ソフィア俳句会 平成二十八年七月例会報告とお知らせ
2016年08月10日
名誉教授・大輪靖宏先生を指導者にお迎えして、昨年1月に新ソフィア俳句会が誕生して以来、和気藹々と俳句を楽しんでおります。2016年7月例会を開催しましたのでご報告いたします。
俳句関係者、会員から好評を得ており、着実に裾野をひろげるべく尽力中です。
日 時 |
: |
七月二十八日(木)十三時~十六時 |
句会場 |
: |
上野「東京文化会館」4階 小会議室2 |
参加者 |
: |
二十名 |
兼 題 |
: |
「夕立」 五句出句 十句選 |
大輪靖宏 選
(特選)
地球ではここが真ん中蟇 |
健二 |
(江澤健二60文英) |
大粒の一滴の呼ぶ大夕立 |
榮○ |
(鈴木榮64経経) |
入水して息吹き返す水中花 |
健二 |
(江澤健二60文英) |
夕立あと草木の匂ひ消えゐたり |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
夕立の俄か知り合ひ軒宿り |
占爐 |
(鈴木顯一62文哲) |
夕立の過ぎし稜線まぢかなり |
知子 |
(山田知子79文国) |
引き際の鮮やかなるも大夕立 |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
命日の風鈴の音母の風 |
小園○ |
(粕谷滋夫60外西) |
泣く口は氷苺の色に染む |
まありい○ |
(吉迫まありい73国際) |
やはらかく髪結ひ上げて夏の夕 |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
(並選)
夕立来てバス待つ列の乱れけり |
ザザ虫 |
(小池拓夫64法法) |
緑濃き裏山揺らす蝉しぐれ |
明子 |
(中村明子70文史) |
冷蔵庫の中の三階チョコレート |
都代子 |
(坂井都代子66文英) |
沈黙の一瞬ありて夕立かな |
知子 |
(山田知子79文国) |
夕立や心の垢を流しをり |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
まくあひの熱きコーヒー夏芝居 |
まありい |
(吉迫まありい73国際) |
向日葵の向き様々に咲きにけり |
健二 |
(江澤健二60文英) |
ダム底の地割れ見下ろす夏の雲 |
榮○ |
(鈴木榮64経経) |
夕立や憂きこと流せと佇みぬ |
香文 |
(田中香文79文国) |
雨宿り虹立つほどに散り行きぬ |
剛 |
(中村剛66文英) |
気がつけば母命日の大暑かな |
怜子 |
(和高怜子67文新) |
夕立の一陣の風活きる街 |
楽酔 |
(石田順之助60経商) |
銀座行く風鈴売りの顔涼し |
剛○ |
(中村剛66文英) |
駄句もよし幸せ覚ゆ夏の月 |
小園 |
(粕谷滋夫60外西) |
蓮沼や小舟に雨水たまりをり |
克 |
(五十嵐克至60法法) |
夕立のゆけど画廊を去り難し |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
空落ちて冷気込めたる白雨かな |
楽酔 |
(石田順之助60経商) |
レッサパンダ櫓の上の三尺寝 |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
根来久美子 選
(特選)
大粒の一滴の呼ぶ大夕立 |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
(並選)
ゆだちあと下葉頷くリズムあり |
香文 |
(田中香文79文国) |
香水やナイルの王妃甦り |
まありい |
(吉迫まありい73国際) |
月ぷかり花火の夢の在り処 |
剛 |
(中村剛66文英) |
向日葵や雲払はんと観覧車 |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
全身で待つひとときや生ビール |
知子 |
(山田知子79文国) |
今日の一句(自薦)
緑濃き裏山揺らす蝉しぐれ |
明子 |
(中村明子70文史) |
地球ではここが真ん中蟇 |
健二 |
(江澤健二60文英) |
軒下に犬猫集ふ大夕立 |
元信 |
(矢ケ崎元信62経経) |
名古屋場所美女も土俵に色を添へ |
金八 |
(行方謹四郎60経経) |
夕立の俄か知り合ひ軒宿り |
占爐 |
(鈴木顯一62文哲) |
梅雨晴の薄き日差や影法師 |
克 |
(五十嵐克至60法法) |
夕立の過ぎし稜線まぢかなり |
知子 |
(山田知子79文国) |
浴衣着で笹にささげた願ひ札 |
楽酔 |
(石田順之助60経商) |
ダム底の地割れ見下ろす夏の雲 |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
引き際の鮮やかなるも大夕立 |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
夕立中髑髏のシャツが走つて来 |
都代子 |
(坂井都代子66文英) |
ゆだちあと下葉頷くリズムあり |
香文 |
(田中香文79文国) |
夕立の来るらし風の重く吹く |
靖宏 |
(大輪靖宏名誉教授) |
銀座行く風鈴売りの顔涼し |
剛 |
(中村剛66文英) |
今日もまた夕立来さうと農の人 |
ザザ虫 |
(小池拓夫64法法) |
向日葵や雲払はんと観覧車 |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
泣く口は氷苺の色に染む |
まありい |
(吉迫まありい73国際) |
やはらかく髪結ひ上げて夏の夕 |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
草刈の匂ひにむせる三伏や |
怜子 |
(和高怜子67文新) |
夏の月棚田の棚に並びけり |
小園 |
(粕谷滋夫60外西) |
次回例会
平成二十八年八月二十五日(木)十三時~十六時
上野「東京文化会館」4階会議室
兼題「踊」 他当季雑詠 共 計五句
どなたでもご参加できます。
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