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ソフィア俳句会 令和元年九月例会報告

2019年10月07日

名誉教授・大輪靖宏先生のご指導のもと、かながわ県民センター 会議室にて開催されました。
俳句会代表の根来久美子氏の選も併せてお届けします。

令和元年九月例会報告

日 時

九月二十六日(木)

句会場

かながわ県民センター 会議室

参加者

二十名 兼題「花野」
五句出句十句選

大輪 靖宏 選

(特選)

花野径かをりを拾ふ白き杖

先頭につかずはなれず花野道

ザザ虫

掬ひたる水ごと提げて新豆腐

海村

ゆきあひの空の深さや大花野

久美子

叢雲の流るにまかす秋の月

知子

花野にて目つむれば時空思ふまま

深雪

人とひと寄り添ふがごと曼珠沙華

都代子

大仏を美男子にして月高し

さむ

秋うらら生後二日の大あくび

香文

病みたるか紅葉づるものか桜の葉

健二

(並選)

きりぎりすうすあかりして女人堂

陽花

ふる里のひと足早き花野かな

深雪

遊ぶ子の点となりゆく花野かな

海村

葛の雨いまさら身投げなど出来ぬ

すこしだけこの世華やぐ曼珠沙華

過ぐ風にひと息つきし花野かな

知子

誰彼もなで肩となる花野かな

太陽の昇つて沈み大花野

ちあき

利尻富士遥かにサロベツ大花野

弥生

花の名は知らず花野に抱かれをり

久美子

根来 久美子 選

(特選)

花野径かをりを拾ふ白き杖

道細く富士へ暮れ行く大花野

靖宏

名月も満月も終へ月軽し

(並選)

満天に星の群れ咲く花野の夜

靖宏

われ今ここにゐる不思議吾亦紅

さむ

大盃の新酒呑み干せ御嶽海

靖宏

錆色の電車一台花野原

散策の万歩木の実の四つほど

海村

書割の花野の出でて息をのむ

占爐

花の野は山の贅なりゆるり座す

占爐

今日の一句(自薦)

満天に星の群れ咲く花野の夜

靖宏

(大輪靖宏名誉教授)

ゆきあひの空の深さや大花野

久美子

(根来久美子80文国)

きりぎりすうすあかりして女人堂

陽花

(野地陽子69外英)

爽涼や身仕舞をして書く礼状

都代子

(坂井都代子66文英)

山ニ入リ花野ニ遊ビ人ヲ見ズ

占爐

(鈴木顕一62文哲)

花野径かをりを拾ふ白き杖

(鈴木榮64経経)

紙芝居の絵を抜くやうに秋は来ぬ

(中村剛66文英)

利尻富士遥かにサロベツ大花野

弥生

(岩淵純子64外英)

秋うらら生後二日の大あくび

香文

(田中香文79文国)

目の見えぬひとと並びて月見酒

さむ

(新山修71経経)

病みたるか紅葉づるものか桜の葉

健二

(江澤健二60文英)

遊ぶ子の点となりゆく花野かな

海村

(畔柳文雄68理物)

立待月瓦の個々に一つづつ

(五十嵐克至60法法)

ドクターヘリ降り立つところ大花野

ザザ虫

(小池拓夫64法法)

すこしだけこの世華やぐ曼珠沙華

(後藤 洋68物理)

花野にて目つむれば時空思ふまま

深雪

(岩瀬深雪78外独)

バイク音朝刊ポトリ秋気満つ

明子

(中村明子70文史)

叢雲の流るにまかす秋の月

知子

(山田知子79文国)

生きること問ひて一日の酔芙蓉

まつ子

(中岡昭子67文教)

太陽の昇つて沈み大花野

ちあき

(國司千晶74文仏)

次回例会

十月二十四日(木)十三時~十八時(出句締め切り十三時十分)

句会場

かながわ県民センター  1501号室

兼題

「新酒」「古酒」五句出句十句選

以上

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