ソフィア俳句会 平成二十七年八月例会報告とお知らせ
2015年09月28日
上智大学名誉教授・大輪靖宏先生と若手俳人峯尾文世(87文国)さんを指導者に迎え、今年一月に新しいソフィア俳句会が誕生して以来、和気藹々の中で俳句を楽しんでおります。八月例会を開催しましたのでご報告いたします。
お陰さまにて、俳句関係者 会員から好評を得ており、ますます裾野をひろげるべく尽力中です。 更に この十月初旬には有志による関西吟行も実施の運びとなり、 さらなる広がりを期待しております。
日時: |
八月二十七日(木) 十三時~十六時半 |
句会場: |
紀尾井坂ビル五階 会議室3 |
参加者: |
二十一名 |
兼題: |
「朝顔」 五句出句 十句選 |
大輪靖宏選
(特特選句)
夕焼けや半月ひとつ染め残し |
剛 |
(中村剛66英) |
(特選句)
原爆忌黙祷圧す蝉の声 |
剛 |
(中村剛66英) |
今朝いくつ姉と数えし朝顔花 |
節子 |
(國島節子78外英) |
星涼しキトラ古墳の天文図 |
ザザ虫 |
(小池拓夫64法法) |
蝉鳴きて林立のビル森と化す |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
秋立つやバックにのぞく文庫本 |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
碑の誤字もたのし色なき風のなか |
文世 |
(峯尾文世87国文) |
役終えて蕣白く萎れけり |
占爐 |
(鈴木顯一62文哲) |
大青田一粒ほどの電車行く |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
朝顔の萎みて長き立話 |
元信 |
(矢ケ﨑元信62経経) |
峯尾文世選
(特特選句)
鶏頭の力抜くとき息もらす |
栄司 |
(仲栄司82外独) |
今日の一句 (自薦)
秋来ぬと鳴くや跳ぬるや飛び立つやし |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
また逢はう指切りげんまん夏休み |
ザザ虫 |
(小池拓夫64法法) |
大青田一粒ほどの電車行く |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
今朝いくつ姉と数えし朝顔花 |
節子 |
(國島節子78外英) |
虫時雨読み止しに置く電子辞書 |
都代子 |
(坂井都代子66文英) |
夕焼けや半月ひとつ染め残し |
剛 |
(中村剛66文英) |
安らぎの翅の合掌秋の蝶 |
健二 |
(江澤健二60文英) |
さまざまな胸の高まり夏果てる |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
炎天下生コンミキサー異邦人 |
怜子 |
(和高怜子67文新) |
夏来たる礼文ノ島は花盛り |
忠義 |
(佐野忠義63法法) |
秋立つやバックにのぞく文庫本 |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
瀬音する短夜の窓すこし開け |
小園 |
(粕谷滋夫60外西) |
江の島につるべ落しの帰り舟 |
楽醉 |
(石田順之助60経商) |
この赤は描けるものかと柘榴の実 |
幸子 |
(稲田幸子67文教) |
朝顔の萎みて長き立話 |
元信 |
(矢ケ崎元信62経経) |
灯火親しむ三葉虫の図鑑繰り |
栄司 |
(仲栄司82外独) |
夏の山肥えて里まで迫りけり |
知子 |
(山田知子79文国) |
右左上がる花火にねこの所作 |
香文 |
(田中香文79国文) |
役終えて蕣白く萎れけり |
占爐 |
(鈴木顯一62文哲) |
都市化すなはち野の花を売る秋思 |
文世 |
(峯尾文世87国文) |
海に立つ虹に祈りの島乙女 |
靖宏 |
(大輪靖宏名誉教授) |
次回例会
日時: |
九月二十四日(木) 自:十三時 至:十七時 |
句会場: |
紀尾井坂ビル五階 第三会議室 |
兼題: |
「秋刀魚」 |
ソフィア俳句会
鈴木顯一 (62文哲)
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