第6回「仏文カフェ」のご報告
2018年07月05日
5月27日(日)、ASF All Sophians' Festival の日、12時より16時まで、11号館719教室にて「仏文カフェ」を開きました。
フランス文学科の卒業生がお世話になった先生方にお目にかかったり、旧交を温めたりできる場があったらといいなぁ、と2013年に試しに出店した「仏文カフェ」でしたが、6回目となる今年は、会場が狭く感じられるほど多くのOGOBの皆様にご来場いただきました。(芳名録には50名ほどのお名前の記載がありました)
途中、13:00より、フランス文学科同窓会の「総会」を開催しました。本同窓会は、ASF 2013にて第1回「仏文カフェ」開催後、同じ年の秋、11月1日に設立されました。そのため「総会」は、翌2014年が第1回。今年は5回目となります。
役員より平成29年度の活動報告をいたしました。続いて、フランス文学科教授の永井敦子先生より、お世話になった先生方の近況と現在のスタフ体制、在校生の様子、などをご報告いただきました。温かな愛情あふれる永井先生のお話からフランス文学科の若い世代の息吹を感じて、一同笑顔になりました。
13:30~14:30は、ポール・クローデル生誕150年の特別企画として、湯原かの子さん(71年卒)に「ポール・クローデルをめぐる二人の女性」とのテーマでお話しいただきました。クローデルの美しい姉で彫刻家のカミーユと、クローデルの愛人ロザリーについての貴重なご研究を、学生に戻った気分で拝聴しました。
特に、カミーユの悲運な一生は、その生い立ち、彫刻家オーギュスト・ロダンとの師弟関係と恋愛関係、挫折と不安、ロダンとの別離、など、年代を追って濃やかにご紹介いただき、湯原さんのカミーユへの深い思いに感じ入りました。"官能的"な作品「接吻」や、内面が"寓意的"に表現された「分別盛り」、など、カミーユの彫刻作品をたくさんの画像でご紹介いただき、美術鑑賞の奥義をも伺えたひとときとなりました。
やがて精神を患い、死を迎えるまで30年間、精神病院に隔離されることになるカミーユの、美しいポートレート写真が脳裏から離れません。
湯原先生のお話の後、松田光司さん(85年卒)が飛び入りで、ロダンの親しい友人:画家ウジェーヌ・カリエールと美の世界の魅力について、熱くご紹介くださいました。また、フランス語婦人会会長の神野優子さん(74年卒)より活動のお知らせをいただきました。
プログラム後半14:30~15:30は、田崎洋子さん(88年卒)が、軽妙なお話を交えながらアコーディオン演奏と歌をご披露くださいました。田崎さんのご出演は、昨年に続いて2回目です。
第一部は、「オー・シャンゼリゼ」、スペイン民謡「ロマンス」(「禁じられた遊び」として親しまれている曲)、それから、田崎さんオリジナル曲「La tour Eiffel de Paris」。
第二部は、「さくらんぼの季節」(ジャン・バチスト・クレモン作詞)、「枯葉」、そして、エディットピアフの曲「La vie en rose」。
2曲目の「枯葉」演奏後、今年も西川宏人先生がこの"反戦歌"に秘められた教えを、ご自身の戦争体験と辛い思い出や、世間の関心を集めた最近のニュースに触れながら、静かに戒めるように語ってくださいました。
田崎さんはアンコール曲として、もう一度、ご自身のオリジナル曲「La tour Eiffel de Paris」を熱唱してくださり、会場に温かな拍手がわきました。
当日は、林なつこさん(07年卒)のオリジナル絵葉書販売、清水珠代さん(85年卒)の翻訳本の展示もありました。「仏文カフェ」は懐かしい友人と旧交を温めるだけでなく、このように、卒業生の活動発表の場にもなっています。もちろん在校生の皆様のご参加も大歓迎です。ワイン、ソフトドリンク、おつまみ、お菓子なども用意しています。(入場無料。出入り自由。)
ご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。
ご出演いただいた湯原さん、田崎さん、お手伝いくださった皆様、陰で支えてくださった皆様、今年も幹事役をお務めいただいた小林かおるさん、小泉滿利子さん、清水珠代さん、どうもありがとうございました。また来年もお会いできますように。
フランス文学科同窓会副会長 後藤愛子(1983卒) フランス文学科同窓会 連絡先:
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