カルチャーカフェのご案内
デュッセルドルフソフィア会共催
2022年01月13日
蜘蛛の糸きれぎれ光る冬日かな 宋淵
コロナ禍で迎える二度目の新年となりました。皆様お元気でお過ごしですか。
ドイツに暮らしていると、社会のさまざまな問題に対して、教会が大きな発言力を持っていることに気付かされます。この国ならではのキリスト教のありかたでしょうか。昨年は、ドイツでは大洪水を経験し、気候変動が社会の一大テーマとなりました。今回のカルチャーカフェでは、その環境問題に対して、教会がどのように考え、行動しているか、ただいまご来独中の木村護郎クリストフ先生からお話をうかがいます。宗教を切り口として、この喫緊の課題について、ぜひご一緒に考えてみましょう。下記の申し込み要領によって、どうぞご参加ください。
1月29日(土)12:00 (ドイツ時間) 20:00 (日本時間)開始。 Zoomにて開催いたします。
講師:木村 護郎クリストフ (きむら・ごろうくりすとふ)
1974年生まれ。東京外国語大学ドイツ語学科卒業、一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。現在、上智大学外国語学部ドイツ語学科教授、同大学院国際関係論専攻教員。2022年夏まで、在外研究でライプツィヒに滞在中。専門は言語社会学、ドイツ社会研究。日本であまり知られていない、ドイツのキリスト教界の環境問題との向き合い方が近年の重点テーマの一つ。関連の論考に「キリスト教会はなぜ、そしてどのように環境問題に関わろうとするのか:ドイツの事例から」『上智ヨーロッパ研究』8号、「ドイツのエネルギー転換とキリスト教」『上智大学ヨーロッパ研究所叢書』10、「キリスト教と原発―ドイツの事例から」『地球システム・倫理学会会報』7号、共著書に『今こそ原発の廃止を』(カトリック中央協議会)、『原発とキリスト教』(新教出版社)など。
テーマ:「宗教は『コロナと環境問題』にどう向き合うか~ドイツのキリスト教から考える~」
キリスト教は、人間による自然の支配を正当化したとしてしばしば環境問題の元凶ともみなされてきました。一方で、地球における人間の役割に自覚的な環境思想も育んできました。今回の話では、ドイツにおける環境意識の構成要素としてのキリスト教に注目します。東ドイツの教会からの環境問題の提起が一つの源流ともなった1989/90年の体制転換、脱原発を含むエネルギー転換における教会関係者の役割、環境問題との関連も指摘される目下のコロナ危機への教会の対応といった主題にふれる予定です。教会が、環境問題をどのように捉え、どのような働きを行ってきたかを検討することをとおして、環境問題およびその克服に深く関わる世界観や価値観の問題について考えてみたいと思います。
お申し込み方法:
1月22日(火)までに、culturecafefuchs[at]gmail.comあてお申し込みください。
参加者には、Zoomの招待リンクをお送りいたします。定員がありますので、お申込みはどうぞお早めに。
お願い:
カルチャーカフェご参加は無料ですが、よろしければ、主催者が活動しているNPO、ひゅうまねっとe.V.にご寄付をいただければ幸いです。収益はベナンの学校建設に使われます。寄付先はこちら:https://humanet1986.org/JP/kihu/
お問い合わせ先:
culturecafefuchs[at]gmail.com Tel +49 173 51 45 476
(メールアドレスの[at]は@に置きかえてください)
文責 フックス真理子(1975文史)
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