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歴史ドキュメンタリー「1916年イースター蜂起」上映会―開催報告と1月追加上映のお知らせ1月13日(金)

2016年12月16日

10月20日(木)18時30分より、中央図書館9階L-921教室にて「1916年イースター蜂起」上映会が開催されました。主催:在日アイルランド商工会議所、ノートルダム大学同窓会(USA)、共催:上智大学ソフィア会、協賛:駐日アイルランド大使館、後援:上智大学、協力:上智大学ヨーロッパ研究所、外国語学部英語学科、ARIOSO でした。

イースター蜂起とは、1916年の復活祭(イースター)週間にアイルランドで起きた武装蜂起のことで、イギリスの支配を終わらせ、アイルランド共和国を樹立する目的でアイルランド共和主義者たちが引き起こしたものです。
蜂起は7日間の戦闘の後に鎮圧され、指導者たちは軍法会議にかけられて処刑されましたが、共和主義者の武力闘争主義をアイルランド政治の中核に置くことに成功しました。実際にイギリスからの独立を果たすのは、その6年後、1922年のことです。
蜂起から100周年となった今年、日本をはじめ、世界各国で記念イベントが開催されるほど、この蜂起はアイルランド人に重大なできごとです。

映画は、アイルランドと関係のあるUSAのノートルダム大学同窓会の製作で、当時の映像、関係者や研究者の証言で構成され、臨場感あふれるドキュメンタリーです。イギリスの支配下で国民の生活の苦しさが描かれる反面、当時から女性が活躍する風土、革新的で未来志向の共和国宣言等、アイルランドの真の姿を伝えました。

当日は、上映に尽力した金谷春美さん(2003外葡)がアイルランド商工会議所の方の通訳を務めながら司会進行を担当。会場は、アイルランド大使は欠席だったものの、大使と親しいギリシャ大使夫妻が参加、多数のアイルランド人をはじめ、国際色豊かな顔ぶれとなりました。
上映の前にフィドル(アイルランドのバイオリン)の演奏があり、甘く切ないメロディを楽しみ、上映後には、映画の内容に関連した詩の朗読があり、ノーベル文学賞受賞者のイェーツと、蜂起にも参加したパトリック・ピアースの詩に耳を傾けました。
アイルランド研究者でもある神学部の小山英之神父様は、日本も侵略戦争をしたことを忘れてはいけないと話されました。ドイル神父様は、ご自身もこの映画を全部通して観るのは初めてのこととおっしゃり、蜂起100周年にあたり、大学関係者、たくさんのアイルランド関係者と集って上映会ができたことを感謝されました。
ドナル・ドイル神父様の故郷であること、ケルトの国、アイリッシュ音楽、アイリッシュ料理、美しい風景等の知識しかない私にはこの映画は強い衝撃でした。

★追加上映が決定しました。

日 時

2017年1月13日(金)18:15~20:00(開場18:00)

会 場

早稲田大学11号館 708号教室

事前登録

不要 定員: 80名(先着順)

参加費

無料!

上映言語

英語(日本語字幕付)

お問合せ

TEL: 03-5286-3990
E-mail:

★上智大学メディアサークルARIOSOの記事もご参照ください。

http://ariosoweb.com/culture/20160927/goireland/

鈴木真理子(1982文仏)