ソフィア俳句会
令和四年三月例会報告
2022年04月15日
令和4年3月例会は再びメール句会になりました。
俳句会代表の根来久美子氏、会員の鈴木榮氏、稲田幸子氏選句、及び自薦句は以下の通りです。
参加者 |
二十四名 |
兼題 |
「ものの芽」 |
三句出句七句選 |
根来久美子 選 | |||
(特選) | |||
ものの芽の莞爾と光る朝の園 | 榮 | ||
のどけしやいつも遅れる鳩時計 | 弥生 | ||
春の宵開演までの小半時 | 海村 | ||
街路樹のかげを借りゆく春の雨 | 都代子 | ||
丘を下り海辺に来たり春の風 | 健二 | ||
梅真白いくたび戦火くぐり来て | 陽花 | ||
ものの芽の身をほぐしつつ今朝の雨 | 怜子 | ||
海までの一本道を桜まじ | まありい | ||
(並選) | |||
引き出しに眠る旅券や春浅し | 美音 | ||
ものの芽や中におませな奴もゐて | 海村 | ||
啓蟄や道路工事の予告板 | ザザ虫 | ||
ものの芽や稚(やや)の拳の右左 | 克 | ||
ものの芽を包む光や今朝の庭 | 明子 | ||
髪少しほつれし雛の顔ゆかし | 明子 | ||
寝坊の子へ春光の窓開け放つ | 知子 | ||
ものの芽のつぶやき初むや反戦歌 | 深雪 | ||
春光を乗せせせらぎの音優し | 陽花 | ||
虚子訪ひし武蔵国府や欅の芽 | 洋 | ||
ものの芽は赤子の爪のやはらかさ | さむ | ||
ものの芽の未知の世界を覗きをり | 香文 | ||
鈴木榮 選 | |||
(特選) | |||
寝坊の子へ春光の窓開け放つ | 知子 | ||
虚子訪ひし武蔵国府や欅の芽 | 洋 | ||
ものの芽やマタギの里に勢子の声 | ザザ虫 | ||
(並選) | |||
のどけしやいつも遅れる鳩時計 | 弥生 | ||
ものの芽の身をほぐしつつ今朝の雨 | 怜子 | ||
人差ゆび皸いたはりつ菜を洗ふ | 怜子 | ||
ものの芽の咲く色かくし東慶寺 | 都代子 | ||
折るを惜しむ芽吹き済済たる小枝 | 洋 | ||
月天心梅匂ひくる男坂 | 剛 | ||
花疲れリュックを背負ひ浅く坐す | 健二 | ||
農協の帽子の爺様畑を打つ | まつ子 | ||
かたくりの花を待ちたる地蔵尊 | 幸子 | ||
ものの芽や告げぬと決めし恋なれど | 久美子 | ||
稲田幸子 選 | |||
(特選) | |||
紫もくれん直立不動大つぼみ | まありい | ||
封を切り命目覚むる種袋 | 榮 | ||
髪少しほつれし雛の顔ゆかし | 明子 | ||
(並選) | |||
ものの芽のくすぐり大地目覚めけり | 陽花 | ||
ものの芽と競ひ赤子の第一歩 | 弥生 | ||
のどけしやいつも遅れる鳩時計 | 弥生 | ||
ウグヒス嬢打順読み上げ空は春 | さむ | ||
梅の花啄む鳥の名は知らず | さむ | ||
ものの芽は赤子の爪のやはらかさ | さむ | ||
人差ゆび皸いたはりつ菜を洗ふ | 怜子 | ||
剪定の枝に残りし紅椿 | 怜子 | ||
ものの芽の身をほぐしつつ今朝の雨 | 怜子 | ||
ものの芽や告げぬと決めし恋なれど | 久美子 | ||
今日の一句(自薦) | |||
引き出しに眠る旅券や春浅し | 美音 | (向瀬美音 82外独) | |
ものの芽や中におませな奴もゐて | 海村 | (畔柳文雄 68物理) | |
啓蟄や道路工事の予告板 | ザザ虫 | (小池拓夫 64法法) | |
ものの芽や稚(やや)の拳の右左 | 克 | (五十嵐克至 60法法) | |
公園でものの芽眺めピクニック | 節子 | (國島節子 78外英) | |
雨上がりものの芽の先光るあり | 占爐 | (鈴木顯一 62文哲) | |
青を踏む幼児パパの肩の上 | まつ子 | (中岡昭子 67文教) | |
ものの芽のくすぐり大地目覚めけり | 陽花 | (野地陽子 69外英) | |
総会の資料手直す遅日かな | 榮 | (鈴木榮 64経経) | |
ものの芽と競ひ赤子の第一歩 | 弥生 | (岩淵純子 64外英) | |
ウグヒス嬢打順読み上げ空は春 | さむ | (新山修71 経経) | |
ものの芽やピアノを習ふ三歳児 | 健二 | (江澤健二 60文英) | |
春眠や感動してるはずなのに | ちあき | (國司千晶 74文仏) | |
ものの芽の咲く色かくし東慶寺 | 都代子 | (坂井都代子 66文英) | |
捨て置きし鉢にものの芽時雨(じう)ありて | 幸子 | (稲田幸子 67文教) | |
ものの芽の初めて触れしそよぐ風 | 香文 | (田中香文 79文国) | |
折るを惜しむ芽吹き済済たる小枝 | 洋 | (後藤洋 68物理) | |
人差ゆび皸いたはりつ菜を洗ふ | 怜子 | (和高怜子 67文新) | |
ものの芽を包む光や今朝の庭 | 明子 | (中村明子 70文史) | |
月天心梅匂ひくる男坂 | 剛 | (中村剛 66文英) | |
ものの芽よあすは平和の花に実に | 深雪 | (岩瀬深雪 78外独) | |
寝坊の子へ春光の窓開け放つ | 知子 | (山田知子 79文国) | |
屋上に流るる瀬の音水草生ふ | まありい | (吉迫まありい 73国際) | |
ものの芽のかず少年の夢の数 | 久美子 | (根来久美子 80文国) |
次回例会
次回もメール句会になります。 | |
締切: | 4月28日(木)13時(締切厳守!) |
兼題: | 風光る |
兼題含め当季雑詠3句出句 |
以上
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