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ソフィア俳句会 平成二十八年四月例会報告とお知らせ

2016年07月04日

日時:

四月二十八日(木)十三時~十六時

句会場:

紀尾井坂ビル五階 第三会議室

参加者:

十八名

兼題:

「蝌蚪」  五句出句 十句選

大輪靖宏選
(特特選)

皺の手のぬくもり伝へ種を蒔く

占爐

(鈴木顯一62文哲)

(特選)

談話室に灯るあかりや昭和の日

美音

(向瀬美音82外独)

太陽のかけらがこぼれチューリップ

陽花

(野地陽子69外英)

やはらかき光あつめて蝌蚪泳ぐ

(中村剛66文英)

水田の蝌蚪犇めきて水の音

元信

(矢ケ崎元信62経経)

花ゆすらやや児寝かせる風の歌

まありい

(吉迫まありい73国際)

ネオン無き京を一望春惜しむ

(鈴木榮64経経)

女てふやはらかきもの春の夜

美音

(向瀬美音82外独)

蝌蚪の足吾子に見つけし喉ぼとけ

陽花

(野地陽子69外英)

ページ繰る指先止まる目借時

(鈴木榮64経経)

(並選)

花舞ひて水面をゆるり流れゆき

香文

(田中香文79文国)

蝌蚪の紐つながることは二度と無く

まありい

(吉迫まありい73国際)

どくだみの生命の匂ひ裏庭に

怜子

(和高怜子67文新)

干し物の香れば蝶のよりきたる

文世

(峯尾文世87文国)

雑念のこんなかたちのしやぼん玉

文世

(峯尾文世87文国)

花の雲屋根の間に間に浮かびをり

香文

(田中香文79文国)

たんぽぽと声張る子らの黄色帽

知子

(山田知子79文国)

百千鳥弾む大樹や空青し

(内海秀夫60経経)

聖五月夫婦の距離を整へる

美音

(向瀬美音82外独)

はかなくもしぶとくもあり蝌蚪生きる

知子

(山田知子79文国)

かきつばた平安朝の恋のいろ

陽花

(野地陽子69外英)

鰊一尾耀くうろこ澄み切る目

怜子

(和高怜子67文新)

余花に逢ふ雲一つなきダム湖畔

(鈴木榮64経経)

春愁や十六弟子の顔形

(五十嵐克至60法法)

蝌蚪二匹浮世の泥に休みをり

元信

(矢ケ崎元信62経経)

春風に首伸ばしたり池の亀

(中村剛66文英)

誰そ彼や行きかふ土手の花あかり

(中村剛66文英)

水底の微な濁り蝌蚪の紐

(内海秀夫60経経)

今日の一句(自薦)

皺の手のぬくもり伝へ種を蒔く

占爐

(鈴木顯一62文哲)

夏近し富士は火の山峰黒し

明子

(中村明子70文史)

どくだみの生命の匂ひ裏庭に

怜子

(和高怜子67文新)

重患の窓に寄り添ふ遅桜

小園

(粕谷滋夫60外西)

やはらかき光あつめて蝌蚪泳ぐ

(中村剛66文英)

雑念のこんなかたちのしやぼん玉

文世

(峯尾文世87文国)

花の雲屋根の間に間に浮かびをり

香文

(田中香文79文国)

百千鳥弾む大樹や空青し

(内海秀夫60経経)

花筏を断ち切る鯉や背鰭見せ

(五十嵐克至60法法)

花ゆすらやや児寝かせる風の歌

まありい

(吉迫まありい73国際)

ネオン無き京を一望春惜しむ

(鈴木榮64経経)

はかなくもしぶとくもあり蝌蚪生きる

知子

(山田知子79文国)

古沼に生命ありけり蝌蚪群れる

靖宏

(大輪靖宏名誉教授)

辛夷見て北国の人想ひ出し

金八

(行方謹四郎60経経)

女てふやはらかきもの春の夜

美音

(向瀬美音82外独)

蝌蚪の足吾子に見つけし喉ぼとけ

陽花

(野地陽子69外英)

蝌蚪二匹浮世の泥に休みをり

元信

(矢ケ崎元信62経経)

一応がいちわうに了ふ豆の花

都代子

(坂井都代子66文英)

犬の名で交はす挨拶麦青む

ザザ虫

(小池拓夫64法法)

次回例会

平成二十八年五月二十六日(木) 十三時~十六時
紀尾井坂ビル五階 第三会議室
兼題「麦」  当季雑詠 共 計五句

どなたでもご参加できます。

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