ソフィア俳句会 平成二十七年三月例会報告とお知らせ
2015年05月11日
上智大学名誉教授・大輪靖宏先生と若手俳人峯尾文世(87文国)さんを指導者に迎え、新しいソフィア俳句会が今年一月に発足、三月に下記の通り第三回句会を開催しましたのでご報告いたします。
日時: |
3月26日(木) 13:00~16:00 |
句会場: |
紀尾井坂ビル五階 第一会議室 |
参加者: |
20名 |
兼題: |
「彼岸」 |
五句出句 十句選
大輪靖宏先生選 (特選 及び 並選 合計20句を選んで頂きました。)
(大特選)
地球への灸治のごとく野焼かな |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
峯尾文世さん選 (特選 及び 並選 合計10句を選んで頂きました。)
(特選)
彼岸過ぎ長びく恋を終らせる |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
今日の一句 (自薦)
墓の閼伽少しゆれたり春の風 |
克 |
(五十嵐克至60法法) |
はらからに供花懐きて彼岸婆 |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
今盛ん銀座の路地の春の宵 |
良醉 |
(石田順之助60経商) |
蜂起する如く桜の芽吹きけり |
健二 |
(江澤健二60文英) |
虚子の句碑梅に香りて成田山 |
金八 |
(行方謹四郎60経経) |
供花もなく荒れし墓あり彼岸明け |
占爐 |
(鈴木顯一62文哲) |
日脚伸ぶ犬の視線は窓の外 |
忠義 |
(佐野忠義63法法) |
人のみな優しく見ゆる彼岸寺 |
ザザ虫 |
(小池拓夫64法法) |
地球への灸治のごとく野焼かな |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
すっぽりと頭のみこむ春の闇 |
剛 |
(中村剛66文英) |
春の噴水そろそろ吾も跳ねやうか |
都代子 |
(坂井都代子66文英) |
遠足の後尾は海の風の中 |
栄司 |
(仲栄司82外独) |
ぼた餅を仏と食ぶる彼岸かな |
怜子 |
(和高怜子67文新) |
春光の一と日大事に使ひけり |
陽花 |
(野地陽子69外英) |
シスターの撞く鐘響く春の海 |
知子 |
(山田知子79文国) |
年重ね別れを重ね春の虹 |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
逢うてのち髪つややかに春の宵 |
美音 |
(向瀬美音82外独) |
菜の花が顔出す朝餉花の湯気 |
小園 |
(粕谷滋夫 60外西) |
川音に懐く二三羽彼岸入 |
文世 |
(峯尾文世87文国) |
群星や宇宙の涯は霞みたり |
靖宏 |
(大輪靖宏 先生) |
次回例会
日時: |
4月30日(木) 13:00~16:00 |
句会場: |
紀尾井坂ビル五階 第三会議室 |
兼題: |
「石鹸玉(シャボン玉)」 他 当季雑詠 計五句 |
ソフィア俳句会
鈴木顯一 (62文哲)
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