HOME > 各種ソフィア会 > ソフィア俳句会 令和五年三月例会報告各種ソフィア会

ソフィア俳句会
令和五年三月例会報告

2023年04月06日

三月例会は令和四年十月以来の対面句会で行われました。
俳句会代表の根来久美子氏、会員の五十嵐克氏、野地陽花氏による選句、及び自薦句は以下の通りです。

会場

ソフィアンズクラブA・B会議室

参加者

十六名

兼題

山笑ふ ほか当季雑詠

五句出句十句選

根来久美子 選

(特選)

茎立や四手なき縄の屋敷宮

春昼や膝に肘置く聖観音

紋白蝶草書のやうなピアノの音

陽花

西行庵たださへづりを聴くばかり

陽花

春色にあらざるはなし谷戸の風

朧夜や行き交ふ人ののつぺらぼう

ちあき

麦青む戦車の轍交はるも

さむ

青空を全部もらつて辛夷咲く

弥生

(並選)

春灯のまあるく包む四谷橋

まありい

花ミモザ日に日に天の色を濃く

まありい

コンテナの二段三段鳥雲に

女湯の声つつぬけて山笑ふ

幸子

あとがきの余白残して散るさくら

陽花

五十嵐克 選

(特選)

墨薫る証書抱きて卒業す

扇治

息つめてそうつと開くひいなの間

久美子

(並選)

コンテナの二段三段鳥雲に

怖々と嬰抱く男桃の花

ちあき

欠伸してまた眠る児や春の昼

弥生

山笑ふテント這ひ出す炊事番

さむ

折鶴を抱くごと置かる紙ひいな

久美子

五十年の桜を残し新校舎

知子

腰伸ばしまた耕して山笑ふ

香文

西行庵たださへづりを聴くばかり

陽花

野地陽花 選

(特選)

女湯の声つつぬけて山笑ふ

幸子

合唱のやうやく揃ひ山笑ふ

ちあき

五十年の桜を残し新校舎

知子

(並選)

春灯のまあるく包む四谷橋

まありい

夢追ひの野球少年桜咲く

まありい

手水舎の水の温さや彼岸入り

茎立や四手なき縄の屋敷宮

春昼や膝に肘置く聖観音

怖々と嬰抱く男桃の花

ちあき

欠伸してまた眠る児や春の昼

弥生

谷川の底石踊り山笑ふ

占爐

朝礼に並ぶ子十人山笑ふ

さむ

半眼の猫寄り添ひし春障子

扇治

曽祖母に抱かれ眠るや雛の夜

知子

存分に春の山行く夢の中

久美子

今日の一句(自薦)

「山を愛した義父春雄三月に永眠」
存分に春の山行く夢の中

久美子

(根来久美子 80文国)

春昼や膝に肘置く聖観音

(五十嵐克至 60法法)

谷川の底石踊り山笑ふ

占爐

(鈴木顯一 62文哲)

囀や本音読取る眼の光

(鈴木榮 64経経)

青空を全部もらつて辛夷咲く

弥生

(岩淵純子 64外英)

花菜漬内輪話も始まりて

幸子

(稲田幸子 67文教)

海平ら山笑ひをり東北忌

まつ子

(中岡昭子 67文教)

菜の花に暮るる丹沢遥けしや

(後藤洋 68物理)

西行庵たださへづりを聴くばかり

陽花

(野地陽子 69外英)

山明くる熊穴を出で伸びをせり

さむ

(新山修 71経経)

一夜にて薄紅の色山笑ふ

まありい

(吉迫まありい 73国際)

山笑ふ大糸線の窓全開

ちあき

(國司千晶 74文仏)

退院の足取り軽し山笑ふ

深雪

(岩瀬深雪 78外独)

五十年の桜を残し新校舎

知子

(山田知子 79文国)

覆ふ草除ければそこに春あまた

香文

(田中香文 79文国)

半眼の猫寄り添ひし春障子

扇治

(児山智明 86文新)

次回例会

4月27日(木曜日) 12時開場12時10分投句締切
会場:ソフィアンズクラブ会議室
兼題:しやぼん玉

以上

ソフィア俳句会の最新情報

2024年03月04日

ソフィア俳句会
令和六年二月例会報告
兼題 春時雨

2024年02月05日

ソフィア俳句会
令和六年一月例会報告
兼題 除夜の鐘または去年今年

2024年01月12日

ソフィア俳句会
令和五年十二月例会報告 兼題 冬の衣類全般

2023年12月12日

ソフィア俳句会
令和五年十一月例会報告 兼題 冬めく

2023年11月10日

ソフィア俳句会
令和五年十月例会報告 兼題 茸

>> ソフィア俳句会 団体概要ページ