ソフィア俳句会
令和四年四月例会報告
2022年05月17日
4月例会も、メール句会になりました。
俳句会代表の根来久美子氏、会員の江澤健二氏、山田知子氏の選句、及び自薦句は以下の通りです。
参加者 |
二十四名 |
兼題 |
「風光る」 |
三句出句七句選 |
根来久美子 選 | |||
(特選) | |||
起重機の宙に新作風光る | 都代子 | ||
春暮るゝ坂の湯の町灯り初め | 陽花 | ||
草原に馬の頭蓋(とうがい)風光る | 洋 | ||
どの花も分銅となり八重櫻 | 健二 | ||
久女にもありし平安仏生会 | ちあき | ||
山吹の陰を日向に変換す | まありい | ||
風の来て見る間に組めり花筏 | 海村 | ||
(並選) | |||
葉脈のくつきりとして風光る | 健二 | ||
菜の花は集合名詞新辞典 | 健二 | ||
風光る外航船の白き腹 | 海村 | ||
淡彩の絵筆のびのび風光る | 弥生 | ||
転入の隣家と会釈風光る | ザザ虫 | ||
風光る作務衣の夫の庭仕事 | まつこ | ||
百花園甘酒に浮く桜花かな | 剛 | ||
花大根自転車二台捨て置かれ | 幸子 | ||
花びらの影離るるも縺るるも | 洋 | ||
洗礼を受くる嬰の目風光る | 美音 | ||
春陰や木彫りの象の牙を欠く | 都代子 | ||
此処彼処菜園家族揚雲雀 | 榮 | ||
幼子にとんとんさるる目借時 | 明子 | ||
江澤健二 選 | |||
(特選) | |||
段葛人力車疾し風光る | 占爐 | ||
風の来て見る間に組めり花筏 | 海村 | ||
精いつぱい世代を生きて楠落葉 | 怜子 | ||
(並選) | |||
やはらかな木陰でメール花水木 | 香文 | ||
病室の外の景色や風光る | 香文 | ||
幼子にとんとんさるる目借時 | 明子 | ||
乳牛の乳重たさう下萌ゆる | ザザ虫 | ||
風光る老船頭の棹さばき | 陽花 | ||
この街のこの場所今日もこの桜 | 幸子 | ||
浜に立つ海からの風光りける | 占爐 | ||
風光る外航船の白き腹 | 海村 | ||
湘南へ続くバンパー風光る | 深雪 | ||
頬丸き稚児のひと吹き風車 | 美音 | ||
山田知子 選 | |||
(特選) | |||
花冷えやマスクの中の深呼吸 | 克 | ||
もう蕗の伸びてゐるころ鄙の家 | 明子 | ||
銀髪を束ねしうなじ風光る | 幸子 | ||
(並選) | |||
風光る外航船の白き腹 | 海村 | ||
風の来て見る間に組めり花筏 | 海村 | ||
肝心の謎解きのがす目借時 | 海村 | ||
風光る老船頭の棹さばき | 陽花 | ||
湘南へ続くバンパー風光る | 深雪 | ||
千年の大樹の梢風ひかる | 明子 | ||
転入の隣家と会釈風光る | ザザ虫 | ||
風光る作務衣の夫の庭仕事 | まつこ | ||
風光る老猫の鼻つやめくや | 怜子 | ||
風光る黄色帽子の列は行く | さむ | ||
今日の一句(自薦) | |||
飛石の形とりどり風光る | 久美子 | (根来久美子 80文国) | |
裏木戸の関守石や風光る | 克 | (五十嵐克至 60法法) | |
葉脈のくつきりとして風光る | 健二 | (江澤健二 60文英) | |
浜に立つ海からの風光りける | 占爐 | (鈴木顯一 62文哲) | |
風光る土偶の顔はハート型 | ザザ虫 | (小池拓夫 64法法) | |
山笑ふ色に声あり演習林 | 榮 | (鈴木榮 64経経) | |
淡彩の絵筆のびのび風光る | 弥生 | (岩淵純子 64外英) | |
起重機の宙に新作風光る | 都代子 | (坂井都代子 66文英) | |
風光る又無き人を見送りて | 剛 | (中村剛 66文英) | |
この街のこの場所今日もこの桜 | 幸子 | (稲田幸子 67文教) | |
精いつぱい世代を生きて楠落葉 | 怜子 | (和高怜子 67文新) | |
風光る今に残して磨崖仏 | まつ子 | (中岡昭子 67文教) | |
草原に馬の頭蓋(とうがい)風光る | 洋 | (後藤洋 68物理) | |
風光る外航船の白き腹 | 海村 | (畔柳文雄 68物理) | |
春暮るゝ坂の湯の町灯り初め | 陽花 | (野地陽子 69外英) | |
千年の大樹の梢風ひかる | 明子 | (中村明子 70文史) | |
花祭リボンお下げとすれ違ひ | さむ | (新山修 71経経) | |
風光る皆待っていたホームラン | まありい | (吉迫まありい 73国際) | |
裏庭に天使の彫像風光る | ちあき | (國司千晶 74文仏) | |
湘南へ続くバンパー風光る | 深雪 | (岩瀬深雪 78外独) | |
花冷やそろへし服は着ずじまひ | 節子 | (國島節子 78外英) | |
洗ひたての瓶に果実酒風光る | 知子 | (山田知子 79文国) | |
病室の外の景色や風光る | 香文 | (田中香文 79文国) | |
頬丸き稚児のひと吹き風車 | 美音 | (向瀬美音 82外独) |
次回例会
久々の対面句会を予定しています。 | |
句会場: | ソフィアンズクラブ会議室 |
締切: | 5月26日(木)12時10分(締切厳守!) |
兼題: | 牡丹 |
兼題含め当季雑詠5句出句 |
以上
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