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ソフィア俳句会 平成三十年九月例会報告

2018年10月10日

名誉教授・大輪靖宏先生のご指導のもと、ソフィアンズクラブ会議室にて開催されました。
俳句会代表の根来久美子氏、俳句専門誌「俳句界」の編集長で同窓の河内静魚氏の選も併せてお届けします。

日  時

九月二十七日(木) 十三時 ~ 十七時

句会場

ソフィアンズクラブ会議室

参加者

二十三名(*印はゲスト参加者)

兼  題

「月」五句出句十句選

大輪靖宏先生選
(特選)

名月や地球に音のなきごとし

静魚

(河内房夫74文新)

木喰の微笑み仏や草の花

(鈴木榮64経経)

ドアの音残し出でゆく月夜かな

知子

(山田知子79文国)

妻を呼び月の出を愛で二人酒

占爐

(鈴木顯一62文哲)

穂薄の動かすものに風と雲

都代子

(坂井都代子66文英)

雨雲の割れて夕日や大花野

(五十嵐克至60法法)

君去りて秋澄む昼の広さかな

(中村剛66文英)

月一つ地球ひとつの今宵かな

(中村剛66文英)

月光のみなぎる千年の大樹

久美子

(根来久美子80文国)

間食は菓子パン三つ子規忌かな

(五十嵐克至60法法)

(並選)

月光や余生に適ふ歩を進め

洋*

(後藤洋68理物)

湯船より聴き分けてをり秋の声

美音

(向瀬美音82外独)

月光を連れて家人の戻りけり

海村

(畔柳文雄68理物)

人生の最終楽章萩日和

岩淵

(岩淵純子64外英)

お月さんふたりの仲は朧影

東耀

(鄭東耀69文史)

友去りし客間の外は虫の闇

さむ

(新山修71経経)

あさがほの蔓が蔓うつ嵐かな

洋*

(後藤洋68理物)

無花果を裂けば寡黙な先考の声

(内海秀夫60経経)

爽やかや髪ととのへて立つ厨

陽花

(野地陽子69外英)

ついてくるはずの満月ビルの陰

知子

(山田知子79文国)

根来久美子選
(特選)

掬ふ手の代替りして新豆腐

海村

(畔柳文雄68理物)

(並選)

名月や地球に音のなきごとし

静魚

(河内房夫74文新)

月光を連れて家人の戻りけり

海村

(畔柳文雄68理物)

穂薄の動かすものに風と雲

都代子

(坂井都代子66文英)

弦の指音を立てずに離す秋

静魚

(河内房夫74文新)

友去りし客間の外は虫の闇

さむ

(新山修71経経)

雨雲の割れて夕日や大花野

(五十嵐克至60法法)

月一つ地球ひとつの今宵かな

(中村剛66文英)

間食は菓子パン三つ子規忌かな

(五十嵐克至60法法)

秋の蝶稲田へ出でて引き返す

静魚

(河内房夫74文新)

河内静魚選
(特選)

月光にシーツを晒す修道女

ちあき

(國司千晶74文仏)

どんぐりを拾ひつ向かふ句会場

ちあき

(國司千晶74文仏)

ドアの音残し出でゆく月夜かな

知子

(山田知子79文国)

あさがほの蔓が蔓うつ嵐かな

洋*

(後藤洋68理物)

(並選)

道果つるまで月光を浴び行かむ

靖宏

(大輪靖宏名誉教授)

黍畑につながる空や羊雲

(五十嵐克至60法法)

西行の涙はるかに月の酒

陽花

(野地陽子69外英)

帰朝して先づは秋刀魚と衣かつぎ

さむ

(新山修71経経)

雨雲の割れて夕日や大花野

(五十嵐克至60法法)

入母屋の大屋根浮かび月今宵

(内海秀夫60経経)

掬ふ手の代替りして新豆腐

海村

(畔柳文雄68理物)

蹲に月をまあるく座らしむ

占爐

(鈴木顯一62文哲)

月一つ地球ひとつの今宵かな

(中村剛66文英)

夜沈沈ちちろ孤独に鳴き通す

靖宏

(大輪靖宏名誉教授)

昨夜の雨花芯に留め白芙蓉

ちあき

(國司千晶74文仏)

今日の一句(自薦)

道果つるまで月光を浴び行かむ

靖宏

(大輪靖宏名誉教授)

月光のみなぎる千年の大樹

久美子

(根来久美子80文国)

名月や地球に音のなきごとし

静魚

(河内房夫74文新)

穂薄の動かすものに風と雲

都代子

(坂井都代子66文英)

藩学の教へ版木にこぼれ萩

陽花

(野地陽子69外英)

秋湿り手動ドアの青梅線

(鈴木榮64経経)

雨雲の割れて夕日や大花野

(五十嵐克至60法法)

夕暮れは朝より哀しカナカナよ

幸子

(稲田幸子67文教)

山裾の花野を生けむ竹篭に

明子

(中村明子70文史)

名月や李白と共に杯重ね

東耀

(鄭東耀69文史)

老友てふをかしき絆月を待つ

洋*

(後藤洋68理物)

子の去りし部屋のがらんとして月夜

健二

(江澤健二60文英)

無花果を裂けば寡黙な先考の声

(内海秀夫60経経)

月見犬人跡あるを露知らず

さむ

(新山修71経経)

草むらに紅灯点す曼殊沙華

香文

(田中香文79文国)

月一つ地球ひとつの今宵かな

(中村剛66文英)

秋颱風列島に水戻すごと

(松尾哲94理機)

人生の最終楽章萩日和

岩淵

(岩淵純子64外英)

月光にシーツを晒す修道女

ちあき

(國司千晶74文仏)

湯船より聴き分けてをり秋の声

美音

(向瀬美音82外独)

ドアの音残し出でゆく月夜かな

知子

(山田知子79文国)

黄に上り蒼に影射し月の落つ

占爐

(鈴木顯一62文哲)

掬ふ手の代替りして新豆腐

海村

(畔柳文雄68理物)

次回例会

十月二十五日(木)十三時~十七時(十二時入室可)
神奈川県立近代文学館 中会議室
兼題「芭蕉忌」「時雨忌」「桃青忌」「翁忌」「翁の日」 他当季雑詠計五句

以上

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