奔放に町角ピアノ小鳥くる

都代子

地方紙にくるまる茸母結び

占爐

秋郊やコキアゆらゆらワイン色

陽花

ブローニュの森のはづれの月夜茸

ちあき

秋澄むや富士の頂見る日課

香文

今日の一句(自薦)

敗荷やゲルニカに立つ警備員

久美子

(根来久美子 80文国)

考の忌の締めは妣味茸飯

(五十嵐克至 60法法)

投げこんで茸炊く手の武骨つぽ

占爐

(鈴木顕一 62文哲)

秋の日やふらり菊坂炭団坂

(鈴木榮 64経経)

長き夜や間延びして鳴る鳩時計

弥生

(岩渕 純子 64外英)

すれ違ひちらと眼をやる茸籠

ザザ虫

(小池 拓夫 64法法)

しめじ干す吾も後ろ手に干しゐたり

都代子

(坂井都代子 66文英)

秋日和鎌倉駅に集ふ人

まつ子

(中岡まつ子 67文教)

秋惜しむ生命線に日を掬ひ

(後藤洋 68理物)

茸飯信濃の山の香り立つ

陽花

(野地 陽子 69外英)

道の駅松茸買ふは出来心

さむ

(新山修 71経経)

菊日和またご先祖へ頼みごと

まありい

(吉迫まありい 73国際)

ブローニュの森のはづれの月夜茸

ちあき

(國司千晶 74文仏)

十六夜やよき人からのよき便り

百合子

(門倉百合子 75文独)

ひと仕事終へ背徳の夜食なり

深雪

(岩瀬深雪 78外独)

父のメモ剥がされぬまま秋幾度

香文

(田中香文 79文国)

老父より届く新米籾混じり

知子

(山田知子 79文国)

次回例会

日時:11月30日(第5木曜) 12時開場12時10分投句締切
場所:ソフィアンズクラブ会議室A.B
兼題:「冬めく」

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