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2023年度 会務報告
― 会員大会での報告に代えて

2023年06月16日

上智大学ソフィア会会長 鳥居正男

はじめに

 今回は昨年の秋の代議員会に続き対面にて5月20日(土)に2023年度春季全国代議員会を開催することができました。準備に当たられた方々およびご参加くださった会員の皆様には感謝を申し上げます。また、私は本日で会⾧としての任期が満了いたしますが、2年9か月の間サポートをしていただきありがとうございました。
 また、本日の審議におきまして会長職再任のご承認を頂戴しました。重ねて感謝申し上げます。
 このほぼ3年間は、学院と大学の経営もコロナの影響でご苦労が多かったと思います。厳しい財政状況を支援するために、一昨年はハイフレックス授業環境整備の支援に3000万円、昨年はウクライナからの留学生支援に2000万円の寄付をさせていただきました。このような厳しい時期にソフィア会として大学を支援でき嬉しく思います。
 上智大学は素晴らしい教育を実践し、東京の真ん中の四谷という場所にも恵まれているのですが、他の有名校と比べると、知名度がまだ控えめであることをとても歯がゆく思っています。また、上智出身ということを前面に出さない「隠れソフィアン」、社会人との会合で会った人が最後に「実は私上智なんです」と名乗る、「実は上智」のパターンが多いと言われてます。
 ソフィア会の活動が、母校の知名度アップ、そして、卒業生がソフィア出身だということを積極的に発信する風土作りに貢献できることを願っています。引き続き代議員の皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
 では、今回の全国代議員会の報告に移らせていただきます。

1. 3年間を振り返って

今期の執行部は今回の春季全国代議委員会をもって一区切りとなりましたので、まずこの3年間を振り返ります。

(1)新型コロナ禍での運営

・コロナ禍の逆境を逆手に取ってオンラインを活用し、国内の遠方あるいは海外からの参加も可能な、新たな魅力ある運営を実現。

(2)母校への貢献・現役学生への支援

・コロナで学業を続けることが困難になる学生支援
オンラインと対面のハイブリッド教育の環境整備支援
ウクライナからの避難民学生10名の学業、生活面支援


・ほか、大学への特別寄付
コロナ支援金:2020年6000万円。2021年3000万円
ウクライナ学生支援:2022年2000万円


・ソフィア会からの積立額500万円/年を1000万円/年に増額する旨、昨秋の代議委員会で承認を得た。

(3)上智大学・学院との協調体制の強化

・緊急支援の寄付による大学との関係強化

・社会人プログラムのSophia Professional Studiesへの支援

・ソフィア未来募金推進委員会の活動

(4)卒業生とのネットワーク強化

・グローバルカフェを通じた海外ソフィア会との連携強化。
南北アメリカ、アジア、ヨーロッパ、アフリカの海外ソフィア会とZOOMによる情報交換会を開催。

・海外へはばたく素晴らしさを現役学生に伝えるビデオメッセージを企画中。


・地域ソフィア会全国大会開催
2022年9月24日、松本市に於いて、佐久間勤上智学院理事長、曄道佳明上智大学学長をお迎えして信州大会を開催。今回の参加者は約170名。


・全国地域ソフィア会連絡会議開催
第2回全国地域ソフィア会連絡会議を、3年ぶりに10月29日(土)に開催。


・学部学科同窓会組織強化
23年3月末日現在23団体が登録済み。


・ソフィアンズクラブの利用者拡大
卒業式、金祝など、イベント時にオープンハウスを実施。


・広報の情報発信
ソフィア会の会報「ソフィアンズナウ」(年2回)および同号外(年1回)の定期刊行と月2回のメールニュースの配信とソフィア会Webサイトの運営。


・2022年10月8日第4回ソフィアンズ顕彰授賞式を実施。13名が受賞。

(5)効率的な会議運営の実施

・常任委員会における確定資料の事前配布の実施。会議での資料プレゼンを割愛。質疑応答と決議に絞ったことで会議時間1時間を実現。

(6)ハイブリッド方式を生かしたイベント展開

・同方式の採用により、各種講演会に国内遠方や海外からの参加が可能に。

2. 2022年度を振り返って

(1)上智学院・大学との協力・連携強化

・金・ルビー・銀・銅祝式典、祝賀会開催調整
2020年と2021年の式典は昨年の2月に開催。

・世界ランキングQS Global Surveyへの協力
QS Global Employer Surveyは、2022年度分リスト345件(2021年度比133件増)提出。評点は18.4P→20.2Pへ上昇。

(2)現役学生支援の継続

・生活支援奨学金:計13名(1年次4名、2年次5名、3年次4名)計650万円

・海外留学支援奨学金:計14名(①長期交換留学5名、➁短期留学9名)計514万円

・文化系26団体に336万円、体育団体連合会本部及び体育会41団体に664万円の支援金を贈呈

・ソフィア祭実行委員会に60万円の支援金を支出

(3)卒業生とのネットワーク強化

・グローバルカフェ開催(計10回、初めてアフリカ地区とも開催)

・新施策「現役学生へのメッセージ」動画を作成、発信予。

・地域ソフィア会コミュニケーション支援3点セット(Zoom会議設定サービス、国内地域ブロック単位役員・事務局宛のメール転送サービス、Web簡易掲示板のシステム)の提供。

・2021年度に開始した各種ソフィア会へのZoom会議設定サービスの提供。

(4)各種イベント開催

・オールソフィアンズフェスティバル(ASF)(5/29)―事業企画委員会

・骨髄バンクについてもっと知ろう!講演会 

・ウクライナ学生へ浴衣プレゼント (国際委員会)

・「経営者に聴く」シリーズ:ソフィア会・上智大学共催講演会(7/21)
講演者:エステー(株)社長 鈴木 貴子(すずきたかこ)さん(外・イスパニア)
演題:「空気をかえよう」 ブランドイメージを活かした経営革命について
講演会としては初めてのハイブリッド開催参加者300名

・ソフィアンズカップ・ゴルフ大会(9/5)

・第11回地域ソフィア会全国大会(9/24)

・ソフィアン国家公務員と話そう(10/26)

・全国地域ソフィア会連絡会議開催(10/29)

・コムソフィア賞授賞式と記念講演会(11/15)

・第4回ザビエル杯日本語スピーチコンテスト(12/3)

・ASC(オールソフィアンのクリスマス) (12/9)

・スターバックスコーヒージャパン水口貴文(みなぐちたかふみ)CEO講演会(1/31)

(5)健全な財務計画

  終身会費納入率は97.2%と前期から上昇。
学部生では99.1%ととても高い納入率。
留学生を除く日本人学生納入率は99.4%( 留学生74.3%)

22年度期末の積立金は、以下のように積み増しになっている。
期首積立金:2億5949万円
期末積立金:2億7151万円

ただし、維持会費(運営協力費)は、収入目標450万円に対し284万円にとどまった。

3. ソフィア会運営方針

(1)開かれた透明感溢れる組織であること

・だれにでも開かれてオープンな組織であること。

(2)多様性に富むチームであること

・いろいろなバックグラウンドを持った人が生き生きと参加できる会であること。

(3)「つなげよう、拡げよう、深めようソフィアンの絆」の深化

・ソフィアンのネットワークを広げて一体感を強める。

(4)ソフィア会のミッションに忠実に身の丈の範囲でしっかり実行すること

・ボランティア組織という身の丈の範囲の中で、決めたことはしっかり実行する。

(5)組織の効率的な運営を心掛けること>

・活動の時間が負担にならないように効率的な会の運営を心掛ける。

4. 2023年度に向けて

(1)New Normalに柔軟に対応

・今後も続くと思われるWith コロナの社会環境に。臨機応変、柔軟に対応する。

(2)「2020年度から5年間の将来ビジョン具体的施策」推進

・今年度は同ビジョンの4年目。社会環境の変化に機敏に対応しつつ、必要な見直しをしながら進めていく。

(3)学院・大学との連携強化

・良好な協力・連携の関係を更に進める。

(4)学生支援の強化

・どのような支援が必要かを見極めて積極的に支援を進める。

(5)卒業生とのネットワーク強化および新たな仲間の獲得

・卒業生の帰属意識の醸成。
「隠れソフィアン」や「実はソフィアン」から「私はソフィアン」「私もソフィアン」へ

(6)卒業生と現役学生との接点の強化

・現役学生向けの活動を継続。学院・大学とも共に検討。

(7)健全な財務計画

・過去2年間は新型コロナの影響で学院に対して計5,000万円の支援を実施。

・2023年度以降の特別な支出にも対応できるよう、積立金の積み増しを目指す。

補足事項

今後のイベント開催等。

(1)ハイブリッドと対面の会議・イベント運営

・対面でのイベント、オンラインのみでのイベント、両者を融合したハイブリッドのイベントなど、企画に応じて使い分け、積極的に開催する。

(2)金・ルビー・銀・銅祝祝賀会

・2020、2021、2022各年度は大学主催の式典は2月に開催済み。祝賀会は未実施。

・2023年度は式典、祝賀会ともに2024年2月に開催の予定。

(3)地域ソフィア会全国大会開催(鹿児島大会 9/9~9/10)

(4)全国地域ソフィア会連絡会議開催

・地域ソフィア会同士にとって有意義な情報交換の場であり、毎年開催を考える。

おわりに

募金へのご協力のお願い

ソフィア会奨学基金の基本財産は1億円あります。毎年の積み立てで2029年までに2億円を達成する計画です。2億円の目標達成にはまだ不足していますので、皆様にはSOPHIA未来募金の使途を「ソフィア会奨学基金」と指定していただき寄付のご協力をお願いいたします。
ソフィア会維持費(運営協力費)はソフィア会の運動資金の支援金として、会員の皆さんに助けていただいています。一昨年は1091名より480万円。昨年は284万円。今年度は450万円と高い目標を設定させていただいています。ご協力をお願いいたします。

ソフィア会奨学基金への募金
2029年度残高目標2億円
累計1億2310万円

ソフィア会維持会費(運営協力費)
2023年度目標450万円


素晴らしい母校に誇りを持つ仲間の輪が力強く広がっていくよう、皆さんと一緒に進んで参りますので、皆さまからのさらなるご協力をよろしくお願いいたします。