金祝燦燦会、2025年度留学生向けの勉学奨励金授与式を開催
2025年08月19日
2025年度の金祝燦燦会勉学奨励金授与式が去る7月31日紀尾井亭「葵の間」で行われました。式には、今年受給することが決まった15名の留学生の内欠席の1名を除く14名と、サリ理事長、横山副学長をはじめ、杉本学生局長、中村ソフィア連携室長など来賓の方々および燦燦会の会員、併せて40名余りが参加しました。
式は濱口前燦燦会会長の指揮による上智大学校歌の斉唱に始まり、続いて会長の畔柳より、燦燦会が様々な活動を行う中で勉学奨励金が様々な活動の原点であり、今年で13回目を迎える間、累計で118名の留学生に総額602万円を支給してきたこと、そしてその原資は全て会員による「一口千円募金」によって賄われていることなどの紹介がありました。
サリ理事長は挨拶の中で、「今日はイエズス会にとってもっとも大切な創立者イグナチオ・デ・ロヨラの祝日であり、その日に上智大学の多様性を体現する留学生の皆さんの受賞をお祝いすることはまさにHappy Feastです。イグナチオの祝日おめでとうございます、そして皆さんの今日の受賞おめでとうございます」と祝福の言葉を述べられました。横山副学長は、「燦燦会が発する光は今日のように皆さんを応援してくれる温かい光です。皆さんが将来大きく成長した時きょうのことを思い出し、今度は皆さんが燦燦と人を照らす人になって下さい」と留学生達に語りかけ、「燦燦会のゴールデンエイジャーの志を学生たちと受け止めて次の世代を育てていきたいと思っています」と、燦燦会の会員へのメッセージも送られました。
この後、ヨーロッパ、アジア、アフリカの8か国からの15名の留学生の名前と所属学部が読み上げられ、会長から一人ひとりに5万円の奨学金の目録が手渡されました。
留学生を代表して、インドネシア出身のアグサントゥラ・アロイシウス・ディマスさん（物質生命理工学科1年）は、「燦燦会からのサポートは経済的な負担を軽減してくれ、本当に大切な事に集中することを可能にしてくれます。科学を通じて母国に変化をもたらし、健康的な未来に貢献したい」と挨拶しました。また、ドイツ出身のイブラヒム・ファルドーサさん（グローバル社会専攻2年）は、「世界中の人々が日本で学びたいと夢を持っているが、多くの人にとって日本への道は難しい。金銭的なハードルと、リスクが高すぎる。留学生として学校の授業や研究に、仕事や暮し、経済的なストレスを持ち込むことはとても難しい」とし、それだからこそ「今年の受賞に私を選んでくれたことにたいし私の心からの感謝を伝えたいと思います」と述べました。
最後に石川副会長が英語で閉会の言葉を述べ、「私たちの目標はあなた達を支えることです。そして、この奨励金は燦燦会の全国の会員からの募金で支払われていますが、全ての会員は退職者や年金生活者です。彼らの募金は、あなたたちの未来を信じていることの表れです。皆さん、どうか素晴らしい学業、学生生活を続けて下さい、そして日本での生活をエンジョイしてください」」と呼びかけました。
記念撮影の後、懇親会に移り、留学生達と学生センターのスタッフ、燦燦会会員が軽食をつまみながら、専攻する研究課題のことや、日々の暮らし、また会員の海外経験など懇談の輪がいくつも広がりました。奨学金の一人当たりの金額はささやかなものですが、金額の多寡にかかわらず、この奨学金が彼ら彼女らにとって人生の忘れられない一齣になっていることを確信する一日でした。
金祝燦燦会会長 畔柳文雄（1968理物）
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