ソフィア俳句会 平成二十七年一月例会報告とお知らせ
2015年02月05日
現代の俳句の大御所であられる上智大学名誉教授・大輪靖宏先生と俳句界にて活躍されるソフィアン俳人 峯尾文世(87文国)さんを指導者に迎え、新しいソフィア俳句会が発足 今年初の句会を、下記の通り開催しましたのでご報告いたします。
日時: |
1月22日(木) 13:00~16:00 |
句会場: |
紀尾井坂ビル五階第一会議室 |
参加者: |
21名 |
兼題: |
「寒牡丹」 |
五句出句 十句選
大輪靖宏先生選
(特特選 特選 及び 並選 合計20句を選んで頂きました。)
(特特選句)
雀早や枝になじみぬ初日影 |
文世 |
(峯尾文世87文国) |
峯尾文世さん選
(特選 及び 並選 合計10句を選んで頂きました。)
(特選)
寒牡丹御堂の黙に差す光 |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
この日の一句 《自薦》
寒晴や大仏の背の丸くなり |
ザザ虫 |
(小池拓夫64法法) |
美しの富士に紅さす初日かな |
秀 |
(内海秀夫60経経) |
老夫婦手入れに苦労冬牡丹 |
元信 |
(矢ケ﨑元信62経経) |
屈みゐる菰の温もり寒牡丹 |
榮 |
(鈴木榮64経経) |
初日の出山並み染まり神やどる |
良醉 |
(石田順之助60経商) |
庭箒置いた姿で凍てつきて |
怜子 |
(和高怜子67文新) |
片減りの靴底奏づ霜柱 |
忠義 |
(佐野忠義63法法) |
若き日の誰ぞやよぎる寒牡丹 |
小園 |
(粕谷滋夫60外西) |
寒牡丹伊豆栄のうなぎにつられけり |
謹四郎 |
(行方謹四郎60経経) |
初旅は島唄流れ島時間 |
幸子 |
(稲田幸子67文教) |
枯枝に残照しばしとどまれり |
剛 |
(中村剛66文英) |
空青く縄跳びの子等息白し |
明子 |
(中村明子70文史) |
刹竿へ縄打つ音や初松籟 |
克 |
(五十嵐克至60法法) |
人の世に迷うことなし寒牡丹 |
知子 |
(山田知子79文国) |
ぽつねんと似顔絵描きの冬帽子 |
陽花 |
(野地陽子69外英) |
風花や草書の文字のやうに舞ふ |
都代子 |
(坂井都代子66文英) |
咳をしに隣の部屋に立ちにけり |
健二 |
(江澤健二60文英) |
年新た五枚小鉤の留めにくし |
占爐 |
(鈴木顯一62文哲) |
首太き庭師屈まる寒牡丹 |
久美子 |
(根来久美子80文国) |
雀早や枝になじみぬ初日影 |
文世 |
(峯尾文世87文国) |
峡谷の村へ垂れ込む冬銀河 |
靖宏 |
(大輪靖宏 先生) |
次回例会
日時: |
2月26日(木) 13:00~16:00 |
句会場: |
紀尾井坂ビル五階第一会議室 |
兼題: |
「梅」 他 当季雑詠 計五句 |
《報告》
幸いにも今年から大輪先生には、来月以降も毎回指導に当って頂けることとなりました。
大輪靖宏(おおわ やすひろ) 上智大学名誉教授・文学博士 上智句会代表
近世日本文学研究者であると共に、『俳句の基本と応用』(角川学芸ブックス)や『なぜ芭蕉は至高の俳人なのか』(祥伝社)『上田秋成 その生き方と文学』などをお出しになっています。
先生は俳人としても大活躍、『大輪靖宏句集』を出されています。
また先生の助手として女性俳人 峯尾文世(87文国)さんと 根来久美子(80文国)さんにもお力添え頂けることになりました。
ソフィア俳句会
鈴木顯一 (62文哲)
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