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秋季全国代議員会を開催―9/5
2020年度事業計画と予算を承認。鳥居体制が始動

2020年09月10日

 ソフィア会は9月5日(土)午後2時から、2020年度秋季全国代議員会を開催しました。新型コロナウイルスによる感染を考慮して、従来のような対面形式では行わず、電磁的投票およびオンライン併用形式での開催という今までにない全国代議員会となりました。大学が入構制限されていることから、会長ほか限られた数名の発表者がソフィアンズクラブに集合。講演会など多人数で使われるWeb会議システム「Zoomウェビナー」によって議案などを説明しました。質問は事前に受け付け、このオンライン代議員会の中で答えるとともに、議事議決も事前にオンラインまたは郵便で行いました。当日は、178名の代議員がオンラインで参加しました。


●会長として2つの課題に対応

 代議員は池尾茂副会長(1966理機)の司会で進行、最初に戸川宏一会長が開会挨拶を行いました。
 戸川会長はまず「新型コロナウイルスの感染拡大が広がる中、ソフィア会は新型コロナウイルス感染拡大による上智大学緊急学生支援を行うことを決定、最初に1,000万円、さらに5,000万円の寄付を行い、またソフィア会としての学生支援のための募金活動をはじめました。現時点で募金額としては約1,800万円を集めることができました」と、ソフィア会としてのコロナウイルス対策の取り組みを紹介。
 続いて、ソフィア会会長としての3年3か月を振り返り、こう述べました。
「本日をもって私はソフィア会長を退任します。振り返ってみますと、会長の前に副会長を10年、そして常任幹事としても参加しておりましたので、約15年に亘ってソフィア会に関わらせていただいたことになります。
 その中で、ソフィア会会長としての私の使命、解決すべき課題が2つあったと思います。ひとつは、同窓会費を2倍にすることを2017年代議員会で決議しましたが、上智学院・大学と協力してこれを滞りなく実行し、同窓会費を確実に確保することでした。これについては、今年同窓会費値上げ後初めての4年次の学生から同窓会費の納入が行われましたが、予定通り1億3,000万円の収入を確保できました。
 もうひとつは、この値上げ後の収入を最大限に有効活用するために、具体的なソフィア会の将来計画を立て、その計画を実行に移すことでした。これについては常任委員会に将来ビジョン検討委員会を立ち上げて具体的な計画を立て、可能なところから実行に移すことでした。お蔭様で、約1年かけて十分な検討を行い、各委員会において具体的な実行計画に落とし込むことができました。この2つの課題を克服できましたのは、上智学院・大学の皆様、代議員の皆様、常任委員会構成メンバーの皆様、将来ビジョン検討委員会の皆様のご協力のお陰と、心より感謝致しております」


●理事長、学長はリモートで来賓挨拶

 続いて、来賓挨拶を上智学院の佐久間勤理事長、上智大学の曄道佳明学長からリモートでいただきました。
 佐久間理事長は最初に「在校生へのソフィア会の支援に感謝申し上げます」と述べた後、スライドを示しながら、過去1年間の上智学院の動きを紹介。まず取り上げたのが、2019年11月26日の教皇フランシスコの来校でした。教皇の「上智大学は常にヒューマニズム的、キリスト教的、国際的というアイデンティティによって知られてきた。この大学の学生の中に、何が最善なのかということを意識的に理解したうえで、責任をもって自由に選択するすべを習得せずに卒業する人がいてはなりません」との言葉を、卒業生へのメッセージとして伝えました。
 また、従来の資料室を改組して「ソフィアンズ・アーカイブス」を創設、市谷キャンパスの売却とソフィア会の協力によるザビエル像の修復・10号館前への設置、国連が支援する責任投資原則に基づく資産運用で2年連続最高評価「A+」を獲得、などのトピックを紹介しました。
 続いて曄道学長も、最初にソフィア会による学生への緊急支援や募金活動に感謝するとしたあと、「新型コロナウイルスの影響で、春学期はすべてオンライン授業となりましたが、質を確保するためシラバスをすべて作り直すなど万全の対策を講じています。また、来週はようやく1年生の歓迎イベントを6日間にわけて学内で行うことができるようになりました。秋学期もオンライン授業が基本ですが、一部対面授業も行う予定です」と徐々に平常授業に向かいつつある大学の現状を紹介しました。
 その一方で「オンライン授業は教育の自由度を高め、学生も学習の自由度を高めることができるというメリットもあります。これまでのグローバル化、デジタル化という動きに合わせ、新型コロナによる社会変化もあります。全世界の若者がすべてこの問題に向き合っているわけで、のちにコロナ時代の人は強いといわれるような学生を育てていきたいと考えています」と力強い言葉もいただきました。


●4つの審議事項を承認

 続いて、代議員会はソフィア会会則第16条の定めにより戸川会長を議長として、最初に定足数を確認。「代議員数512名、事前のWeb投票者数365名、はがきによる投票者数44名、投票者数合計は409名でした。代議員の半数256名を超えており、ソフィア会会則第16条の2の定めにより、すべての審議事項の決議に必要な定足数を満たしています」として審議に入りました。
 今回の審議事項は4つ。最初に戸川会長が、事前に配布された2019年度事業報告と2020年度事業計画を読み上げ、また2019年度決算報告と2020年度予算案については濱口副会長が説明、続いて松本監事が監査報告。その後、議長から事前にメールで寄せられた質問とそれに対する回答を行うという形で議事が進みました。
 続く審議事項3は新規登録団体の承認。これについては槇原尚樹組織委員長が地球環境学研究科同窓会(学部・学科同窓会)およびSPEECCソフィア会(各種ソフィア会)の2団体の申請経緯を報告。審議事項4の新役員については前川征弘役員選考委員会委員長が資料に基づいて説明しました。
 これによって、新会長には鳥居正男さん(1970外独)、また副会長として新たに日比谷潤子さん(1980 外仏)、佐々木かをりさん(1983 外比)が加わることが提案されました。同時に新規の一般推薦代議員17 名、登録団体選出代議員として合計9名の方々の届出を受理したことを報告。
 その後、事前に寄せられた「ソフィア会と他大学同窓会との比較について」、「維持会費の推移について」などの質問に対し議長が回答。また、「クラブ・サークル名簿の表記」に関する意見については、今後担当委員会で検討を行うよう引継ぐとする回答がありました。
 以上、審議事項1~4の説明を終了したのち、審議事項の採決すなわち事前投票結果の報告・確認が行われ、いずれもソフィア会会則第16条の規定に基づき投票者の過半数が賛成したと認められ、議題は原案通り承認可決されました。
 この時点で、佐久間理事長、曄道学長、サリ・アガスティン総務担当理事、久田満学生総務担当副学長、川瀬崇ソフィア連携室長、ウイリアム・カリー元学長、早下隆士前学長など大学関係者をはじめ、代議員178名、オブザーバー13名がこのオンライン代議員会に参加(視聴)されたことが司会から紹介されました。


●鳥居体制を確立

 その後報告に移り、報告事項①として「次期被顕彰者選考委員の代議員選出委員の公募について」を宍戸周夫被顕彰者選考委員長が説明。 その後、報告事項②の「新常任委員について」では、鳥居新会長が鳥居体制を支える常任委員22名を発表。その選考理由について「会長任期として定められている2期6年に沿って、2期務められた委員の交代を考えました。また、ソフィア会の活動指針である将来ビジョンの提言を考慮、女性活躍の場を広く設けるよう心掛けました。その結果、女性委員の比率は28%から36%へと拡大、副会長も前期の女性1名に対し今期は2名が任命と、女性の活躍の場を広げました」と説明。
 また、新会長としては「社会人としてほぼ50年無事に過ごしてこれたのは、一重に上智大学での学びのお蔭様と感謝しています。その母校のソフィア会の会長に任命されたことはとても光栄です。母校への恩返しをさせていただく機会をいただきましたので、微力ではございますが卒業生のネットワーク作りと母校の発展の貢献に全力を尽くしてまいります。上智大学で学んでいる学生や卒業された同窓生が母校に誇りを持ち、高校生にとっても憧れとなる大学に上智大学がなることを目指して、ソフィア会に何ができるかを皆さんと一緒に考え実行して参りたいと思います」と抱負を述べました。
 最後に戸川前会長が「私がここまでソフィア会に少しでも貢献できたとしたら、それは上智の諸先生、諸先輩から頂戴した母校への思いであり、皆様の温かいご支援の賜物だと思っています」と述べ、続けて「在任中、私を支えてくれた多くの人に感謝します」として、大学関係者、ソフィア会の各委員、特に今回一緒に退任する委員ひとりひとりの名前を挙げ、その功績をたたえながら感謝の言葉を述べました。
 オンライン代議員会は初めての試みでしたが、途中若干の回線中断があったものの、ほぼ予定通り行われました。

宍戸周夫(常任委員、1971法法)


戸川会長による開会挨拶

教皇フランシスコの来校について語る佐久間理事長

曄道学長もリモートで来賓挨拶

次期体制を発表する前川役員選考委員長

鳥居新会長による就任挨拶

退任する槇原委員は戸川会長に謝辞

当日のソフィアンズクラブ