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2022年度 会務報告
―会員大会での報告に代えて

2022年06月16日

上智大学ソフィア会会長 鳥居正男

はじめに

 依然、新型コロナウイルスの状況がはっきりしない中、今回もオンラインにて5月21日(土)に2022年度春季全国代議員会を開催することができました。準備に当たられた方々およびご参加くださった会員の皆様には感謝を申し上げます。
 昨今のウクライナの悲惨な状況をニュースで見聞きするたびに、胸が痛みます。上智大学はウクライナからの学生を受け入れる準備をしていますので、ソフィア会としても積極的に、学生へのサポートを進めて参りたいと考えております。
 一方で、この2年間、新型コロナに振り回されてきましたが、特に大学の運営はご苦労が多かったこととお察しいたします。大学のきびしい財政状況の支援に、多くの卒業生から寄付が寄せられました。ソフィア会からも、皆様のご賛同のもと、コロナ特別支援金として一昨年の6000万円に続きまして、昨年は3000万円の寄付をさせていただきました。この寄付がウクライナからの学生の受け入れのお役にたてればうれしいです。
 また、一昨年、昨年と開催できず順延になっていた、金・ルビー・銀・銅祝の式典が、曄道学長のご英断で2月に四谷キャンパスで開催されました。多くの卒業生が、建物が増えたことに驚きながら、上智が、東京の真ん中ですべての学部が揃っている、素晴らしい大学であることを再認識する幸せな機会となったことと思います。
 今年度は"withコロナ"から"afterコロナ"への移行を視野に入れながらの運営となる、ソフィア会にとって大事な一年になります。ニューノーマルに備え、新たな試みを検討、実行されている大学に、ソフィア会も積極的に貢献し、ソフィア会のミッションである「大学への貢献・学生支援」と「卒業生のネットワーク作り」という原点に立ち返り、しっかり活動していきたいと思っております。
 では、今回の全国代議員会の報告を致します。

1. ソフィア会運営方針

これは昨年もお示ししたことですが、大事なことですので繰り返しになりますが説明させていただきます。

(1)楽しく気分の良い会であること

・母校のために貢献しようという気持ちを持った仲間のボランティア活動なので、楽しく気分の良い会であること。

(2)多様性に富むチームであること

・いろいろなバックグラウンドを持った人が制限を感じることなく生き生きと参加できる会であること。

※今年は 3名の若いメンバーが公募制度に応募して専門委員に加入。

※女性比率:副会長の3分の1、常任委員会の36%。専門委員会委員長12人のうち3人。監事は女性と男性1名ずつの体制。

(3)効率的な運営を目指し無駄は排除すること

・活動の時間が負担にならないように効率的な会の運営を心掛ける。

(4)身の丈に合った活動をすること

・手を広げ過ぎず、やると決めたことはしっかり実行する。

(5)開かれた透明感あふれる組織であること

・だれにでも開かれてオープンな組織 を目指す。

2. 2021年度を振り返って

昨年度の振り返りとしては、以下の8つの点を主に挙げたいと思います。

(1)新型コロナウイルスによる制約

・会議やイベントはオンラインが中心となり、キャンセルや延期せざるを得ないものもあった。

(2)効率的な会議運営実施

・対面会議は出来なかったが、常任委員会は10回開催。毎回ほぼ全員が参加。

・完成度の高い資料を基に、効率的な進行ができた。

(3)将来ビジョンにかかわる活動の進展

・専門委員の公募に3名の若手が参画。

・常設委員会・新設専門委員会が本格始動。

・上智学院との卒業生データの共同利用など、ソフィア会会員の連絡先把握率向上を推進。

(4)母校への貢献・現役学生支援継続

・コロナ禍学生への緊急支援
ソフィア会予算から3000万円寄付
卒業生個人・団体から2358万円寄付

・ソフィア会奨学金
28名の学生に818万円給付
留学支援奨学金318万円給付(交換留学2名、短期プログラム16名)
生活支援奨学金500万円給付(2020年度入学者4名、2021年度入学者6名)

・学生課外活動支援金1000万円贈呈
前期(7月22日)文化系17団体、体育会41団体
後期(3月16日)体育団体連合会、音楽協議会、演劇協議会、アメリカンフットボール部

SRSG(難民支援)、ロシア語劇、個人3名

(5)ソフィア連継室をはじめとする上智大学・学院との協力・連携強化

(6)オンラインを生かしたイベントの実施

・ASF(All Sophians' Festival)

・ASC(オールソフィアンのクリスマス)

・様々な講演会、トークショー

・ソフィアン国家公務員と話そう

・第3回ザビエル杯日本語スピーチコンテスト

(7)卒業生とのネットワーク強化

・ソフィアグローバルカフェを世界3地区で開催。

・華鷲会との交流会開催。

・国内地域ソフィア会コミュニケーション円滑化のための支援。

(8)健全な財務計画の実現

・終身会費納入率は97%。

・維持会費(運営協力費)1091名より 480 万円の協力あり。

・積立金残高は前年度末よりも2千万円増加の2億6000万円を達成。

3. 2022年度に向けて

今年度の運営目標として、以下の7点を掲げます。

(1)「2020年度から5年間の将来ビジョン具体的施策」の推進

(2)大学サポート、学生支援の強化

(3)卒業生とのネットワークの強化

(4)卒業生をソフィア会に繋ぐ工夫

・より魅力あるイベントの開催

・よりオープンなウェブサイトの構築

(5)ソフィア会を支える仲間の増強

・女性、若手を含む多様なメンバーの増員

・新たな代議員候補の発掘

(6)事務局機能の一層の強化

(7)健全な財務計画の継続

・積立金は1500万円増加の2億7500万円を維持出来る予定。

4. 補足事項

今後のイベント開催等について、何点か補足させていただきます。

(1)ハイブリッドの会議・イベント運営

・オンラインでの開催には一体感の希薄さなど課題はあるものの、開催場所や時間の制約を受けにくいといった利点もあり、コロナ終息後も「オンライン+対面」のハイブリッド運営を進める。

(2)金・ルビー・銀・銅祝祝賀会 2020年、2021年、2022年分開催支援

・大学主催の式典は2月に開催済み。

・祝賀会を主催する「実行委員会」を支援する。

(3)地域ソフィア会全国大会(信州大会)開催

・過去2年間の延を経て、今年は9月24日・25日で準備。

※ただし、コロナの様子を見て最終決定するものとする。

(4)全国地域ソフィア会連絡会議開催

・3月の予定だったが秋以降の開催を検討 。

おわりに

最後になりますが、募金活動への会員の皆様からの日ごろのご理解・ご協力にあらためて感謝いたします。
なお、現在は主に以下の3つの募金対象を掲げております。

・ソフィア会奨学基金

2029年度残高目標2億円

・ソフィア会維持会費(運営協力費)

2022年度目標450万円

・コロナ禍学生支援

皆さまからのさらなるご協力をよろしくお願いいたします。