ソフィア俳句会 平成二十七年十一月例会報告
2016年02月04日
上智大学名誉教授・大輪靖宏先生と若手俳人峯尾文世(87文国)さんを指導者に迎え、2015年1月に新しいソフィア俳句会が誕生して以来、和気藹々の中で俳句を楽しんでおります。11月例会を開催しましたのでご報告いたします。
お陰さまにて、俳句関係者、会員から好評を得ており、ますます裾野をひろげるべく尽力中です。
日時: |
十一月二十六日(木) 十三時~十六時 |
句会場: |
紀尾井坂ビル五階 第三会議室 |
参加者: |
二十一名 |
兼題: |
「七五三」 五句出句 十句選 |
大輪靖宏選
(特選)
背守りは祖母の温もり七五三 |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
庭灯籠の火袋にあり一枯葉 |
克 |
(五十嵐克至60法法) |
太陽と地に愛されて冬菫 |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
ほほゑみがはぐくむいのち七五三 |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
すすきの穂落暉の中を銀の舞 |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
五郎丸のポーズを決めて七五三 |
ザザ虫 |
(小池拓夫64法法) |
心にも落葉積もる夜花飾る |
陽花 |
(野地陽子69外英) |
墓さびしければ寒禽ふりそそぐ |
文世 |
(峯尾文世87国文) |
病室に伏す子の笑みし千歳飴 |
克 |
(五十嵐克至60法法) |
虫の音に夜の更けてゆく故郷かな |
元信 |
(矢ケ崎元信62経経) |
峯尾文世選
(特選)
けふは用なき日なりけり帰り花 |
都代子 |
(坂井都代子66文英) |
(並選)
意志強く冬の噴水天を衝く |
靖宏 |
(大輪靖宏名誉教授) |
山の気を入れて信濃の干大根 |
ザザ虫 |
(小池拓夫64法法) |
膝掛をもらひて並ぶ海の幸 |
健二 |
(江澤健二60文英) |
太陽と地に愛されて冬菫 |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
雪がこひ要らぬと云ふか芭蕉像 |
幸子 |
(稲田幸子67文教) |
風と手に手を取り紅葉散り急ぐ |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
天狼や成吉思汗の塚いづこ |
健二 |
(江澤健二60文英) |
波音の届く石蕗の花 |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
老境や焚火にくべし種々の文 |
靖宏 |
(大輪靖宏名誉教授) |
耳たぶに黒蝶下げて聖夜かな |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
今日の一句(自薦)
太陽と地に愛されて冬菫 |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
速すぎる散りゆくもみじ過ぎし日も |
楽酔 |
(石田順之助60経商) |
園丁も片づけ急ぐ初時雨 |
怜子 |
(和高怜子67文新) |
生ありてすなほに祝ふ七五三 |
占爐 |
(鈴木顯一62文哲) |
雪がこひ要らぬと云ふか芭蕉像 |
幸子 |
(稲田幸子67文教) |
ほほゑみがはぐくむいのち七五三 |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
小さき実の柿の木そのまま家を売り |
小園 |
(粕谷滋夫60外西) |
天狼や成吉思汗の塚いづこ |
健二 |
(江澤健二60文英) |
牡蛎フライ母の口ぐせ久しぶり |
明子 |
(中村明子70文史) |
五郎丸のポーズを決めて七五三 |
ザザ虫 |
(小池拓夫64法法) |
心にも落葉積もる夜花飾る |
陽花 |
(野地陽子69外英) |
波音の届く墓所石蕗の花 |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
けふは用なき日なりけり帰り花 |
都代子 |
(坂井都代子66文英) |
割烹着似合ひしひとを送る雪 |
剛 |
(中村剛66文英) |
墓さびしければ寒禽ふりそそぐ |
文世 |
(峯尾文世87国文) |
荒れ庭に直くと一輪石蕗の花 |
忠義 |
(佐野忠義63法法) |
老境や焚火にくべし種々の文 |
靖宏 |
(大輪靖宏名誉教授) |
おんこ垣赤き実一つ摘みもし |
克 |
(五十嵐克至60法法) |
虫の音に夜の更けてゆく故郷かな |
元信 |
(矢ケ崎元信62経経) |
くと聞き見上げる秋の空とほし |
香文 |
(田中香文79文国) |
黄落の天地円かにカフェテラス |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
どなたでもご参加をお待ちしています。
ソフィア俳句会
山田知子 (1979文国)
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