会長新年挨拶
－上智大学とソフィア会の更なる発展に向けて

2019年01月01日

明けましておめでとうございます。
上智大学ソフィア会の活動に、いつもご理解とご協力をいただき深く感謝申し上げます。

わが国は今年5月1日に、新天皇の即位という大変おめでたい出来事を迎え、元号も平成から新元号へと変わろうとしています。どんな元号になるのか今から関心がありますが、今後のわが国の平和と希望、そして更なる発展を象徴する素晴らしい元号になることを期待したいと思います。
わが国を取り巻く世界情勢は、米中の貿易摩擦、EUの問題、ロシアとウクライナ問題等、今年も目が離せない状況が続くものと思います。
一方で日本国内では、来年の東京オリンピック・パラリンピックを控えて東京を中心に慌ただしく、期待と緊張感の漂う年になることが予想されます。また日本政府が提唱している第5期科学技術基本計画、即ちソサエティ５．０がますます進んで、IoTやAI、クラウド、ドローン、自動走行車・無人ロボット等の最新のテクノロジーの発達が日本社会では加速度を増し、私達の生活に更なる影響を与えていくものと思われます。

さて、このような環境の中で迎える新年に当たり、ソフィア会長としての今年の抱負について述べたいと思います。
昨年は皆さまのご協力により、ソフィア会の目的である「会員相互の親睦」と「母校への貢献」を前提に、母校と一体となって積極的に会の活動を進めてまいりました。
特に、上智大学の取り組む「スーパーグローバル大学創成支援事業」に対してソフィア会として何ができるか、曄道学長の方針を伺いながら具体的な検討を行い、可能な部分から実行段階へと移してきております。留学生に対するソフィア会奨学金制度への具体策の検討もその一つです。
今年2019年は、昨年からソフィア会として取り組んできていることを含め、特に以下の４点に重点をおいて皆さまのご理解を得ながら、可能な部分から実行してまいりたいと思います。

第一は、母校の卒業生数14万人の時代を迎えて、将来に向けてのソフィア会のあるべき姿を皆さまと共に考え、ソフィア会の現時点における将来像を見定めたいと思います。特に、上智大学の方針を踏まえて、将来に向かって上智のブランド力を高め維持するためにソフィア会として何をすべきか、どのように大学に貢献できるかを考えることです。

第二は、皆さまのご協力のもと着実に前進していることですが、世界に広がるソフィアンのネットワーク化の更なる広がりと、ソフィアンの強固な輪を作ることです。
世界の様々な分野で活躍するソフィアンの繋がりを強くすること、協力し合うことは、これからのソフィア会にとって益々重要になります。
特に、留学生を含む新しい世代のソフィアンを、どのようにソフィア会の輪の中に加わってもらうか、その方策を考え実行することが必要であり、また学部学科同窓会組織による ソフィアンの縦の繋がりを更に強固なものにすることも必要です。

第三は、母校上智大学への貢献として、学生支援・留学生支援に重点を置きたいと思います。昨年立ち上げたソフィア会奨学金等学生支援特別委員会の主導による「ソフィア会奨学金制度」を実現します。特に、上智大学が期待している日本人留学生に対する奨学金制度は、これまで上智大学が取り組んできている「スーパーグローバル大学創成支援事業」にも貢献できると考えています。その他国際委員会主導で行っている海外留学生支援、曄道学長が力点を置いておられるグローバルキャンパス構想等にも積極的な協力をしてまいります。現役学生はソフィア会の準会員と位置付けていますが、将来のソフィアを担っていく会員として貴重な存在であり、出来るだけ多くの現役学生との接点を広げたいと思います。

第四としては、これまでも地道に行ってきているソフィア会における各委員会活動を、委員の皆さまのご協力を得ながら、より参加しやすいように更に充実させて参ります。皆さまには、これまで以上に積極的にご支援頂きますよろしくようお願い致します。今年予定しているジャカルタにおけるソフィア会アジア大会、講演会、二つのホームカミングデイであるASF、ASC、ソフィアンズカップ、国際委員会主導の留学生日本語スピーチコンテスト等、オリンピック・パラリンピック、NEXT100、募金、広報、総務、財務等の活動等です。

新たな年を迎えて、上智の教育理念である"他者のために、他者と共に生きる"を改めて思い起こし、母校と一体となってソフィア会の運営に努力したいと思います。
今年も、ソフィア会の活動に対する皆さまのご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

皆さまのますますのご健勝を祈念し、また母校とソフィア会のさらなる発展を祈念して、年頭のご挨拶とさせていただきます。

上智大学ソフィア会会長　戸川宏一

上智大学ソフィア会会長　戸川宏一