ジェラルド・バリー先生
外国語学部英語学科70-51クラスの有志として、ジェラルド・バリー先生に感謝の言葉をお伝えすることは、大きな喜びです。また他の学年、世代の皆さんともこの感謝の気持ちを共有できれば幸いです。
1970年に入学した私たちは、70-51クラスの担任としてバリー先生をお迎えしました。厳しい授業で知られた英語学科教授陣の中で、バリー先生はつねに温和に学生に接してくださり、女子に比べて明らかにできの悪い男子学生を励ましてくださいました。
雨が降っていた日の午前中のL.L.(Language Laboratory)での授業では、「雨の日は食堂が混むから、授業は早めに切り上げましょう。」とおっしゃって、本当に授業を終わってしまったことを覚えています。これは、先生のユーモアを示す一例ではないでしょうか。
当時、直接授業を受け持っておられなかった女子クラスにも先生のファンは多く、メンストで彼女たちから呼び止められ、熱心にお話しされている先生の姿をたびたびお見かけしました。
1973年に設立された上智短期大学の初代学長として四谷を離れられるまで、私たちの学生生活を見守ってくださいました。共通の必修授業がなくなってもクラスの雰囲気を維持できたのも、先生がいてくださったからだと感じています。
バリー先生が2006年秋の叙勲で瑞宝中綬章を受章されたのを機に、2007年1月に先生のお祝いを兼ねて、初めてのクラス会を開くことができたのは記憶に新しいところです。久しぶりにお会いした先生は、相変わらず柔和な微笑を絶やさず、教え子の一人ひとりをよく覚えていてくださいました。
バリー先生は現在、聖イグナチオ教会の助任司祭として教区の司牧にあたられていますが、足元もしっかりしておられ、御ミサの説教での諭されるようなやさしい語り口は、当時の授業を思い起こさせるものです。
いつまでもお元気でおられることをお祈りするとともに、また四谷でお会いできることを切望します。
(文責:鈴木 博文)
外国語学部英語学科70-51クラス有志
江口 三郎 / 小原 孝夫 / 鈴木 博文(代表)
野田 牧人 / 尹 泰玄
ジェラルド・バリー先生略歴
履歴・職歴
1927 |
USA ルイジアナ州、ニューオーリンズに生まれる |
1950 |
イエズス会入会 |
1956 |
来日 |
1963 |
聖イグナチオ教会で叙階 |
1965 |
上智大学、外国学部英語学科 |
1973 |
上智短期大学学長 |
2004 |
聖イグナチオ教会助任 |
2006 |
瑞宝中綬章を受章 |
Memories 恩師への謝辞