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2名のカンボジア人卒業生が「令和元年度外務大臣表彰」を受賞

2019年10月31日

このたび、2名のカンボジア人卒業生が栄えある「令和元年度外務大臣表彰」を受賞しました。
エク・ブンタ さん(現カンボジア王国文化芸術省無形文化遺産担当局次長/1999年大学院外国語学研究科地域研究専攻博士前期課程修了)とオム・ラヴィさん(現カンボジア王国王立プノンペン大学副学長/2002年大学院外国語学研究科地域研究専攻博士課程修了)です。表彰理由は「日本とカンボジアとの相互理解の促進」へ多大な貢献とその顕著な活動実績によるものです。

 お二人は上智大学大学院の元留学生で、石澤良昭教授(アジア人材養成センター所長)が学位論文を指導し、同大学院でそれぞれ「修士」、「博士」の学位を取得後は、直ぐに母国へ帰国しました。以来、お二人はカンボジアと日本の懸け橋となるべく懸命に努力を重ね、今回の表彰に至りました。

 石澤教授は、去る8月25日プノンペン市内でお二人と面会し、上智大学の曄道学長並びに佐久間理事長からの受賞祝意を伝えました。お二人は多感な青年期を振り返り次のように述べました。「ポル・ポト政権下では、父親が行方不明となり、毎食のお米に困るほど生活困窮を極めていたが、勉学を続ければ、いつか祖国のために尽くすことができると信じていた。苦労の末、国費留学生として日本の大学院に進学でき、在学中は多くの日本人に助けられた。今ある自分はそうした日本人の善意のおかげです」。

 お二人は受賞の喜びとともに、お世話になった日本人の友人たちへの感謝に言及し、喜びを新たにしていました。

参考:令和元年度外務大臣表彰(令和元年7月16日報道発表) https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_007608.html