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フランス・ルクセンブルグ・ドイツ3ヶ国の旅 -第2回 上智大学のルーツをたどる旅-

2011年04月12日

上智の旅2回目が催行された。
昨年に引き続き、今回も参加した。
私同様二度目という方も、多く参加された。
細川副会長のお言葉を借りれば
「昨年があまりにも有意義だったので
今回も参加しました。」

昨年はいわば上智大学の現在を知り、
未来をどう築くかという旅であった。
イエズス会本部、ジェズ教会を訪ね、
グレゴリアン大学で講義を受け、教皇様に
近いところで、世界中から集まった信者達の
熱狂をみる事で、「もともと上智は国際的であった」ことと
「世界に並び立つ」意味が十分に理解できるたびであった。

今回は、根底に流れるキリスト教を理解する為に
練り練られた巡礼であった。オロリッシュ団長が
おっしゃる本当のヨーロッパを巡る中で、キリスト教は
生活そのものである事が理解でき、2000年を超えて
現在も様々な活動が行われている事が肌でわかる旅であった。
世界遺産に登録されている教会を中心とした街並と、
日本で言えば伝統芸能的なお祭りがキリスト教の行事
そのものである事、現代における若者に対する信仰の大事さを
教えるための様々な取組みが真剣になされている事,等々。

そうした中から生まれた7人の学生による誓願(神さまとの約束)が
イエズス会となり、ミッションとして、世界に広がる。
7人の学生が逍遥したモンマルトルの丘まで7キロの道を
在学生と卒業生が一体となって、歩き通し、誓願をたてた小聖堂で
いただいたミサは、同行した7人の先生方も感動される素晴らしい
ミサであった。先輩/後輩の垣根がとれ兄弟となったような気がした、
ミサであった。
キリスト教の精神がケルンで実態となり、敗戦国であるにもかかわらず、日本への経済支援が行われ、上智大学とイグナチオ教会がたてられたことは、過去の事ではなく、現在も続いている事を知り、言葉を超えた感謝の念が共有された事も、この旅の大きな意義であった。

今回の旅の途中に、大震災が起きて、参加者の中にも、被災された方もいた。
その心配/心労を少しでも和らげてくれたのが、「祈っているからね」「共にいるからね」と伝えてくださいというケルン教区の司教様のお言葉であった。
私も、街を歩いていて、同じような声をかけられた体験を持つ。
「私達は祈るしかないのです。」とドイル先生が旅の最後にいわれた事が、
違和感なく受け入れる事が出来たのも今回の旅が巡礼であった証と思う。

上智大学はキリストのミッションである事を、再確認できた巡礼の旅であった。

有馬啓介(1973法法)