ソフィア俳句会 平成二十八年五月大磯吟行句会報告
2016年07月29日
名誉教授・大輪靖宏先生を指導者にお迎えして、昨年1月に新ソフィア俳句会が誕生して以来、和気藹々と俳句を楽しんでおります。
2016年5月に大磯で吟行を開催しましたのでご報告いたします。
俳句関係者、会員から好評を得ており、着実に裾野をひろげるべく尽力中です。
日時: |
五月二十日(金)十三時半~十六時 |
句会場: |
大磯町・鴫立庵 |
参加者: |
十八名(含むゲスト参加二名*印) |
兼題: |
兼題なし 五句出句 五句選 |
大輪靖宏選
(特特選)
階段に降ろす歩一歩踏絵めく |
小園 |
(粕谷滋夫60外西) |
(特選)
十字架の数ほど深む木下闇 |
文世 |
(峯尾文世87文国) |
藤村邸まだあげ初めし春の潮 |
小園 |
(粕谷滋夫60外西) |
絵踏見て業深かりし部屋暗く |
楽酔 |
(石田順之助60経商) |
紙一重いのちをはかる踏絵かな |
剛 |
(中村剛66文英) |
(並選)
緑陰や鴫立庵に沢の音 |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
湘南のその二文字が春を呼び |
金八 |
(行方謹四郎60経経) |
鳶の舞ふ高麗山は今若葉山 |
泰子* |
|
万葉のこゆるぎの砂浜昼顔 |
まありい |
(吉迫まありい73国際) |
揚げたてのトンカツさくり麦の秋 |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
閑かさや五智如来露坐風薫る |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
夏の庭心広がる潮の香に |
明子 |
(中村明子70文史) |
顔なき眼腸突き刺す踏絵かな |
小園 |
(粕谷滋夫60外西) |
荒削る右近のマリア窓若葉 |
陽花 |
(野地陽子69外英) |
青葉風十字を隠す鍔の錆 |
陽花 |
(野地陽子69外英) |
峯尾文世選
(特選)
若葉冷鼻の平らに聖母像 |
都代子 |
(坂井都代子66文英) |
(並選)
聖鐘や深き緑の丘を来て |
泰子* |
|
新緑に濃淡ありて宰相邸 |
由美子* |
|
もとほればバラ咲き揃ふ宰相邸 |
泰子* |
|
松籟の来し方望み五月富士 |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
今日の一句(自薦)
聖母月隠れ十字の慈母観音 |
幸子 |
(稲田幸子67文教) |
初夏吟行大磯宿の歴史知る |
占爐 |
(鈴木顯一62文哲) |
鳶の舞ふ高麗山は今若葉山 |
泰子* |
|
階段に降ろす歩一歩踏絵めく |
小園 |
(粕谷滋夫60外西) |
万葉のこゆるぎの砂浜昼顔 |
まありい |
(吉迫まありい73国際) |
閑かさや五智如来露坐風薫る |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
夏の庭心広がる潮の香に |
明子 |
(中村明子70文史) |
十字架の数ほど深む木下闇 |
文世 |
(峯尾文世87文国) |
西行の歌ふ沢の辺夏に入る |
由美子* |
|
藤村の靜の草屋を青葉風 |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
荒削る右近のマリア窓若葉 |
陽花 |
(野地陽子69外英) |
新樹光魔鏡に浮かぶイエス像 |
ザザ虫 |
(小池拓夫64法法) |
海睨み葉巻手にする老宰相 |
金八 |
(行方謹四郎60経経) |
大磯の道に残るや明治人 |
楽酔 |
(石田順之助60経商) |
若葉冷鼻の平らに聖母像 |
都代子 |
(坂井都代子66文英) |
椰子の実の一つ漂ふ夏の海 |
克 |
(五十嵐克至60法法) |
いま絵踏なき世となりて風薫る |
靖宏 |
(大輪靖宏名誉教授) |
紙一重いのちをはかる踏絵かな |
剛 |
(中村剛66文英) |
※付記「吟行会の行程」
大磯駅十時発→澤田美喜記念館→藤村邸→統監道・元勲通り・滄浪閣・→旧吉田邸→
昼食(はやし亭)→鴫立庵(句会)→新島襄終焉之地→懇親会(飯田酒店)→解散十九時
ガイド: |
斉藤 直人氏(上智理工OB) |
懇親会場の紹介: |
富山 昇氏(大磯ソフィア会会長) |
どなたでもご参加をお待ちしております。
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