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ニューヨーク・ソフィア会総会報告書

2021年03月19日

2021年3月6日

 3月とはいえ寒い日々が続いておりますが、皆さま健やかにお過ごしでしょうか。このたび上智大学・大学院ニューヨーク・ソフィア会第57回年次総会が3月6日に開催されました。コロナ禍がまだ予断をゆるさない世情を反映してオンライン形式で行われましたが、国外からの参加者も加わることができたとともに、互いに親近感も感じることが出来た集まりでした。
 冒頭の会長挨拶ではSunny Springer 会長(1991外独)が一年を振り返り、コロナ禍中のため思うように集うことができない今こそソフィア会のようなつながりを持つことが大切だと語られました。
 2020年度の会計報告に続き、新会長・役員選任の決議が行われ、下記の通りの役員が選出されました。

【2021年度ニューヨーク・ソフィア会役員】
会長 我謝京子(1987外西)
副会長 松本博子(1980 外英)
会計 ダイアモンドこずえ(1985 外英)
書記 エドガー鮎美(2009比比)・もたい麻子(1987文英)
広報 野見山知寿(1990文心)
名簿・イベント サニースプリンガー(1991外独)

 新会長・役員による挨拶に続いたのはニューヨーク・ソフィア会アドバイザーとなられた篠崎晃さん(1960外西)による乾杯の音頭。上智らしく日本語・英語・スペイン語で立て続けに乾杯をし、「暦の上では春となった。でもコロナが過ぎ去り本当の春が訪れることを切に願いつつ」という篠崎さんの音頭の後の乾杯の声には皆の気持ちが一段とこもっていました。
 ゲストによる基調講演は、このたび国連事務総長代表兼国連コソボ暫定行政ミッションベオグラード事務所長となられた山下真理さん(1988法国)と我謝新会長による対談。
 複数の民族・宗教・言語が共存する地域の中心にあるベオグラードに2週間前に赴任された山下さんは、長年の紛争に疲れ果てた人々に「対話で和解することは大切」と口で言うのではなく、その人々の経験を理解していかに助けることができるかが毎日の課題であると語られました。その際、「広い目で世界を見る」という考えに基づいた上智のアプローチは世界平和につながるものなのだと改めて認識なさったとのこと。
 山下さんにはさらに、海外に住む日本人であれば、誰もが勉強になるとともに勇気を与えられる貴重なお話を伺いました。
 国際社会で活躍する際、「日本人として持っている感性は世界的に通用する」という言葉は参加者一同に刺激を与えるものでした。欧米では自己を主張し、自分を前に押し出すことが必要と言われている。でも、物事は必ずしも白と黒ばかりではないことを理解することや、非言語コミュニケーションも大事であるとみなす文化が世界規模で見ると大半である。日本人はそのような観点を身につけているので世界的に通用するアプローチを持っている、と説明される山下さんに一同聞き入っていました。
 職場における男女平等問題についてもこれには構造的なものが多いと語られ、国連で実施されている制度を挙げ、このような制度をモデルにその壁が取り除かれれば達成することができるという見解もいただきました。
 続いた質疑応答と参加者近況報告は、日本から参加した現役の上智大生の抱負も交えてとても生き生きとしたものとなりました。
 Nonverbalなコミュニケーションという大事なスキルを身につけている日本人には国際社会における活躍の場は充分ある、という心強いメッセージを頂いた ― 新副会長の松本博子さん(1980外英)によるこの閉会の言葉通りの会となりました。

広報担当 野見山知寿(1990文心)


 

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