ソフィア俳句会
令和五年二月例会報告
2023年03月13日
二月例会は通信句会となりました。
俳句会代表の根来久美子氏、会員の畔柳海村氏、吉迫まありい氏各氏による選句、及び自薦句は以下の通りです。
参加者 |
二十二名 |
兼題 |
実朝忌 または 春の風邪 |
三句出句七句選 |
根来久美子 選 | |||
(特選) | |||
春の雪ばかり見てゐてはや日暮 | 都代子 | ||
あはあはと怠け心や春の風邪 | 都代子 | ||
まんさくの絡み取りたる日の光 | 海村 | ||
切岸に翳る夕日や実朝忌 | 洋 | ||
鎌倉の椿赤々実朝忌 | ちあき | ||
無表情の人形遣ひ実朝忌 | 知子 | ||
余寒なほ古き琺瑯鍋に疵 | 弥生 | ||
(並選) | |||
三寒と四温のはざま春の風邪 | 弥生 | ||
豆腐屋の桶の空つぽ冴返る | 陽花 | ||
白八に紅二のよろし梅花園 | さむ | ||
春のかぜ桃缶あくる母のゐて | 明子 | ||
この道をひたすら行かむ四旬節 | 健二 | ||
中央道みぎにひだりに雪解富士 | 幸子 | ||
梅咲いて空の蒼さの深まりぬ | 洋 | ||
友の遺句を読み返してや雁供養 | 克 | ||
畔柳海村 選 | |||
(特選) | |||
言の葉のふと降り給ふ実朝忌 | 深雪 | ||
陽の気に寝てもゐられぬ春の風邪 | 香文 | ||
我もまた由比の海の子実朝忌 | まありい | ||
遠き日の赤尾豆単大試験 | ザザ虫 | ||
余寒なほ古き琺瑯鍋に疵 | 弥生 | ||
(並選) | |||
切岸に翳る夕日や実朝忌 | 洋 | ||
梅咲いて空の蒼さの深まりぬ | 洋 | ||
春の風邪癒えて眉書き身繕う | まつ子 | ||
目交ひの海穏やかや実朝忌 | ちあき | ||
大銀杏生き返りたる実朝忌 | 占爐 | ||
あはあはと怠け心や春の風邪 | 都代子 | ||
目覚むれば昼餉のときや春の風邪 | 克 | ||
春の風邪すこし甘えてみたものの | まありい | ||
この道をひたすら行かむ四旬節 | 健二 | ||
吉迫まありい 選 | |||
(特選) | |||
春の風遠き船笛運びけり | 明子 | ||
静電気走るドアノブ春の風邪 | 健二 | ||
無表情の人形遣ひ実朝忌 | 知子 | ||
倫敦の唐突に咲くクロッカス | 海村 | ||
友の遺句を読み返してや雁供養 | 克 | ||
(並選) | |||
まんさくの絡み取りたる日の光 | 海村 | ||
蘇りし若木の背丈実朝忌 | 海村 | ||
役立たぬものほど楽しホ句の春 | 久美子 | ||
早春へ雲放ちたる穂高かな | 久美子 | ||
富士の峰けふも真白し実朝忌 | 香文 | ||
天守より望む海原風光る | 明子 | ||
三寒と四温のはざま春の風邪 | 弥生 | ||
この道をひたすら行かむ四旬節 | 健二 | ||
梅咲いて空の蒼さの深まりぬ | 洋 | ||
時流る早さに老の冬苺 | まつ子 | ||
今日の一句(自薦) | |||
うたの数は夢の数なり実朝忌 | 久美子 | (根来久美子 80文国) | |
軒端に花芽の梅や実朝忌 | 克 | (五十嵐克至 60法法) | |
幻の大銀杏なり実朝忌 | 健二 | (江澤健二 60文英) | |
京に来て色気もなしの春の風邪 | 占爐 | (鈴木顯一 62文哲) | |
梅干を頬に転がせ春の風邪 | ザザ虫 | (小池拓夫 64法法) | |
実朝忌大樹に歌碑の奥飛騨路 | 榮 | (鈴木榮 64経経) | |
三寒と四温のはざま春の風邪 | 弥生 | (岩淵純子 64外英) | |
春の雪ばかり見てゐてはや日暮 | 都代子 | (坂井都代子 66文英) | |
はだら雪モノクロームの白川郷 | 幸子 | (稲田幸子 67文教) | |
春の風邪まづは手先の冷えに下り(おり) | 怜子 | (和高怜子 67文新) | |
春の風邪癒えて眉書き身繕ふ | まつ子 | (中岡昭子 67文教) | |
切岸に翳る夕日や実朝忌 | 洋 | (後藤洋 68物理) | |
まんさくの絡み取りたる日の光 | 海村 | (畔柳文雄 68物理) | |
春の風邪焙じ茶熱く一茶読む | 陽花 | (野地陽子 69外英) | |
春の風遠き船笛運びけり | 明子 | (中村明子 70文史) | |
実朝忌侍役はソース顔 | さむ | (新山修 71経経) | |
我もまた由比の海の子実朝忌 | まありい | (吉迫まありい 73国際) | |
目交ひの海穏やかや実朝忌 | ちあき | (國司千晶 74文仏) | |
言の葉のふと降り給ふ実朝忌 | 深雪 | (岩瀬深雪 78外独) | |
春の風邪痩せ我慢する反抗期 | 知子 | (山田知子 79文国) | |
陽の気に寝てもゐられぬ春の風邪 | 香文 | (田中香文 79文国) | |
半月の小さきを愛でつ実朝忌 | 純子 | (梅本純子 82文仏) |
次回例会
3月23日(木曜日) 12時開場12時10分投句締切
会場:ソフィアンズクラブ会議室
兼題:山笑ふ
以上
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