フランス・ソフィア会
第一回キャリアサロン「国際機関で働く」
2018年12月04日
今年初頭のアンケートで要望いただいた内容にお答えするため、フランス・ソフィア会は卒業生とキャリアに関するアドバイスをもらう機会として、キャリアサロンをシリーズで開催しようと思っておりますが、その第1回を「国際機関で働く」というテーマで、ユネスコ日本政府代表部の会場提供をいただいて開催しました。ソフィア会のみならず、早稲田、慶応、東京大学の同窓会や有志に呼びかけた結果、はるばるマンチェスターやベルリンから来られた学生の方々もおられました。
はじめにフランスソフィア会代表として、林菜央さんがセミナー開会の挨拶と趣旨を説明しました。
一人目のパネリストとして、OECD-NEA 所属の齋藤智之さんにより、「軍縮・不拡散・原子力分野における国際機関とキャリア」についてお話いただきました。齋藤さんの学歴や職歴、続いて現在のお仕事の内容・この分野において若い方々を積極的に育てていこうという機運があるというお話をしていただきました。
次にUNESCO世界遺産センターに勤務されている林菜央さんが、ユネスコの歴史と取り扱っている分野、ご自分の職掌である世界遺産保護、ミュージアム支援、文化財破壊をめぐる仕事の課題について話しました。今年7月、ベトナムの自然遺産で世界最大の洞窟を三日にわたって調査した保全状態監視ミッションでのサプライズを「ジョブディスクリプションに書いていなくても対応する覚悟でいなければなりません」というメッセージとして語っていただきました。
中南米や民間企業での経験を積まれて現在の OECD のお仕事に就かれている伊藤明日香さんには「OECD 東南アジア地域プログラムー国際政治の現場にて」という題のもと、現在のお仕事、特にファンドレイジングについて熱く語っていただきました。
なお、OECD のこちらのページに、伊藤さんのインタビューが掲載されております。
https://www.oecd.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000379.html
最後のパネリストとして、UNESCO戦略計画局・予算課長の元山巌さんから、「国際機関の行財政」ということで、ユネスコでの予算のお仕事について、ご自身の民間銀行でのキャリアを踏まえ、日々の苦労や国際機関に勤める日本人として留意しなければならない点なども交えてお話いただきました。
さらに、ユネスコ日本政府代表部参事官の堀田信吾参事官からは、「外務省JPO プログラムについて」ということで、日本政府の出資によるJPO (Junior Professional Officer) 派遣制度という35歳以下の若い人に向けたプログラムの詳細を教えていただきました。JPO 制度で働かれている伊藤さんご自身の体験もここで伺うことができました。
最後にOECD日本政府代表部公使の高橋美佐子公使より、「OECD における邦人職員増強の取り組みについて」をお話いただきました。外務省としても今後積極的に国際的に活躍できる人を採用したいと考え、ツイッター等で積極的に情報発信しているとのことでした。とにかく手裏剣のように応募しまくることが大切だというお言葉には説得力がありました。
続いて質疑応答の時間が設けられました。エクサンプロヴァンスから来られている木村貴一さんから、核融合研究で有名な ITER 機構という国際機関について説明していただきました。
会合の後は、近くのブラッセリーにて、夕食を頂きながら、楽しく懇談を行いました。
今後も、希望される参加者には可能な限りの側面援助を行う予定です。
林 菜央 (文史 '97卒)、持田 修示 (理物 '96卒)
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