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ソフィア俳句会
令和四年六月例会報告

2022年07月07日

六月例会も、対面で句会を行うことができました。
俳句会代表の根来久美子氏、会員の畔柳海村氏、吉迫まありい氏の選句、及び自薦句は以下の通りです。

参加者

十九名

兼題

短夜、明易し、明早し、明急ぐ

五句出句十句選

根来久美子 選

(特選)

明け易し残る命の一日目

校門へ自転車二百青嵐

籐寝椅子ただそれだけの別天地

まありい

噴水の秀先の一人芝居かな

右に教会左にモスク梅雨の月

ちあき

父の日の父の胡坐の順番こ

陽花

(並選)

明易し煙草の匂ひ残されて

知子

短夜や隣も回す洗濯機

知子

短夜や昨夜の宴の火照りなほ

ちあき

蜘蛛の糸浮世の風に宙ぶらりん

陽花

夏の蔓隣家の樋を狙ひをり

さむ

短夜や夢の綻び誰そ縫はむ

彼方(をち)の水此方(こち)の樹ほたる揺らめけり

荒梅雨や盍に意匠のマンホール

健二

残照やひらりと反すヨットの帆

まありい

畔柳海村 選

(特選)

彼方(をち)の水此方(こち)の樹ほたる揺らめけり

残照やひらりと反すヨットの帆

まありい

噴水の秀先の一人芝居かな

(並選)

明易し数独いまだ解けぬまま

弥生

雨音はショパンの調べ梅雨に入る

弥生

女子マネが運ぶ麦茶の大やかん

幸子

ねぢ花のひと巻き増やす今朝の雨

旅仕度とゝのへあれば明易し

占爐

手相より葉脈しるし額の花

健二

短夜を起きてしまえば夫も起き

知子

頬づえの少女見つめる水中花

さむ

校門へ自転車二百青嵐

吉迫まありい 選

(特選)

短夜や昨夜の宴の火照りなほ

ちあき

夏の蔓隣家の樋を狙ひをり

さむ

ねぢ花のひと巻き増やす今朝の雨

噴水の秀先の一人芝居かな

(並選)

狭庭なれば夜干しの梅の匂ひ立つ

海村

横須賀線某駅某店鯵フライ

海村

点滴の遅々たるあゆみ明易し

海村

夏至の日や夕餉の前の長電話

健二

梅雨じめりアガパンサスのいさぎよき

香文

明け易し残る命の一日目

指切りはふたむかし前さくらんぼ

久美子

蚊帳の内母に語りし幼な恋

さむ

短夜や隣も回す洗濯機

知子

右に教会左にモスク梅雨の月

ちあき

息ひそめ手囲ひ開き夕蛍

頬づえの少女見つめる水中花

さむ

今日の一句(自薦)

明易し日出づる国の鐘の音

久美子

(根来久美子 80文国)

明け易し残る命の一日目

(五十嵐克至 60法法)

荒梅雨や盍に意匠のマンホール

健二

(江澤健二 60文英)

明易し散歩をねだる小犬居て

占爐

(鈴木顯一 62文哲)

短夜の大島航路暁け冨嶽

(鈴木榮 64経経)

雨音はショパンの調べ梅雨に入る

弥生

(岩淵純子 64外英)

大夕立目の行く限り一枚田

(中村剛 66文英)

焦らずにゆるりリハビリかたつむり

幸子

(稲田幸子 67文教)

白足袋や茶会の席へ縁踏まず

まつ子

(中岡昭子 67文教)

ねぢ花のひと巻き増やす今朝の雨

(後藤洋 68物理)

点滴の遅々たるあゆみ明易し

海村

(畔柳文雄 68物理)

父の日の父の胡坐の順番こ

陽花

(野地陽子 69外英)

ドラキュラや暗き不吉な梅雨深し

東耀

(鄭東耀 69文史)

パリの夏修道院の時鐘鳴る

明子

(中村明子 70文史)

頬づえの少女見つめる水中花

さむ

(新山修 71経経)

籐寝椅子ただそれだけの別天地

まありい

(吉迫まありい 73国際)

短夜や昨夜の宴の火照りなほ

ちあき

(國司千晶 74文仏)

棚田より目覚むる村や明易し

知子

(山田知子 79文国)

細葉にも大小ありし梅雨の粒

香文

(田中香文 79文国)

次回例会

対面句会を予定しています。

句会場:

東京文化会館 中会議室1(上野)

締切:

7月28日(木)13時(12時45分メインエントランス受付前に集合。時間厳守!)

兼題:

夏のスイーツ

兼題含め当季雑詠五句出句

以上

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