HOME > 各種ソフィア会 > ソフィア俳句会 令和四年十月例会報告各種ソフィア会

ソフィア俳句会
令和四年十月例会報告

2022年11月09日

十月例会は久々の対面句会となりました。
俳句会代表の根来久美子氏、会員の鈴木榮氏、稲田幸子氏各氏による選句、及び自薦句は以下の通りです。

参加者

十八名

兼題

五句出句七句選

根来久美子 選

(特選)

冷たくもやさしくもあり棺の菊

占爐

セロの音沈んでは浮く秋の蝶

まありい

行止まり多き城下や菊日和

ザザ虫

金木犀そろそろ家を売りますか

ちあき

木戸越しの噂話や一重菊

さむ

(並選)

菊の友逝きて引継ぐ鉢重し

さむ

露地ゆけばここにも小さき菊花展

さむ

菊一輪あればよしわが野辺送り

さむ

小次郎の刀短かめ菊人形

海村

長短のあるも一興吊し柿

海村

来しかたは人を隔てり形見草

ひと叢の晩菊吹かる渡し跡

陽花

ティケットの売り切れてをり秋の雨

都代子

木の葉髪近頃夫と意見合ふ

ちあき

契り成す陰魂なきたま百里菊薫る

閂の外れし社よめな菊

まつ子

鈴木榮 選

(特選)

コスモスの揺れにまかせて卒寿まで

弥生

菊一輪あればよしわが野辺送り

さむ

秋果つや減らすべきもの思案して

久美子

歩くこと人生なりと鰯雲

都代子

(並選)

青空をちぎり絵として葡萄棚

海村

小次郎の刀短かめ菊人形

海村

菊の友逝きて引継ぐ鉢重し

さむ

皺の手で剥く甘柿の艶やかさ

さむ

坂あれば駆けだす少年空高し

都代子

八寸の端の彩り菊膾

占爐

山祇やまつみを祀る祠や野紺菊

ザザ虫

菊日和つかずはなれず夫と居る

弥生

稲田幸子 選

(特選)

菊の友逝きて引継ぐ鉢重し

さむ

露地ゆけばここにも小さき菊花展

さむ

お品書壁にぐるりと豊の秋

久美子

(並選)

青空をちぎり絵として葡萄棚

海村

長短のあるも一興吊し柿

海村

坂あれば駆けだす少年空高し

都代子

ビラ溢る空家のポスト木の実落つ

まつ子

皺の手で剥く甘柿の艶やかさ

さむ

コントラバスの通奏低音秋深し

弥生

新米やひとまづ卵かけごはん

弥生

秋の夜や湯加減母に幾度聞き

香文

柿の実の成らねば尚更欲しくなり

香文

菊日和ご隠居さんのをりし頃

ちあき

櫟の実ころんと転げ子犬跳ね

怜子

今日の一句(自薦)

お品書壁にぐるりと豊の秋

久美子

(根来久美子 80文国)

八寸の端の彩り菊膾

占爐

(鈴木顯一 62文哲)

行止まり多き城下や菊日和

ザザ虫

(小池拓夫 64法法)

ラジオより旅人の唄いわし雲

(鈴木榮 64経経)

菊日和つかずはなれず夫と居る

弥生

(岩淵純子 64外英)

坂あれば駆けだす少年空高し

都代子

(坂井都代子 66文英)

契り成す陰魂なきたま百里菊薫る

(中村剛 66文英)

指先に菊の香少し昼仕度

幸子

(稲田幸子 67文教)

精一杯生きたよと猫秋彼岸

怜子

(和高怜子 67文新)

閂の外れし社よめな菊

まつ子

(中岡昭子 67文教

長短のあるも一興吊し柿

海村

(畔柳文雄 68物理)

東京に残る郡や崩れ簗

(後藤洋 68物理)

天高しオーソレミオと太郎の塔

陽花

(野地陽子 69外英)

野の道に菊は菊たり人は人

東耀

(鄭東耀 69文史)

菊一輪あればよしわが野辺送り

さむ

(新山修 71経経)

丸屋根や天使のうたふロザリオ祭

まありい

(吉迫まありい 73国際)

金木犀そろそろ家を売りますか

ちあき

(國司千晶 74文仏)

秋の夜や湯加減母に幾度聞き

香文

(田中香文 79文国)

次回例会

投句締切: 11月24日(木) 12時10分厳守
(句会の形態は現在未定です。決定後、会員各位にはお知らせいたします。)
兼題:神無月(神有月 神去月 時雨月 初霜月)

以上

ソフィア俳句会の最新情報

2024年03月04日

ソフィア俳句会
令和六年二月例会報告
兼題 春時雨

2024年02月05日

ソフィア俳句会
令和六年一月例会報告
兼題 除夜の鐘または去年今年

2024年01月12日

ソフィア俳句会
令和五年十二月例会報告 兼題 冬の衣類全般

2023年12月12日

ソフィア俳句会
令和五年十一月例会報告 兼題 冬めく

2023年11月10日

ソフィア俳句会
令和五年十月例会報告 兼題 茸

>> ソフィア俳句会 団体概要ページ