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ソフィア俳句会 平成二十七年五月例会報告とお知らせ

2015年06月09日

上智大学名誉教授・大輪靖宏先生と若手俳人峯尾文世(87文国)さんを指導者に迎え、新しいソフィア俳句会が今年一月に発足。その後も順調に会員を増やしつつ和気藹々の中で句会を楽しんでおり、五月例会を開催しましたのでご報告いたします。

ありがたいことに俳句関係者 会員から好評を得ており、ますます裾野をひろげるべく尽力中です。更に上智大学所縁の俳人との繋がりを勘案しての催しも思案しております。

日時:

五月二十八日(木) 十三時~十六時半

句会場:

紀尾井坂ビル五階 第三会議室

参加者:

二十一名

兼題:

「柏餅」 五句出句 十句選

大輪靖宏選
(特選句)

さみどりの葉の香を添へてかしわ餅

陽花

(野地陽子69外英)

取り壊す館に咲き継ぐ桐の花

幸子

(稲田幸子67文教)

柏餅食ういのちあり今朝の空

(中村剛66文英)

赤子抱く母の二の腕夏来たる

怜子

(和高怜子67文新)

かしわ餅身に染む葉の香なつかしむ

怜子

(和高怜子67文新)

色ガラス通る夏日や礼拝堂

(五十嵐克至60法法)

小満の蕎麦軽やかに啜りけり

陽花

(野地陽子69外英)

亡き母に問いたきこともある日かな

(中村剛66文英)

初孫の歯形くつきり柏餅

久美子

(根来久美子80文国))

鮎跳る梁の竹組水速し

(中村剛66文英)

包む手の武骨にみえて柏餅

占爐

(鈴木顯一62文哲)

峯尾文世選
(特選)

噴水が崩れて佳人現れる

健二

(江澤健二60文英)

今日の一句 (自薦)

清流の白きたぎりへ谷若葉

久美子

(根来久美子80文国)

車窓の児蒲公英の絮手に溢れ

香文

(田中香文79文国)

赤子抱く母の二の腕夏来たる

怜子

(和高怜子67文新)

道端に顔をそろえし燕子花

節子

(國島節子78外英)

小満の蕎麦軽やかに啜りけり

陽花

(野地陽子69外英)

どくだみや兵士のごとく銃掲ぐ

都代子

(坂井都代子66文英)

亡き母に問いたきこともある日かな

(中村剛66文英)

噴水が崩れて佳人現れる

健二

(江澤健二60文英)

夕焼けや詩ごころありて人恋ひて

美音

(向瀬美音82外独)

五月鯉並んで絡んで人の世の

幸子

(稲田幸子67文教)

街道の高札跡や虎が雨

ザザ虫

(小池拓夫64法法)

花冷えやこれからの事過ぎしこと

忠義

(佐野忠義63法法)

石楠花の屋久杉に咲く深山かな

(鈴木榮64経経)

色ガラス通る夏日や礼拝堂

(五十嵐克至60法法)

ちまき解く母の愛情手に宿る

楽醉

(石田順之助60経商)

一夜明けて花の上野の清しさよ

金八

(行方謹四郎60経経)

柏餅緑茶の湯気に溶けて行く

元信

(矢ケ崎元信62経経)

柏餅隠れて光る白き肌

陽酔

(仁科陽江83文国)

手枕の生きる重みや梅熟れる

占爐

(鈴木顯一62文哲)

眠たさの日々の区切りの新茶着く

文世

(峯尾文世87文国)

旅行けば清水港は新茶の香

靖宏

(大輪先生)

次回例会

日時:

六月二十五日(木) 自:十三時 至:十七時

句会場:

東京文化会館四階 小会議室1

兼題:

「茅の輪」
当季雑詠 共 計五句  以上

次回 指導者は峯尾文世先生

ソフィア俳句会
鈴木顯一 (62文哲)

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