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会務報告
――会員大会での報告に代えて

2021年06月28日

上智大学ソフィア会会長 鳥居正男

 コロナウィルス感染症の影響で、昨年4月以来、ソフィア会の活動は全国代議員会、ASF、ASC、講演会などすべてオンラインで行わざるを得ない状況が続いています。そのような状況の中、5月22日(土)に2021年度春季全国代議員会を、続いて5月30日にASFを開催しました。準備に当たられた方々および参加くださった会員の皆様のおかげで無事に盛会のうちに終えることができました。また、日頃からソフィア会の活動をご支援いただいておりますことに感謝申し上げます。
 全国代議員会において、会則の中の会員大会に関する部分の改正が承認されました。これは、昨年、今年と対面での会員大会を開催することが難しい状況に対応するための改正で、会則第20条に「会長による会務報告をホームページ等へ掲載することをもって会員大会に代えることができる。」という文言をつけくわえました。
 さっそく、改正条項を適用し、以下の会務報告をホームページに掲載することをもって、2021年度の会員大会に代えさせていただきます。
 秋からは、大学構内での活動が再開でき、皆様とお目にかかれるようになることを楽しみにしています。


1. ソフィア会運営方針

 ソフィア会は母校への貢献を志す同窓生のボランティア団体ですので、楽しく、気分のよい、透明感溢れる活動に努めます。同窓会専門シニアが多く敷居が高いというイメージ払拭し、様々なバックグラウンド、志向、年齢層の卒業生が、制限を感じることなくソフィア会に参加できるように致します。今まで以上に女性の参加比率を高めると共に、ソフィア会役員も女性を増やします。改革途上ではありますが、昨秋より、常任委員22名中女性8名、副会長6名中女性2名、監事2名については男女1名ずつ、12の専門委員会の内3つで女性委員長が誕生しましした。
 活動への参加が時間的に負担にならないよう、効率的な会の運営及び身の丈にあった範囲での確実な活動を心がけます。

2. 2020年度を振り返って

 新型コロナによる制約を受けた1年ではありましたが、母校への貢献・現役学生支援を拡大しました。やむを得ず延期したイベントもありましたが、多くのイベントをオンラインに切り替えて開催しました。オンラインのメリットを活かし、海外在住ソフィアンにご登壇いただき、海外からの視聴も可能にしました。
 たとえば、Net de ASF、ASC、和太鼓奏者酒井奈美子さんのトークショー、ザビエル杯日本語スピーチコンテストなどです。上智学院や大学との連携も強化しています。学院との連絡会議の定例化を通じ意思の疎通をはかり、積極的に情報を共有しています。理事長・学長をはじめとする学院・大学のキーパーソンとの定期的情報交換も継続しています。
 ソフィア会の活動の中心は専門委員会ですので、主体的かつ効率的に運営していただき、ソフィア会として迅速な意思決定を行っています。たとえば、年10回の常任委員会では、参加者が事前に資料を熟読し、本番では意見交換に専念できるように運営方法を変え、会議時間を1時間程度に短縮しました。また、活動の広がりを受け、一つの委員会への負担の偏りを平準化するために4つの委員会も新設しました。学生支援・奨学金、学部・学科同窓会、ソフィアンズクラブ、社会貢献推進の4つです。
 現役学生支援の拡大について申し上げます。コロナ禍の学生に緊急支援を行うため、2020年度コロナ禍学生支援募金を実施しました。実績は9,590万338円(内訳:ソフィア会本体:6,000万円、卒業生個人:3,104万8,218円、団体:485万2,120円)となりました。
 2019年度には、ソフィア会の会員念願の「ソフィア会奨学金制度」がスタートしています。2年間で計22名の学生に対して合計683万円を給付しました。2021年2月には、本奨学金制度の安定的な給付継続のために「ソフィア会奨学基金」が設立されました。また、学生課外活動支援金として、総額1,000万円を授与しています。ソフィア祭へも60万円を支援しました。卒業生への記念品も贈呈し、喜んでいただきました。ソフィア会終身会費の納入率は98%であり、維持会費も目標の350万円達成し、健全財政を担保できていますのでこの場を借りて御礼申し上げます。

3. 2021年度に向けて

 2021年度は将来ビジョン推進2年目となりますので、施策を進めて参ります。2020年度の活動をさらに進化させ、改善して行く年とします。コロナの収束がはっきり見通せませんので、計画が変更になることがあるかもしれませんが、卒業生とのネットワークを強めます。多くの卒業生が日本のみならず海外で活躍していますので、そういう卒業生を学生に知って貰うよう、講演や対話機会を増やして参ります。海外ソフィア会とのネットワークを強化し、海外ソフィア会に日本からの留学生をサポートして貰うようします。
 ソフィア会との接点を持っていない卒業生が多いので、ソフィア会の登録団体に入って貰う、イベントに参加して貰う、メールニュースに関心を持って貰う、学生の興味を引くイベントを開催してソフィア会に関心を持って貰う、そして卒業後もソフィア会に参加して貰う、といった取り組みを強化します。このような取り組み強化を支えるためにも事務局の機能をさらに強化して参ります。
 ハイブリッドの会議・イベント運営も増やします。現役や遠方からの参加が増えますし、海外と繋ぐイベントの場合はオンラインだからこそできることが多々あります。昨年開催できなかった、金・ルビー・銀・銅祝のイベントは、昨年の2020年分と今年の2021年分を別々にこの秋以降に対面でできるか検討しています。国内大会である信州大会は2度延期となりましたので、来年こそは開催できるよう入念に準備致します。
 最後に、募金・支援について申し上げます。ソフィア会奨学基金への一般会員からの募金においては、2029年度に基金残高2億円達成を目指して、毎年会員の皆様から年500万円のご寄付をお願いしています。基本財産1億円に、毎年ソフィア会からの予算支出分として500万円、会員の皆様からの募金目標額500万円、計1000万円を2020年から10年繰り返し、2029年までに2億円を達成する計画です。
 2020年度は募金目標額500万円に対し77万円の実績と大変厳しい状況です。「寄付疲れ」の声が聞こえることもありますが、「また寄付か」ではなく、募金をしたくなるようなコミュニケーションを含めた工夫を検討して参りますので、学生およびソフィア会へのご支援を引き続きよろしくお願い致します。


2019年の会員大会の様子