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ソフィア俳句会
令和四年十一月例会報告

2022年12月14日

十一月例会は通信句会となりました。
俳句会代表の根来久美子氏、会員の江澤健二氏、山田知子氏各氏による選句、及び自薦句は以下の通りです。

参加者

二十一名

兼題

神無月 (神有月 神去月 時雨月 初霜月)

三句出句七句選

根来久美子 選

(特選)

月蝕の上枝(ほつえ)に灯る木守柿

鯛焼をまづは懐炉のごとくして

海村

友の骨あまりに軽し神無月

神無月若き宮司の白袴

ちあき

言葉にも熟す色あり烏瓜

都代子

茎元に残る緑や枯芭蕉

飛騨はいま酒蔵味噌蔵神迎へ

(並選)

権禰宜も消火訓練神の留守

ザザ虫

冬日射す窓辺に椅子を引き寄せて

ザザ虫

少子化の対策会議神在月

健二

神無月見て見ぬふりのガラス窓

知子

神無月禰宜の急がぬ歩みかな

海村

人の名の思い出せない神無月

弥生

手をつなぎ歩むめをとの冬ぬくし

深雪

冬霧の奥より汽笛港町

陽花

江澤健二 選

(特選)

神無月禰宜の急がぬ歩みかな

海村

権禰宜も消火訓練神の留守

ザザ虫

届きたる封書の重さ冬構

久美子

(並選)

神の留守なれど手を打つ老い詣

占爐

境内に野良猫余多神無月

占爐

今日も又為すこと残し暮早し

幸子

もの失せて探し続ける神無月

幸子

一病も連れ給ひたし神の旅

都代子

魑魅魍魎跳梁跋扈神無月

久美子

飛騨はいま酒蔵味噌蔵神迎へ

山田知子 選

(特選)

神の留守なれど手を打つ老い詣

占爐

神無月禰宜の急がぬ歩みかな

海村

石段の紅葉踏み踏み戒壇堂

さむ

(並選)

少子化の対策会議神在月

健二

故郷へこれが最後と神無月

権禰宜も消火訓練神の留守

ザザ虫

茶道部のお点前うれし冬紅葉

神無月若き宮司の白袴

ちあき

魑魅魍魎跳梁跋扈神無月

久美子

古書五冊小脇にうれし黄葉道

さむ

もの失せて探し続ける神無月

幸子

今日の一句(自薦)

神無月地下迷宮の触手伸ぶ

久美子

(根来久美子 80文国)

少子化の対策会議神在月

健二

(江澤健二 60文英)

故郷へこれが最後と神無月

(五十嵐克至 60法法)

神の留守なれど手を打つ老い詣

占爐

(鈴木顯一 62文哲)

柴折戸は半開きらし冬ざるる

ザザ虫

(小池拓夫 64法法)

月蝕の上枝(ほつえ)に灯る木守柿

(鈴木榮 64経経)

声出して読むみすゞの詩冬ぬくし

弥生

(岩淵純子 64外英)

一病も連れ給ひたし神の旅

都代子

(坂井都代子 66文英)

友の骨あまりに軽し神無月

(中村剛 66文英)

今日も又為すこと残し暮早

幸子

(稲田幸子 67文教)

ひききりなく天から便り落葉舞ふ

怜子

(和高怜子 67文新)

熊野路や雲の切れ間の神渡

まつ子

(中岡昭子 67文教)

鯛焼をまづは懐炉のごとくして

海村

(畔柳文雄 68物理)

茅納む茅葺納屋を開け放ち

(後藤洋 68物理)

神無月肉じやが匂ふ京の露地

陽花

(野地陽子 69外英)

指先に冬を感じる家路かな

明子

(中村明子 70文史)

神無月テレビ会議の八百万

さむ

(新山修 71経経)

神無月べたべたしない人が好き

ちあき

(國司千晶 74文仏)

神無月色の魔術師天の画家

深雪

(岩瀬深雪 78外英)

名札の紐を母は毛糸に冬はじめ

香文

(田中香文 79文国)

神無月見て見ぬふりのガラス窓

知子

(山田知子 79文国)

次回例会

12月は休会、次回は1月26日(木曜日)
詳細は会員に追ってお知らせします。

以上

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