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ソフィア俳句会
令和四年八月例会報告

2022年09月13日

八月例会はメールでの開催になりました。
俳句会代表の根来久美子氏、会員の小池ザザ虫氏、岩渕弥生氏各氏による選句、及び自薦句は以下の通りです。

参加者

二十四名

兼題

天の川、銀河、銀漢

三句出句七句選

根来久美子 選

(特選)

天の川畦黒々と賢治の地

陽花

ゆふぐれの野の色集め吾亦紅

陽花

漆黒の峰より銀河立ち上がる

海村

明け方の遠きかなかな夢のなか

怜子

遺されしメモに従ひ盆用意

知子

たましひは明るい方へ天の川

まありい

遊牧の羊に触るる銀河の尾

(並選)

通夜の夜や星河の星にまた一つ

朝顔や昨夜のもつれを風が解き

旨寝して夢は船乗り天の川

ザザ虫

天空へ狼煙のごとく天の川

ちあき

短冊の夢集まりて天の川

蟷螂の細き背立てて吾を見上ぐ

都代子

愛用のやせし包丁晩夏光

レモン切るシチリアの海光りけり

陽花

小池ザザ虫 選

(特選)

天の川畦黒々と賢治の地

陽花

ゆふぐれの野の色集め吾亦紅

陽花

銀河濃き八丈に聴く波の音

明子

(並選)

銀漢に近づきたくて小海線

弥生

椋鳥の落ち合ふ日暮れ駅のビル

健二

朝顔を数ふる声や夏休み

明子

天の川海に注ぐと思ひし子

香文

遊牧の羊に触るる銀河の尾

岩渕弥生 選

(特選)

森の木に国境はなし蝉の声

深雪

敗戦忌澄みて重たき時報かな

純子

ゆふぐれの野の色集め吾亦紅

陽花

抱きしむる遺骨の重み天の川

まありい

(並選)

漆黒の峰より銀河立ち上がる

海村

合鍵を秘密の場所へ天の川

ちあき

朝顔や昨夜のもつれを風が解き

明け方の遠きかなかな夢のなか

怜子

銀河濃き八丈に聴く波の音

明子

帰省子と三年ぶりの腕相撲

まありい

持ちたきはやむる勇気や終戦日

久美子

我もまた叶はぬ恋よ天の川

節子

今日の一句(自薦)

天の川生々流転燦めいて

久美子

(根来久美子 80文国)

通夜の夜や星河の星にまた一つ

(五十嵐克至 60法法)

河川には一級二級天の川

健二

(江澤健二 60文英)

晴れの夜を祈る幼児天の川

占爐

(鈴木顯一 62文哲)

秋便り万年筆はモンブラン

ザザ虫

(小池拓夫 64法法)

佐渡望む翡翠海岸天の川

(鈴木榮 64経経)

天の川ふと懐かしき祖父の背な

弥生

(岩淵純子 64外英)

銀漢の支流蘇州の街中を

都代子

(坂井都代子 66文英)

天竜の大尾たるべし天の川

(中村剛 66文英)

夕茜一日を惜しみつくつくし

幸子

(稲田幸子 67文教)

明け方の遠きかなかな夢のなか

怜子

(和高怜子 67文新)

花の名も五つまでなり花野かな

まつ子

(中岡昭子 67文教)

朝顔や昨夜のもつれを風が解き

(後藤洋 68物理)

漆黒の峰より銀河立ち上がる

海村

(畔柳文雄 68物理)

天の川畦黒々と賢治の地

陽花

(野地陽子 69外英)

銀河濃き八丈に聴く波の音

明子

(中村明子 70文史)

野天風呂雲去りて嗚呼天の川

さむ

(新山修 71経経)

帰省子と三年ぶりの腕相撲

まありい

(吉迫まありい 73国際)

合鍵を秘密の場所へ天の川

ちあき

(國司千晶 74文仏)

天の川こと国に住む思ひ人

深雪

(岩瀬深雪 78外独)

クラゲ刺す今はなつかし父と海

節子

(國島節子 78外英)

遺されしメモに従ひ盆用意

知子

(山田知子 79文国)

渡されし産みたて卵秋に入る

香文

(田中香文 79文国)

天の川宇宙の果てに我ひとり

純子

(梅本純子 82文仏)

次回例会

投句締切: 9月22日(木) 13時厳守
(句会の形態は現在未定です決定後、会員各位にはお知らせいたします。)
兼題:秋の雨 秋雨 秋霖(しうりん) 秋驟雨(あきついり)

以上

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