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ソフィア俳句会 平成二十九年一月例会報告とお知らせ

2017年02月08日

名誉教授・大輪靖宏先生を指導者にお迎えし3年目を迎えました。昨年末には2名が句集を上梓し、新年早々には大磯の左義長の見学会も催され、ソフィア俳句会はますますの充実の途にあります。
平成29年酉年の第1回の句会は、22名の参加のもと和気藹々の中にも新たな羽ばたきを期し楽しく開催できました。

日  時

一月二十六日(木)十三時~十六時

句会場

上野「東京文化会館」四階会議室

参加者

二十二名

兼  題

「初」の季語 五句出句 十句選

(注)作句者の○印は選者共選

大輪靖宏 選
(特選)

石蕗の花平成の世の残る日々

都代子〇

(坂井都代子66文英)

放たれし水七色に出初式

扇治

(児山智明86文新)

初景色空を翔けゆく風青し

(内海秀夫60経経)

言葉なき祈りに似たり日向ぼこ

健二〇

(江澤健二60文英)

日脚伸ぶ心の襞のゆるみをり

(鈴木榮64経経)

冬霧や有明海を沈めたる

美音

(向瀬美音82外独)

金継ぎを景色と愛でて初点前

久美子

(根来久美子80文国)

初散歩いつもながらの時と路

占爐

(鈴木顯一62文哲)

左義長や振舞ひ酒は紙コップ

ザザ虫

(小池拓夫64法法)

初日の出紫紺の山に神やどる

楽酔

(石田順之助60経商)

(並選)

頃良しと聞き探梅へ角曲がる

ザザ虫〇

(小池拓夫64法法)

海ひかり魚もひかる釣初め

幸子

(稲田幸子67文教)

シャンパンの泡のきらめく初笑

久美子

(根来久美子80文国)

所払ひならざるものに寒鴉

健二〇

(江澤健二60文英)

枯木山三時をまはる日の薄さ

都代子

(坂井都代子66文英)

大阪をゆさゆさならす初戎

美音〇

(向瀬美音82外独)

凩に弾む空缶シャッター街

(鈴木榮64経経)

石の城出でて冬日のあたたかし

明子

(中村明子70文史)

暮れなづむ浜の明るさどんど待つ

ちあき

(國司千晶74文仏)

白といふ色は真冬の富士のため

健二

(江澤健二60文英)

体内に春みなぎりて夢軽し

(中村剛66文英)

初凪や渚に拾ふ貝の殻

健二

(江澤健二60文英)

咳込みてそつともらひし飴一つ

幸子

(稲田幸子67文教)

風花や故郷に電話かけてみる

扇治〇

(児山智明86文新)

かんざしに収まらぬ髪久女の忌

美音〇

(向瀬美音82外独)

白眼剥く達磨並べて初大師

ちあき

(國司千晶74文仏)

輪廻して転生をして初湯かな

久美子

(根来久美子80文国)

迂回路は大きな矢印初詣

ザザ虫

(小池拓夫64法法)

定位置に畏まりたる初暦

(内海秀夫60経経)

ゆつたりと緞帳の音初芝居

知子

(山田知子79文国)

鳰の息つづく間の水の泡

怜子

(和高怜子67文新)

竹林の雪さらさらと垂るるや

(内海秀夫60経経)

根来久美子 選
(特選)

かんざしに収まらぬ髪久女の忌

美音〇

(向瀬美音82外独)

(並選)

ゆくりなき汽笛や一月の神戸

美音

(向瀬美音82外独)

娘から他人行儀の年賀状

靖宏

(大輪靖宏名誉教授)

本日はお日柄も良く鴛鴦の宴

靖宏

(大輪靖宏名誉教授)

今日の一句(自薦)

煮凝が喉を通りてをさまりぬ

怜子

(和高怜子67文新)

しんしんと雪降るを聴く二十五時

幸子

(稲田幸子67文教)

石蕗の花平成の世の残る日々

都代子

(坂井都代子66文英)

初暦今年の生を確かむる

靖宏

(大輪靖宏名誉教授)

言の葉は無けれど小さき目初笑

小園

(粕谷滋夫60外西)

雪しまく都大路に継ぐたすき

(鈴木榮64経経)

木枯や御幣ちぎれし辻社

(五十嵐克至60法法)

初電話中学生は声変り

ザザ虫

(小池拓夫64法法)

突きくづす塗り箸朱き寒玉子

扇治

(児山智明86文新)

むずかる子視線はおつぱい寒の梅

香文

(田中香文79文国)

初景色空を翔けゆく風青し

(内海秀夫60経経)

人の日に別れて行くか二十の子

(中村剛66文英)

火の用心くはへタバコに腹を立て

東耀

(鄭東耀69文史)

言葉なき祈りに似たり日向ぼこ

健二

(江澤健二60文英)

暮れなづむ浜の明るさどんど待つ

ちあき

(國司千晶74文仏)

雪富士に陽は燦燦と初ゴルフ

楽酔

(石田順之助60経商)

金継ぎを景色と愛でて初点前

久美子

(根来久美子80文国)

かんざしに収まらぬ髪久女の忌

美音

(向瀬美音82外独)

あらたふと下界の隅まで初日の出

占爐

(鈴木顯一62文哲)

ゆつたりと緞帳の音初芝居

知子

(山田知子79文国)

初雪の空を見上げて一転び

元信

(矢ケ崎元信62経経)

三日月にぽんと蹴られし寒の星

明子

(中村明子70文史)

次回例会

二月二十三日(木)十三時~十六時
紀尾井坂ビル五階第三会議室
兼題「寒明」 他 当季雑詠 共 計五句

入会ご希望の方は「ソフィア俳句会」にご連絡ください。

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