ソフィア俳句会 平成二十八年九月例会報告とお知らせ
2016年10月07日
名誉教授・大輪靖宏先生を指導者にお迎えして、昨年1月に新ソフィア俳句会が誕生して以来、和気藹々と俳句を楽しんでおります。
偶々 今月は先生が 余所での重用急用にて欠席されましたが、峯尾文世先生 根来久美子先生のお二人に代役をお勤め頂きました。
2016年9月例会のご報告いたします。
ソフィアンの俳句関係者、会員から好評を得ており、着実に裾野をひろげるべく毎月活動中です。
日 時 |
: |
九月二十二日(木)十三時~十六時 |
句会場 |
: |
紀尾井坂ビル五階 第三会議室 |
参加者 |
: |
十九名 |
兼 題 |
: |
「虫」 五句出句 十句選 |
峯尾文世 選
(特選)
花野風触れたきものに喉仏 |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
(並選)
九十九折り果て逆光の芒原 |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
水澄むや馬の足跡くつきりと |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
箱舟を思ひをるなり秋出水 |
健二 |
(江澤健二60文英) |
むら雲の月にかかれば虫すだく |
ちあき |
(國司千晶74文仏) |
蓑虫の糸の燃えたる入日かな |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
結界へ虫の音一歩ごと高し |
陽花 |
(野地陽子69外英) |
味噌部屋の香りの闇をちちろ鳴く |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
潤みたる夜空の贅や肥後の秋 |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
秋草や足に触れくる朝の道 |
知子 |
(山田知子79文国) |
根来久美子 選
(特選)
九十九折り果て逆光の芒原 |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
(並選)
病室と知らずこほろぎ鳴きにけり |
知子 |
(山田知子79文国) |
箒目をしづかに乱す穴まどひ |
文世 |
(峯尾文世87文国) |
幻のタクト振る虫唄ふ虫 |
健二 |
(江澤健二60文英) |
新しき不穏をいろに野分雲 |
文世 |
(峯尾文世87文国) |
むら雲の散りて孤高の夜半の月 |
ちあき |
(國司千晶74文仏) |
残る虫隘路にファドの調べかな |
陽花 |
(野地陽子69外英) |
静さを訪ねし宿に虫集く |
占爐 |
(鈴木顯一62文哲) |
虫の声助詞の一字を替へにけり |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
草はその丈に落ち着く昼の虫 |
文世 |
(峯尾文世87文国) |
今日の一句(自薦)
裏打の和紙の古文書涼新た |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
水澄むや馬の足跡くつきりと |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
山歩き虫に刺されて下りけり |
元信 |
(矢ケ崎元信62経経) |
この星は虫が統ぶると神の極め |
占爐 |
(鈴木顯一62文哲) |
秋の日に訃報が届く同級会 |
金八 |
(行方謹四郎60経経) |
立つ湯気や汗飛び散らせ神輿揉め |
剛 |
(中村剛66文英) |
幻のタクト振る虫唄ふ虫 |
健二 |
(江澤健二60文英) |
むら雲の散りて孤高の夜半の月 |
ちあき |
(國司千晶74文仏) |
燭を消し過ぎゆく風や大厄日 |
克 |
(五十嵐克至60法法) |
またちがふ声の加はり虫の宴 |
ザザ虫 |
(小池拓夫64法法) |
蓑虫の糸の燃えたる入日かな |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
月天心島の四辻猫二匹 |
怜子 |
(和高怜子67文新) |
秋草を野にあるやうに篭に盛る |
明子 |
(中村明子70文史) |
結界へ虫の音一歩ごと高し |
陽花 |
(野地陽子69外英) |
花野風触れたきものに喉仏 |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
故郷をひそかに発つ夜虫時雨 |
知子 |
(山田知子79文国) |
草はその丈に落ち着く昼の虫 |
文世 |
(峯尾文世87文国) |
蟲のこゑ友らなればとひとり酒 |
香文 |
(田中香文79文国) |
名月の雲に透けたる薄明り |
小園 |
(粕谷滋夫60外西) |
次回例会
平成二十八年十月二十七日(木)十三時~十六時
紀尾井坂ビル五階 第三会議室
兼題「帰燕」 他当季雑詠 共 計五句
入会ご希望の方は「ソフィア俳句会」にご連絡ください。
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