ソフィア俳句会 平成二十八年二月例会報告とお知らせ
2016年03月25日
名誉教授・大輪靖宏先生を指導者にお迎えして、昨年1月に新ソフィア俳句会が誕生して以来、和気藹々と俳句を楽しんでおります。2016年2月例会を開催しましたのでご報告いたします。
俳句関係者、会員から好評を得ており、着実に裾野をひろげるべく尽力中です。
日時: |
二月二十五日(木)十三時~十六時 |
句会場: |
紀尾井坂ビル五階第三会議室 |
参加者: |
二十一名 |
兼題: |
「猫の恋」 五句出句 十句選 |
大輪靖宏選
(特特選)
笑みなりや寂しさなりや雛の面 |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
(特選)
鯥五郎泥より生れて空を恋ふ |
陽花 |
(野地陽子69外英) |
ふくらみて冬芽は時を弁へり |
占爐 |
(鈴木顯一62文哲) |
隣人の追ひ払ふ声猫の恋 |
香文 |
(田中香文79文国) |
想ふこと多きあの日や猫の恋 |
扇治 |
(児山智明86文新) |
小鼓に息かけ調らぶ余寒かな |
克 |
(五十嵐克至60法法) |
嗣治の丸い眼鏡や恋の猫 |
ザザ虫 |
(小池拓夫64法法) |
古書店の河童の面や春ぼこり |
まありい |
(吉迫まありい73国際) |
引継の鍵束重し冴返る |
健二 |
(江澤健二60文英) |
滔々と大本山の雪解川 |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
(並選)
雪消えて心地良き風春帽子 |
楽酔 |
(石田順之助60経商) |
ニースからミモザ抱えて友来たる |
怜子 |
(和高怜子67文新) |
ぽんぽんと二人を渡る紙風船 |
幸子 |
(稲田幸子67文教) |
街灯のもと寄り添ひて雪残る |
扇治 |
(児山智明86文新) |
雪解して修行の寺に差す光 |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
翌朝の靴に潜むや年の豆 |
知子 |
(山田知子79文国) |
手水舎にやうやう梅の香の届き |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
春の風レシート裏に記す一句 |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
とおりやんせ童謡の春かえりやんせ |
まありい |
(吉迫まありい73国際) |
想ひ人消したい夜々に猫の恋 |
幸子 |
(稲田幸子67文教) |
来し方をかみしめてをり年の豆 |
扇治 |
(児山智明86文新) |
陽の光集めてまろき蕗の薹 |
怜子 |
(和高怜子67文新) |
ふらここの子の背をそつと押してやる |
ザザ虫 |
(小池拓夫64法法) |
手を合はす襟足白き一の午 |
扇治 |
(児山智明86文新) |
初句会シアトルからの新風も |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
猫の恋今は静かに春みぞれ |
楽酔 |
(石田順之助60経商) |
蹲居や小さく残れる薄氷 |
克 |
(五十嵐克至60法法) |
ようこそと老舗のお宿吊るし雛 |
幸子 |
(稲田幸子67文教) |
白魚の生まれし海の塩加減 |
まありい |
(吉迫まありい73国際) |
絵らふそく描く活計や春の雪 |
陽花 |
(野地陽子69外英) |
句を習ひ花見る人になりにけり |
剛 |
(中村剛66文英) |
珈琲のミルク溶けゆく春隣 |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
今日の一句(自薦)
ニースからミモザ抱えて友来る |
怜子 |
(和高怜子67文新) |
鯥五郎泥より生れて空を恋ふ |
陽花 |
(野地陽子69外英) |
蕗の薹蹴飛ばしてみる旅の憂さ |
靖宏 |
(大輪靖宏名誉教授) |
ふくらみて冬芽は時を弁へり |
占爐 |
(鈴木顯一62文哲) |
翌朝の靴に潜むや年の豆 |
知子 |
(山田知子79文国) |
熱燗で冴えたる月を愛でりけり |
楽酔 |
(石田順之助60経商) |
隣人の追ひ払ふ声猫の恋 |
香文 |
(田中香文79文国) |
寒月よ海渡る民照らしませ |
明子 |
(中村明子70文/史) |
手を合はす襟足白き一の午 |
扇治 |
(児山智明86文新) |
春の土手すこし青さを突き上げて |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
桜餅子等が揃うは稀になり |
小園 |
(粕谷滋夫60外西) |
野良猫のうなる気わかる立春の宵 |
金八 |
(行方謹四郎60経経) |
笑みなりや寂しさなりや雛の面 |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
蹲居や小さく残れる薄氷 |
克 |
(五十嵐克至60法法) |
ようこそと老舗のお宿吊るし雛 |
幸子 |
(稲田幸子67文教) |
嗣治の丸い眼鏡や恋の猫 |
ザザ虫 |
(小池拓夫64法法) |
古書店の河童の面や春ぼこり |
まありい |
(吉迫まありい73国際) |
引継の鍵束重し冴返る |
健二 |
(江澤健二60文英) |
かたかたと沸騰薬缶猫の恋 |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
句を習ひ花見る人になりにけり |
剛 |
(中村剛66文英) |
滔々と大本山の雪解川 |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
恋猫の声を真似して浮かれけり |
元信 |
(矢ケ崎元信62経経) |
次回例会
三月二十四日(木)十三時~十六時
紀尾井坂ビル五階第三会議室
兼題 「雛」 他 当季雑詠 共 計五句
ご参加希望の方は 先ず山田までご連絡ください。
ソフィア俳句会
山田知子(79文国)
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