フランス文学科同窓会:「仏文カフェ」のご報告
2019年06月18日
5月26日(日)ASFの日の午後、「仏文カフェ」が開かれました。同窓生が気軽に立ち寄り旧交を温められる場を設けたいと始まったこの催しも、今年で7回目となりました。
総会では細郷会長より同窓会活動の概況についてお話がありました。「2013年の立上げ以来役員や仏文カフェ幹事などは変わっていないが、そろそろ新しいメンバーに加わってもらい世代交代と活性化ができればよい。この会も来年で一旦休止とし、新しい方向性を探っていくことも考えている。」とのことでした。
続いて湯原かの子さん(71年卒)より、「ジャポニスム2018とフジタ」というタイトルでお話をいただきました。湯原さんが昨年パリ国際大学都市日本館でされた「フジタと戦争」という講演の内容をもとに、筆まめだったというフジタの書簡の一部を紹介しつつ彼の様々な側面を私たちに見せてくださいました。フランスでそして世界で認められるようになるのだという野心や、打算をあけすけに語っている一方で、彼は芸術に真摯に向き合う姿も見せていました。フジタは戦争画という新たなジャンルの芸術を打ち建てようとしたのではないかというお説には目を開かれた思いでした。引用されたフジタの"生の声"からは意外な彼の実像が垣間見え、今後作品を見る眼も大きく変わりそうな興味深いお話しでした。
田崎洋子さん(88年卒)のシャンソンライブは3回目となり、お目当てに来て下さる方も増えたようです。秘めた情熱を感じさせる歌とアコーディオンの調べに一同聴き入りました。そこに卒業生のお子さんがダンスで飛び入り参加してくださるという微笑ましいハプニングもありました。さらに今年は全員が4つのグループに分かれて「Frère Jacques」を輪唱するという仏文科ならではの試みもあり、フランス語という絆を再確認できた楽しいひと時でした。
林なつこさん(07年卒)のオリジナル絵本や絵はがきの販売が今回もありました。毎年同行してくださるお嬢さんの成長ぶりを拝見するのもまた嬉しいものです。
仏文科教授澤田肇先生の近著も展示されました。
今年もこの和やかな会にご参加、ご協力くださった皆さま、ありがとうございました。
幹事役の小林かおるさん、小泉滿利子さん、清水珠代さん、ありがとうございました。
幅広い年代の同窓生が気軽に交流できるような新しい形が、今後見つかりますよう念じております。
(文/85年卒 三輪有紀)
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