ソフィア俳句会 平成二十七年七月例会報告とお知らせ
2015年08月26日
上智大学名誉教授・大輪靖宏先生と若手俳人峯尾文世(87文国)さんを指導者に迎え、今年一月に新しいソフィア俳句会が誕生して以来、和気藹々の中で俳句を楽しんでおります。七月例会を開催しましたのでご報告いたします。
ありがたいことに、俳句関係者 会員から好評を得ており、ますます裾野をひろげるべく尽力中です。更に この十月初旬には有志による関西吟行も計画しており さらなる広がりを期待しております。
日時: |
七月二十三日(木) 十三時~十六時半 |
句会場: |
東京文化会館 四階 第一会議室 |
参加者: |
二十名 |
兼題: |
「三伏」 五句出句 十句選 |
大輪靖宏選
(特特選句)
梅雨晴間小さき仕事こそ楽し |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
(特選句)
三伏や睨み据ゑたる屋根の獅子 |
ザザ虫 |
(小池拓夫64法法) |
三伏やギターの弦の弛みたる |
元信 |
(矢ケ崎元信62経経) |
三伏に農婦黙して草を引き |
幸子 |
(稲田幸子67文教) |
孫の顔浮いては消える庭花火 |
小園 |
(粕谷滋夫60外西) |
三伏や眺めも重き街の景 |
小園 |
(粕谷滋夫60外西) |
七夕の憂いは雲の下のこと |
剛 |
(中村剛66文英) |
空方に抜身ぎらりと梅雨明ける |
剛 |
(中村剛66文英) |
薔薇窓や西日の中の大聖堂 |
健二 |
(江澤健二60文英) |
冥王星何かロマンの夏の夜 |
小園 |
(粕谷滋夫60外西) |
今日の一句 (自薦)
梅雨晴間小さき仕事こそ楽し |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
三伏や睨み据ゑたる屋根の獅子 |
ザザ虫 |
(小池拓夫64法法) |
日盛りにヒマラヤ杉の影深し |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
三伏の白塗り厚くちんどん屋 |
陽花 |
(野地陽子69外英) |
ソーダ水その華やぎの姉妹 |
都代子 |
(坂井都代子66文英) |
七夕の憂いは雲の下のこと |
剛 |
(中村剛66文英) |
薔薇窓や西日の中の大聖堂 |
健二 |
(江澤健二60文英) |
秘め事のまた一つ増え天の川 |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
房総の魚の町にて枇杷も買う |
怜子 |
(和高怜子67文新) |
鬼ごっこ隠れし藪の草いきれ |
忠義 |
(佐野忠義63法法) |
梅雨の明け鳴き砂を踏む土不踏 |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
三伏に農婦黙して草を引き |
幸子 |
(稲田幸子67文教) |
三伏の川の河鹿の声清し |
楽醉 |
(石田順之助60経商) |
三伏や庭の草木が大暴れ |
金八 |
(行方謹四郎60経経) |
三伏やギターの弦の弛みたる |
元信 |
(矢ケ崎元信62経経) |
梅雨晴とゆかぬ雲行き今朝の窓 |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
走る背を青田の匂ひ追ひかける |
知子 |
(山田知子79文国) |
三伏やゆるやかに着て巣鴨伸す |
占爐 |
(鈴木顯一62文哲) |
色も絵もなき備前焼壺涼し |
靖宏 |
(大輪靖宏名誉教授) |
次回例会
日時: |
八月二十七日(木) 自:十三時 至:十七時 |
句会場: |
紀尾井坂ビル五階 第三会議室 |
兼題: |
「朝顔」 |
ソフィア俳句会
鈴木顯一 (62文哲)
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